徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

コンセプト

2009-09-12 04:10:06 | 素日記
カメラマンの望月研さんから転居のお知らせの葉書が届く。
(c)望月研さんです。



かわいいのう…



温水さん。

何か、似たようなコンセプトを感じるのはオレだけだろうか。

PANTAさん

2009-09-11 19:44:40 | LB中洲通信2004~2010

木曜日。
初台のdoorsでPANTAさんの取材。『ドキュメンタリー頭脳警察』はもちろん、10月リリースの新譜『俺たちに明日はない』についても話を伺う。
片岡監督の取材の後、早めに初台に着くとPANTAさんと松村雄策さんが外で撮影中だった。撮影が終わって店の入口で挨拶すると、どうやら松村さんが新譜のライナーを担当するために取材中だったとのこと。松村さんとは2、3回は会っていると思うのだが、毎回「太った?」と言われるのは何故なのか。そんなに変わってないっすよ(と思う)。
取材開始まで近くの喫茶店で待機し、夕方から取材。
ドキュメンタリーではPANTAさんにとって、自らのルーツであり、大プロジェクトのひとつだった<氷川丸>から、アコースティックユニット「響」での重信房子・メイ母子との共作、また同ユニットのアルバムに収録され今やライブのハイライトになっている名曲「七月のムスターファ」、そして再始動頭脳警察での「時代はサーカスの象に乗って」を経て、京大・西部講堂でライブまでの軌跡が作品の柱になっている。それぞれが見所なのだが、やはりオレとしては第二部での氷川丸で見せるPANTAさんの表情が実に感動的である(ドキュメンタリーの中で見えるPANTAさんの表情といえば、第三部の冒頭で京都・円山公園音楽堂でのシングアウトで見せる表情も、実に興味深かったりするのだが……このシーンは笑えます)。プライベートでも肉親を失うなど、激動だったPANTAと頭脳警察の数年間を追ったドキュメントは、音楽ドキュメンタリーというだけではなく、よりまっとうな人間ドキュメンタリーになっている。
11月号特集で紹介します。

(追記)
ちなみに1部にはPANTAさんの奥さんと共に橋本の治ちゃん先生もちょっとだけ映ります。2006年の映像ですが…。

瀬々さん

2009-09-11 19:32:43 | LB中洲通信2004~2010

水曜日。
続いて渋谷のトランスフォーマーで『ドキュメンタリー頭脳警察』の瀬々敬久監督の取材。まあ、どうしたって「何で5時間になっちゃったのか」と訊かざるを得ないのだが、その辺りから製作の発端、劇場公開への思いなど等。ファンからしたら5時間だろうが、10時間だろうがまったく問題はないのだけれども、普通に考えれば物凄いチャレンジだと思う…。いや、ZKとPANTAの歴史を追うといっても、もちろん一筋縄ではいかないドキュメンタリーなのだが。

堀部さん

2009-09-08 23:32:43 | LB中洲通信2004~2010
日活で「悪夢のエレベーター」の堀部圭亮監督取材。
過去にテレビドラマや舞台にもなった原作だが、堀部さんの話を聞いて納得した。まっとうなホラーとしても観ることができると思うのだが、堀部節とも言える人生観(30代から40代男子の焦燥感というか)が、すんなり溶け込んだほろ苦い作品になっている。
11月号で掲載予定。

取材後、9月で谷やんがツースリーを退社するそうなので、谷やん、ムラと御茶ノ水で少々酒。珍しいメンツだよなあ…。
長い間、お疲れ様でした。

<廃刊>について

2009-09-07 17:45:15 | LB中洲通信2004~2010

<九州一の歓楽街、福岡市・中洲から文化情報を関東、関西にまで発信してきた異色の月刊誌「中洲通信」が来年初め、30年の歴史に幕を閉じる。>(西日本新聞 9月5日付

来年早々、現在の形での、紙媒体としての『LB中洲通信』は終了する予定です。
実際は数ヶ月前からこの話は進んでいたのですが、まだ現在も具体的なタイミングは決定していないので伏せていましたが、西日本新聞で報じられたように「30年」を機に<廃刊>という形になる方向です。
正式なアナウンスは今後誌面でお伝えしていくことになると思いますが、関係者、ご協力者の皆様、もうしばらくお付き合い下さい。

青山清水/ナビスコカップ準決勝第2戦FC東京戦

2009-09-07 16:58:44 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10

味スタでナビスコカップ準決勝第二戦、東京対清水
2時間前にスタジアムに着くと、アウエイ入場口には長蛇の列。何だかよくわからないがキックオフの1時間30分前に開門だと言う。去年のナビスコカップ決勝を思い出すような光景。何とか勝てるんじゃないかというような淡い期待。
実に嫌な予感がした。

第一戦後に健太は「疲労のピーク」と言っていたわけだが、そのわずか3日後に「疲労のピーク」が抜けるわけがなく、やはりこの日も動きの重さが気になった。
そして早い時間に平山らしい、見事なヘディングで先制される。こういう展開になると苦しい。1点取れば展開は大きく変わるとゴール裏の誰もが思っただろうが、焦燥感からか細かいミスが目立つようになり、ゴール前でも慎重になりすぎた。
戦術的な理由で永井が前半終了間際に交代、後半に入ってアオが相手選手と交錯して負傷交代(右膝前十字靱帯損傷等の疑い)と、踏んだり蹴ったりの展開で時間だけがただ過ぎていく。今季はすでに東京とはウンザリするほど対戦してきたわけだが、たいがい出来の悪い審判がのこのこやって来て、文字通り荒れるゲームになる。第一戦では岩下がハメられて、第二戦では青山が壊された。

だが、愚痴はここまで。
リーグはまだいろんな可能性を残している。このショッキングな敗戦を糧にして、いかに切り替えていけるか。これまでも敗戦から学んできたチームなのだから、彼らにできないことはない。喪失感は大きいが、もっとでかいタイトルを狙いにいこう。

宏介「まず目標を失わないことっていうか、やっぱり目標はタイトル取ることだし、全員が同じ気持ちを持って日々の練習からそれに向かって取り組むことが大事だと思います……下向かないで」(Sの極み 9月6日付)

笹塚で斎藤君と酒。始発で帰る。

満月

2009-09-05 03:51:32 | 素日記

今夜の東京は、ものすごく綺麗な満月なわけだが、ケータイカメラというのは何もその感動を伝えてくれない。
肉眼というのは実に偉大なのである。

これ読んだ人は、今すぐ窓を開けて観よう。

今年は夏、なかったかもね。
久々に斎藤君に電話したら、こんな夏なのに奴は夏バテしているらしい…。

岩下清水/ナビスコカップ準決勝第1戦FC東京戦

2009-09-03 02:13:00 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10

エダ「いやーまあ前向きに次の試合に臨めるとは思いますけど」(Sの極み 9月2日付

アウスタでナビスコカップ準決勝第一戦、清水対FC東京
先行された上に、後半早々に岩下が意味不明の一発退場というハンデを背負いながら(そしてホームの声援を受けながら)何とか追いつきドローで終了。

FC東京からすればいくぶんラッキーなゴールだった先制点を入れられたことで、海人の動揺はその後のプレーからも見て取れた。先制点、2失点目で大事なあと一歩が出なかったテルにはやはり疲れもあったのだろうか。
特に前半はほとんど崩されたという印象はなかったので、ハーフタイムは久々に日本平に不穏な空気が流れたように思う。そして後半早々の岩下のレッド。その後のレフリングを見れば家本主審が(性懲りもなく)酷いことには変りないんだけれども、これは平山に巧くハメられたかもなあと言う印象。ここでFC東京のゴール裏は、家本主審の不可解な判定に歓声を上げ、実に不快なコールをピッチを去る(しかも連中の目の前を通った)岩下に送った……が、まあ、これで日曜日が楽しみになったんじゃないの。
しかし10人になったことでミッションは明確になり、プレーヤーの運動量もぐっと増えた。特に平岡の活躍には感動した。前日まで練習していたアオが今朝になって急な発熱(インフルエンザではない模様)で当日になって急遽ベンチ入りし、岩下が退場になったことで、これまた急遽ディフェンスラインに入った平岡(ということは現在、平岡のCBとしての序列は4番目以降でしかない)が、スペースとタイミングを感じ取り、猛然とピッチを駆け上がり、同点を演出したのには熱くならないわけにはいかない。担架要員に来ていた清商の後輩たちにもいいとこ見せられたわけだな。またスタジアムの中でその模様をモニターで観ていた岩下も平岡の活躍に喜んでいたらしい。
その後は10人とは思えないようないい内容になったと思う。
勝負事なんだから、まず負けないということは大事なことだ。
プレーヤーにスタンドからリバイブが送られたのも当然だと思う。
しかし終了後、ゲームを破壊しかけた審判団にはメインスタンドから罵声が飛んだ。
わずか中3日、日曜日の味スタでファイナルを賭けた戦い。
とにかく勝ちに行く。

フローデ「得点シーンはいいコーナーキックから、ラッキーもあったが取れて良かった。いいゴールがあげられたと思う。1名少なくなったが、清水はいいDFが揃っていたので、いい攻撃ができると思っていた。10人だったがいい攻撃といい守備ができたと思う。いいプレーヤーが揃っているので次の試合は勝ちにつなげられると思うし、11名で今日のようなゲームができれば必ず決勝へ行けると思う」(J'sGOAL 9月2日付

(9月3日追記)

#51 全裸で背中越しにフィーバー

2009-09-02 02:30:41 | 暴言・失言・珍言備忘録
<捜査関係者によると、社員は先月10日、同市内の飲食店で下着を脱がされ、全裸でうつぶせにされた後、靴で背中などを踏みつけられたりしたという。傘で数十回つつかれたほか、ベルトでたたかれたり、じかにライターで背中をあぶられたりしたという。>(朝日新聞 9月1日付)

今朝の朝刊で投票用紙をもらえなかった神奈川の気の毒なちびっ子有権者と共に不可解なニュース。一週間前の産経ニュース8月24日付によると「被害者は当日、大きな仕事を取ってきて、そのことで2次会が盛り上がり」「2次会後は肩を組んで歌いながら帰宅した」という。これだけならば被害者の大仕事に対する「荒っぽい祝福」とも読めないこともない。営業職には体育会系なノリが必要な時もあるだろう。しかし今日の朝日では、中学生のいじめのような行為が報じられた。
しかも執拗なまでの背中への攻撃。
「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを」
という三原順子の名台詞が聴こえてきそうな修羅場である。
肩を組んで歌いながら帰宅したといわれる本人ではなく、家族が通報したのだろうか。この辺はよくわからない。

たぶん、確かにIBCの社長の言うように加害者はカラオケでフィーバーしてしまっただけなのだろう。
いまや9人しかいない部署で5人が関係したIBCの営業部がフィーバー状態だろうが…。

10月号到着

2009-09-02 01:33:30 | Works
中洲通信10月号到着。
今回は「人生のサウンドトラック」と題して、『あがた森魚ややデラックス』のあがた森魚さん、『のんちゃんのり弁』の緒方明監督、『ディア・ドクター』の音楽を担当するモアリズムのナカムラさんにご登場頂いた映画とサウンドトラックを特集。あ、あとパティ・スミスのイメントもちとレポート。八本正幸さんには欲望百貨店の異名を持つ官能小説界の巨匠、館淳一氏のブックガイドも掲載。
関係者、ご協力者の皆様、今回もありがとうございました。
昨日から続々発送中であります。

70年代のフットボール観

2009-09-01 20:42:12 | Sports/Football
俺はアースナルのために家庭用煉瓦を投げる
ぼくはウエスト・ハムのために鉛のパイプを放る
おいらはチェルシーのために蹴飛ばし、切り裂く
わしはトッテナムのために殺す
ぼくはユナイテッドのために
群衆の頭上にボトルを落とす
そうさ、みんなが愛するゲーム、それがフットボールさ

俺はシェフィールドのためにぶん殴る
ぼくはQPRのためにやつらをズタズタにする
おいらはノリッチのためにやつらに釘を突き立てる
リーズのために、わしは傷つける
ケルティックのために、ぼくは火炎瓶を投げる
ぼくらのチームが得点した時は必ずね
そうさ、みんなが憧れるゲーム、それがフットボールさ

俺たちみんな、フットボールが大好き
爆撃しろ!痛めつけろ!殺せ!んがー!
俺たちみんな、フットボールが大好き
八つ裂きにしろ!蹴飛ばせ!へし折れ!おお!
みんなが憧れるゲーム、それがフットボールさ

俺はニューカッスルのために手足をめった切りにする
ぼくはルートン・タウンのために犯す
おいらはレンジャースのために見知らぬ連中を殺し
のろまなやつらの尻を蹴飛ばす
わしは敵に得点させたレフリーに
火をつけてやる
そうさ、みんなが憧れるゲーム、それがフットボールさ

俺たちみんな、フットボールが大好き
爆撃しろ!痛めつけろ!殺せ!んがー!
俺たちみんな、フットボールが大好き
八つ裂きにしろ!蹴飛ばせ!へし折れ!おお!
みんなが憧れるゲーム、それがフットボールさ

ジ・エンド!

マシュー・カズマンによる解説
コーラスで歌われる内容(殺せ!犯せ!切り裂け!爆撃しろ!痛めつけろ!等々)は、ちょっと公正に欠くように思う。サッカーの試合において、爆破事件が起こることは極めて稀であるし、ナパーム弾はほとんど知られておらず、核兵器だってただの一度も使われたことがないのだから。
(Eric Idle and Neil Innes「football」茂木健・訳/『The Rutland Weekend Songbook』より 1975~1976)