徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

成長するってこと/天皇杯準々決勝新潟戦

2009-12-13 12:07:14 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
アウスタで天皇杯準々決勝、清水対新潟
11月の5連敗の間にも天皇杯では札幌、甲府を相手に勝ち上がってきたわけだが、ちょっと意味合いの重い勝利となった。リーグではマリノス戦、名古屋戦と徐々に調子の戻ってきたチームだったが、この日は連敗中に戻ってしまったかのようにディフェンスが終始安定せずバタバタし続ける。逆にこれまで無得点を続けてきたオフェンスは結果的に勝負を決めるまで120分かかってしまったとはいえ、常にリードをし続けた。3つのゴールも実に“らしい”ゴールだった(児玉のゴール後のパフォーマンスが浦和戦とほぼ同じだったのが微笑ましい)。
で、J1相手に久しぶりに勝った訳だ。まさか3点も取れるとはね。
もう、追いつかれるたびに負けを意識した。まあ、同時に常にリードしていた展開だったので仮に追いつかれても「まだ同点」という意識もあった。内容はとても悪かったものの3点も取って勝つなんてのは、先月のような<運の悪いチーム>だったらできるものではない。
運ばかりで何とでもなるわけではないけれども、やっぱり何か変わったかもよ。

次は29日、エコパで岐阜対名古屋の勝者と準決勝。
あと2週間、きっちりコンディションを整えて、怪我の岩下が戻ってディフェンスを再確認する時間はある。

ゲーム終了後、掛川の引退セレモニー。

掛川「世の中には素晴らしい結果を出した人もいますけども、それはやっぱり出せる出せないっていうのはしょうがないことじゃないですか。ってことはじゃあ何かって言ったらやっぱりサッカーに懸けたり、その人生にどんだけ自分なりに懸けれたかっていうことなんで、まああんまり後悔はないです」「『サッカーは大人を紳士にする』って言うけど、ここのチームメイトはそれができます。他のチームはわかんないですけど(笑)。ぜひエスパルスに来た方が良いですよ、みなさん」(Sの極み 12月12日付)

これはプレイヤーに限った話ではない。
誰もがスーパースターになれるわけではない。いくら才能を秘めていたとしても、努力したとしても誰もが自分の持っているポテンシャルを全力で表現できるわけではない。そして一握りの幸運な連中以外の人々は満たされないまま、あまり望まない人生を歩む。それはほとんど運としかいえない。
だからこそただ目的のために貪欲になるというわけではなくて、そのときのために志を持つというのが人間的成長だろうと思う。元全日本女子ソフトボール監督の宇津木妙子女史は歯を食いしばって努力する選手たちのために「努力は裏切らない」と語ったけれども、それだってそれ以前の志がなきゃ自分の人生は耐え切れないですよ。
自分でしか自分の道は造れないっていうかね。

掛川はエスパルスに必要な志のある“大人”だった。山西や西沢と同じように、エスパルスの若いプレーヤーたちにきっと何かを残していってくれたことだろうと思う。たったひとりでは何もできないチームスポーツであるサッカーに人間的成長ほど効果があるものはないものね(てか、スタンドで頓珍漢で心無い野次を飛ばす輩も流れを読む目を養って人間的成長をしていただきたいものである)。
掛川はこれから清水の下部組織に関わるようなので期待している。
セレモニーに涙ぐんでしまうのは単にオレが年を喰っただけだろうが。
あと半月、元旦まで掛川とチームは最後まで完全燃焼して欲しいものである。



そして、また清水のレジェンドが帰ってくる(かも)。
チームを成長させてくれる“大人”なら大歓迎であります。

<小野が清水に移籍、岡崎とホットライン>(日刊スポーツ 12月13日付

てか、先週の雨の名古屋戦から福岡経由して、どう考えても風邪が悪化してオレのコンディションが最悪だよ…。

CとA

2009-12-10 04:14:32 | VIBE RHYME
C 日本語って、しゃべっている分にはすぐれた言葉だと思うんですけれど、こと歌について考えた場合は、いろいろと不便なところがありますよね。たとえば、日本語は一音節だけで意味を持つ言葉が少ないから、ある限られた時間の中に込められる情報が少ないんです。それから、いわゆるストレス・アクセント(強弱)じゃなく、イントネーション・アクセント(高低)だから、メロディとの関係ですごく縛られるものがある。もうひとつは、耳で聴いていて、漢字で表すような言葉は何のことを歌っているのかわかりにくいというのがあります。だから、(中略)日本語でしゃべるようにいろんなことを歌の中に入れられないかなということで、16分の譜割りをずっと詰めたりしてみたんです。普段僕らがしゃべっているときには、かなり音節をはしょっているわけですよね。それをなんとか歌の中で実験したかった。たとえば、ちょっと前の歌謡曲の詞だと、「ない」といく言葉は「な」と「い」の2音節を使っていたけど、最近の歌謡曲は1音節でのっちゃってますよね。
(中略)
C 僕がひとつ思うのは、最終的に音楽はタダになるんじゃないかということ。音楽がそんなにイメージ先行の効果があるなら、どっかの企業が宣伝の材料に使うようになるよね。若者にいちばん人気のある作曲家と作詞家とシンガーで絶対支持される曲を作って、たとえば石油会社なら、ガソリンを入れるとそれがタダでもらえるようにする。一社が成功すれば、あっという間に広がって、CD買う人なんていなくなっちゃいますよ。作り手もその方がお金をいっぱいもらえるようになるだろうし。
--商品じゃなくてグリコのおまけみたいになると。でも、そうなると音楽は面白くなくなってしまいますよね?
C いや、そうなっても、それなりに面白さってあると思うんですよ。本当に好きな人たちが楽しんで作った音楽っていうものと、企業の販売ツールとしての音楽という二極化が進むと、それはそれで想像がつかない面白さがあると思うんだけど。
(WIRED 1998年10月号「阿久悠&近田春夫 世紀末歌謡ショー」司会:宮崎哲弥)

スセリさん

2009-12-10 02:30:26 | LB中洲通信2004~2010


15時前に袴田さんと合流し、中野でオオタスセリさんの取材。
イマドキのタレント、芸人ならば誰でもすぐ簡単にDVDをリリースしてひと山当てようとしている。そしてスセリさんもいよいよ初のリリース(昨夜撮影)……なのだが、近年は作家として外部に本を書く方が多いということで、本人にはまったく、というか、ほとんど、ひと山当てるとか映像を残したいというようなパフォーマーとしての欲がないらしい。
ということでバイオグラフィを追いながら今後の展望を訊く。

てか、スセリさん、歩くの早いよ。
オレも歩くのは結構早い方だと思うんだが、あんなに早い女は初めてです。
まあ、ちんたら歩いてる女より余程清々しいですが。

打ち合わせ

2009-12-09 03:14:00 | LB中洲通信2004~2010
10時過ぎにホテルを出て、本、資料類はコンビニから宅急便で自宅へ送り、天神のネットカフェに荷物を置いてメールチェック等など。前夜、藤堂さんから借りたDVDも観る。前回博多に来たときに取材されたRKBのワイド番組の10分ほどのワンコーナー(今日感テレビ「中洲のママさん雑誌つくり30年!」)。出田さんのコメントも字幕スーパー付きである。
別人みたい……ということはないか。

正午前に藤堂さんから連絡があり予定変更、自宅で今後の下打ち合わせ。ぐるーぷぱあめが制作していた80年代の中洲通信のバックナンバーも何冊かお借りする。
15時過ぎには打ち合わせも終わり、ネットカフェに戻る。たぶん7時間近くスペースは借りていたと思うのだけれどもおそらく滞在時間は2時間もない。まあ下手に街中のコインロッカーを使うよりもまったく便利ですけど(貴重品は専用のロッカーに入れておけばオッケー)。
もうPCを持ち歩くなんてことは滅多にないけれども、その代わり電源コードは必ず持ち歩いている。

天神から中洲に向かって、川端商店街を通って早めに空港へ。スカイマークの最終便で帰る。
羽田着陸直前、気流の問題で機体が揺れまくり、さらに機内の気圧が異常に高くなり、飛行機で初めて頭痛がした。あれ、一体何だったんだろう。
さすがに怖いっての。

ちなみに、前日大甲君が惜しがっていた旭軒は開いていたが、その時間客はひとりもいなかった。
昨日の同じ時間だったら腹一杯注文したのに。

冨さん取材(非公式)

2009-12-09 01:50:51 | LB中洲通信2004~2010
月曜日。通常号としては最後の特集取材。
午前中に福岡に入り、昼からグランドハイアットで、国際ジャーナリストで作家の手嶋龍一さんと藤堂編集長の対談を取材。これ、このまんま起こして大丈夫だろうかというような展開になってしまったのだけれども、まあ、これもナカスらしいといえばナカスらしいか。かなりリミックスを要しそうでもあるが。

取材終了後、藤堂さんと一旦別れ、再集合の時間までいつもの角打ちで軽く。カメラマンの大甲君は翌日の午後から東京で取材があるので、今回は日帰りということでナカスの思い出トークをビデオで収録。この2、3年ほど博多取材のレギュラーだっただけに日帰りは(いろんな意味で、実にいろんな意味があるのだが)かわいそうだったが、話していくうちに彼の最初の博多取材も、山本華世さんを取材したグランドハイアットだったのを思い出して、まあこれも偶然とはいえ皮肉だよね、なんつってしみじみ。大甲君はどう思ってるかわからないけれどもいい相棒だったよ。良くも悪くも気使わなくて放っておいても、勝手に楽しんでるから(ハードな現場はこれが大事)。

夕方から来年2月に刊行予定のホントに最後の大感謝号用に、リンドバーグとロイヤルボックスで藤堂さんのポートレートを撮影。事前に考えていてどうしても撮っておきたかったワンショットも最高の出来(だと思う)。手嶋さんもいらしていたのでリンドバーグのカウンターでツーショット。これでばっちし扉も決まり。必死にアイデア搾り出して演出するよりも、場が持っている空気があっさりベストショットを決めてしまうなんてことはよくあることだ。

彼のお気に入りだった春吉橋の旭軒は残念ながら休みだったのだが、撮影後改めて近くの焼き鳥屋で飲み直し。つっても1時間ちょっとぐらいか。このとき、大甲君はある行動を起こしたのだが、ここには書かない。本人了承の上、これはしばらく酒場トークのネタにさせてもらう。

大甲君とは20時過ぎに別れ、ホテルに荷物を降ろして改めてリンドバーグへ。何だかよくわからないが、月曜ということであまり混まなかったこともあり、結局チーフの冨さんを残してスタッフもすっかり帰った2時過ぎまで飲む。
よく考えたら何のことはない。撮影のために向かったリンドバーグで、ひとりで開店前の準備をしていた冨さんにまず挨拶して(17時頃)、ちょっと時間を置いて、カウンターで冨さんがいかに男女問わずモテているのかというトークをハイペースで飲みながら聞き(21~1時頃)、最後にはもう誰もいない閉店後の後片付けしている冨さんに挨拶して帰ったわけである(2時頃)。
「お疲れ様でした」なんつって。

冨さん密着取材か、オレ。
てか最近、毎週日曜は冨さん定食なるメニューも始まったそうだ。
冨さん、どんだけフル回転してんだろうと思う。
オレにとってはリンドバーグのオアシスですよ、富さん。



男だけど。

3時ぐらいにホテルに戻る。
酔ってんだか酔ってないんだかわからなかったけれども、別のホテルに行ったわけでもないのにエスパルスのリングとか、喧嘩をしたわけでもないのに手袋の片方とか、朝起きたらいろいろ無くなっていたのできっと酔っていたんだと思う。

ツイッター再び

2009-12-07 04:54:47 | Books
「<他人のむき身の「思考の断片」>が新鮮だった」
「これまでのネットと違ってツイッターは社会と結節したと感じます」
「大学時代にインターネットに触れ、“世の中が変わる”と多くの可能性に期待したけど、社会の根本はあんまり変わらなかった。でもツイッターはいけるかもと……。僕自身の体験からも人を行動へとかりたてる力にはすごい手応えを感じる」
(朝日新聞12月6日付 著者インタビュー『Twitter社会論 新たなリアルタイム・ウェブの潮流』津田大介インタビュー)

そんな簡単に、世の中が<根本的>に変わるわけがないと思うんだが。

まあ、まだ本は読んでないんですが。
ツイッターが面白い面白くないは別として、何でインターネットでは駄目なんだろう。何でブログでは駄目なんだろうと思うわけです。結局インターネット教ツイッター派でしかないと思うんだが、何でこういうツイッター礼賛の言葉って伝わってこないんだろうと思う。<世の中が変わる>という試みには興味があるけれども、何か別の意図があるとしか思えないなあ…。

たぶんよくわからないのは津田さんがいう<世の中が変わる>というのは何を指して変わる(変わった)のかということなんですが…同書の例に挙げられているという<ハドソン川の旅客機不時着事故、イランの政治運動、オバマの選挙戦略>は<根本的>というにはあまりにもスペシャルな出来事でないの?
まあ、どう考えてもネットだけでも十分、確実に世の中を変えてますけどね。
ネットだけじゃ(I Can't Get No) Satisfactionてことですか。
それってもしかしてセカイ系とかゼロ年代につながってたりして。
ああ、どんどん話が拡がりそうだ…。

とか何とか言いながら、たぶん今日もツイッターやりますけど。
今日は博多出張です。もうすぐ出発(ツイッター風)。

燃え尽きるまで/最終節名古屋戦

2009-12-07 02:47:11 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10


土曜日。
アウスタでJリーグ最終節、清水対名古屋
12月の雨ということで凍えるほど寒い。
しかし照明が入った、雨の日本平のピッチは美しい。

6節前に勝ち点50で首位に立ったものの、5節を消化した時点で勝ち点はそのまま50、順位も7位まで落ちた。一気に落ちた。最終節のドローで勝ち点1を積み上げたものの、最終的な勝ち点は51。首位になってから勝ち点1しか積み重ねることができなかったわけである。
これはいくらなんでも信じ難い展開で、ここ3年ほどは終盤、確実に勝ち点を積み重ねてきた清水にとっては異常事態である。堅守速攻のチームでレギュラーのCB2人が揃って負傷し、前線で身体を張っていたフローデも調子落ちというスクランブルがあったとはいえ、ここまでの崩壊は、ちょっと、記憶にない。
最終節の名古屋戦でも前半、駿は前線でまるでボールを収めることができず、CBはケネディの高さにことごとく負けていた。かつて清水は高さをストロングポイントのひとつにしていたはずなのに、ちょっとどうなのよというぐらい競り負けていた。まあ、岩下が無事に出場していたら対ケネディとのガチ空中戦でカード必至という感じもしないでもないが。

何人かのプレーヤーは明らかにこの状況に動揺していた(しかもひとりは、平均年齢24歳台の若いチームの中では確実に実績もあるベテランのはずなのに、である)。自らゲームを動かさなければならない立場なのにチームを引っ張るどころか、リスク回避に走っているように見えてとても悲しくなった。ケネディに競り負けている後輩を気遣ってバランスを取る気持ちもわからないでもないけれども。
S極の大場氏もよく書いているけれども、エスパルスというチームはとても真面目なんだろう。真面目で誠実なのに、ファンの罵声を浴びるなんて理不尽に思うかもしれないけれども、プロスポーツがエンタテインメントで、彼らの戦場がサッカーというゲームの中である限り、単純に<結果がすべて>のアマチュアではないんだからリスクを負ってエンタテインメントするのは当然の仕事である。リスクを負ったチャレンジの向こうにエンタテインメントとエスパルスのヴィジョンがある。サッカー用語に言い換えればスペクタクルである。チャレンジしなければエンタテインメントもないし、スペクタクルもない。そしてエスパルスの未来もない。

そのチャレンジのひとつがシュートだろうと思う。
スリッピーなピッチ状態もあったのだろうけれども、最終節の清水は実によくシュートを打った(全チーム中3位…だったかな)。精度が足りなくても、威力がなくてもゴールに向かうシュートを打たなきゃ何も変わらない。
もちろん、どんなにゴールを外していてもオレはすべてのシュートに拍手した。
シュートはプレーヤーの自己表現だから。
チャレンジする自己表現には拍手を送るべきだろうと思う。
高さで競り負けていたとはいえそれほど悪くなかった前半を折り返して、後半に入るとぐんと内容は良くなった。誰の目にもチーム状態の復調気配は明らかだったと思う。まあ、それでも勝てないのが連敗地獄の地獄たる所以なのだろうけど。
これで最終節ながら名古屋戦のドローでリーグ戦の連敗地獄はストップした。だが、勝っていないんだから来年の開幕戦まで連敗地獄は持ち越しという見方もある。

が、しかし。
調子がいい時にリーグ中断が入ったり、悪いときに連戦、一番大事な最終盤に連敗というように今年のエスパルスの間の悪さと言ったらなかったが、幸か不幸か、リーグ戦は終わってしまったが、復調気配の中で今シーズンの戦いはまだ続く。

ゲーム終了後、シーズン終了のセレモニーで最後の健太の挨拶で野次を飛ばしていたオヤジは何なんだろうと思う。
まだチームは道半ばだってのに。志半ばだってのに。
野次るならすべてが終わったあとに野次ればいいのである。まだ今シーズンは終わってないし、健太のチームはまだまだ終わらないし。
次は今週土曜、12日にアウスタで天皇杯準々決勝、新潟戦(チケット発売中)。

不完全燃焼だったリーグ戦を完全燃焼させるまで戦い切って欲しいのである。


(高森朝雄・ちばてつや『あしたのジョー』14巻/講談社)

負けたら今年は終わりなんだから真っ白になるまで、最後まで燃え尽きようぜ(野次オヤジは言い訳だらけのうどん野郎、マンモス西に認定して差し上げる)。

あ、あと今年最後の『王者の旗』の寒々しさってなかったな(あとやけっぱち気味の花火の連射)。
まあ通常は勝ったときにしか歌わない歌だから仕方ないって言えばそうなんだけれども、大事な歌をあんなに粗末に扱っちゃうと惨めなBGMにしか聴こえない。
エスパルスの人間にしか歌えない、みんなの歌なんだから粗末に扱っちゃいけない(まあ、あの歌はファミリー向けだけど)。
チャントもそうだけど、スタンドで歌う歌ってのはサポーターの口から出る魂ですよ。
フロントはもう一度、本気で演出方法を考え直した方がいいと思う。

1月号発送、そしてラスワン

2009-12-02 21:26:31 | LB中洲通信2004~2010


中洲通信1月号到着。今回の特集は今月27日に2年ぶりに復活するシアターブルックの佐藤タイジさん。タイジさんのバイオグラフィはウェブ連載の「やめんかったらええんちゃう」を読んでもらうとしてこれまでの2年間、地球と世界と日本が激動した2009年の話、そしてこれからの話を語っていただいています。カメラマンの望月さんの写真も最高にかっちょよく仕上がってます。復活への援護射撃になっていればこれ幸い。
この他、本誌2005年に掲載された黒田征太郎さんの実に熱いインタビューの再録(再読してあまりの格好良さに感動したので、このブログでも後日公開します)など等、ひとまず“現在の”中洲通信もエンディングに向かって突っ走っているのであります。
今回もご協力者、ご関係者の皆様ありがとうございました。
東京編集部では本日より続々発送中です。

これで通常号は残すところラスワンです。
来週は今年最後の取材と作業のピークになりそう。

終わったら来年のこと考えます。

【お詫び】
早速ですがp.20のインフォメーションのタイトル、<Return To The Liquid>の<Liquid>の誤植が発見されました。関係者の皆様、申し訳ありません。正しくは<Return To The Liquid>です。お詫びして訂正させていただきます。

アンラッキー力/第33節横浜マリノス戦

2009-12-01 00:45:47 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10

健太「ホントに今この流れというところが結果にそのまま結び付いてしまったような感じだという風に思ってます。(中略)『何とか気持ちを見せて頑張れ』という声援を送ってくれて、やっぱそういう気持ちに応えるためにですね、我々もやってるんですが、なかなかそのサポーターの気持ちに応えられずにですね、ズルズルとここまで来てしまった現状ではあるという風に思ってます。」
Sの極み 11月29日付)

中澤佑二「オグ(小椋)と(栗原)勇蔵の(中略)ゴールも、年に1回あるかないかのすごいシュートだった(笑)。チームとしての形から生まれたゴールではない」
J'sGOA 11月29日付

山瀬功治「オグのゴール? やっている選手としては、とりあえず決まれば何でもいいです」
横浜マリノス公式 11月29日付

日産スタジアムで横浜マリノス対清水
昨日の“つぶやき”にも書いたけれども、どう考えてもマリノスのラッキーゴールというよりも清水のアンラッキーゴール。この期に及んで、とてつもないアンラッキー力。内容で圧倒していたのは明らかなのだから、これではもうどうしようもない。

これまでも幾度とあった苦難のときに何をしたか、するべきなのか、思い出して欲しい。
シュートを打つこと。
打たなきゃ何にも始まらないし、何にも変わりゃしないぜ。

ゲーム終了後、ブーイングもないし、拍手もほとんどない前節とほとんど変わらないゴール裏。コールリーダーは意図的に最後のリバイブを封印したのかもしれないけれども、こういうときにゴール裏を表現するチャントが、それか野次を飛ばすかしかないのがエスパルスの難しいところだね。
野次を飛ばすか歌うか、このふたつにひとつなら、それしかないなら歌うしかねえだろうな、と思う。
サポーターのやることなんて、それを歌い続けることしかねえだろう、と思う。
苦笑いしながら帰り支度するよりも、野次るよりも、そっちの方が格好いいと思うよ。


まあ、確かにゲームが終わったあとはしばらく愕然とした。
ちょっと、チーム自体に充分に手応えのある、復調気配があっただけに連敗地獄というアンラッキー力を呪わざるを得ないのだけどね。

イベントでマリノス、ゴール裏に今季で解任される木村浩吉監督への熱い弾幕が掲げられた。
<木村浩吉一生トリコロール>。
この期に及んで健太の去就が取り沙汰されないのは、わざわざ弾幕を出さなくても彼自身が<一生オレンジ>を背負っていることの証明だ。それは清水、静岡という場所の持つ幸福であり、宿命である。

木村浩吉「……またどこかで(笑)」
Sの極み 11月29日付)

まあ天皇杯でリバイブしていこうよ。
あと一ヶ月、楽しめるぜ。

次はいよいよリーグ最終戦、土曜日にアウスタで名古屋戦。
天皇杯に向けて、マリノス戦のように(結果は別として)手応えを感じさせる戦いを見せて欲しい。