経産省前「人間の鎖」が成功し、ポジティブな気持ちになった後に地元に戻って酒を呑みながら、新宿で逮捕者が出たことを知り、正直「やはり」と思った。
素人の乱のデモで十数人の逮捕者が出てしまったことは残念だが、しかし彼らの一部に警備側を挑発しながら、場の「空気」を熱くするスタンス(手法)はなかったか。事実素人の乱としては「失敗」だったと思える東電前デモでも、主宰の松本氏がしきりに警備側を挑発していたのをオレは目の前で見ていた。
勿論その手法自体を否定するものではないけれども(彼のカリスマは認めるし、文字通り場の空気はホットになる)、しかし、これは所謂フーリガンの手法に近い。
クラブに忠誠を誓うと同時に、敵と味方がはっきりとしたスポーツエンタテイメントでは、相手クラブのサポーターとの煽り合いもサポーターの「娯楽」である。リーダーはそれによって集団心理を煽り、かつ集団をまとめるという手法は確実にあるだろう。それも2ちゃんねるの中のような牧歌的な煽り合いのように、エンタテイメントの側面だと言ってしまうこともできるけれども、しかし、その煽り合い=鬼ごっこの「鬼」が本気になってしまったときにどんな形であれ悲劇は起こる。
素人の乱というサブカルのスタンスもやはり、残念ながら悪戯っ子の悪ふざけという「鬼ごっこ」のスパイラルに入っていたと思わざるを得ない。
参加者のメッセージはシリアスだったというのは事実だろうし、疑うべくもない。テキストで読んだり、動画を観る限り、柄谷行人氏のスピーチやいとうせいこうさんのポエトリーリーディングは感動的だったと思う。そして逮捕者の支援は必要なものだし、協力したい。勿論警察の露骨な干渉は批判しなくちゃいけないだろうけれども、憎悪を剥き出しにしてこれ以上エスカレートすることは避けたいと思う。
敵を見間違うことほど運動を疲弊させるものはない。
(追記)
いろいろとブログやTLを追っていくと、オレ自身は現場にいないわけだからこのエントリはちょっと内容的には先入観に捉われ過ぎている感じはしてきたな、と反省(修正はしないけれども)。伝えられる個々の拘束状況は理不尽な話ばかりで、ここのところツイデモでは出没しなくなったけれども、これまでもたびたび悪質な挑発を繰り返し、どうやら今回は逮捕の発端にも関わっているらしきウヨの連中には怒りしか覚えない。
また逮捕された主催スタッフは参加者が逮捕されないようにパフォーマーに注意を呼びかけていたようだし、少なくとも主催サイドは今回の警察の動きにかなり警戒感を持っていたのだろう。勿論それでも過去の素人の乱系のデモで起こったことを考えれば、今回再び起こるであろう事態はスタッフでなくとも予想はできていたことだろうし、それにも関わらず十数人の逮捕者が出てしまったということは、やはり素人の乱だからこそ狙い撃ちにされたと言えないか(勿論様々なグループが参加しているとはいえ、万単位の人間が集まってしまえば、これはすでに素人の乱だけでコントロールができるわけないと思うが)。
しかし事情を知らない(調べない/調べられない)人たちにとっては逮捕という事実だけが残る。
経産省を囲んでいた善良なおじさんおばさん運動家には影響はないかもしれないけれども、若い世代のライト層に少なからず影響が出るんじゃないかという心配は残る。一方では、それが“あちら側”の目的という見方もあるんだけれども。
もっと周囲にいるひとりひとりがトラブルの芽を摘む方策を考えるべき時なのだろう。ちなみに怒りを剥き出しにすることそのものを否定しているわけじゃないですよ。勿論。
とりあえず19日NO NUKES MORE HEARTS(ツイデモ有志の隊列が参加)と24日のツイデモは是非とも熱く、ピースフルに歩ければいいなと思うです。
(さらに追記)
ツイデモではピースフルな姿を見かけた参加者が、同一人物とは思えないほどトラメガで興奮気味に叫んでいる姿をYOU TUBEで観ると、やはり改めて、これは「場」そのものの問題でもあったと思わざるを得ない。
素人の乱のデモで十数人の逮捕者が出てしまったことは残念だが、しかし彼らの一部に警備側を挑発しながら、場の「空気」を熱くするスタンス(手法)はなかったか。事実素人の乱としては「失敗」だったと思える東電前デモでも、主宰の松本氏がしきりに警備側を挑発していたのをオレは目の前で見ていた。
勿論その手法自体を否定するものではないけれども(彼のカリスマは認めるし、文字通り場の空気はホットになる)、しかし、これは所謂フーリガンの手法に近い。
クラブに忠誠を誓うと同時に、敵と味方がはっきりとしたスポーツエンタテイメントでは、相手クラブのサポーターとの煽り合いもサポーターの「娯楽」である。リーダーはそれによって集団心理を煽り、かつ集団をまとめるという手法は確実にあるだろう。それも2ちゃんねるの中のような牧歌的な煽り合いのように、エンタテイメントの側面だと言ってしまうこともできるけれども、しかし、その煽り合い=鬼ごっこの「鬼」が本気になってしまったときにどんな形であれ悲劇は起こる。
素人の乱というサブカルのスタンスもやはり、残念ながら悪戯っ子の悪ふざけという「鬼ごっこ」のスパイラルに入っていたと思わざるを得ない。
参加者のメッセージはシリアスだったというのは事実だろうし、疑うべくもない。テキストで読んだり、動画を観る限り、柄谷行人氏のスピーチやいとうせいこうさんのポエトリーリーディングは感動的だったと思う。そして逮捕者の支援は必要なものだし、協力したい。勿論警察の露骨な干渉は批判しなくちゃいけないだろうけれども、憎悪を剥き出しにしてこれ以上エスカレートすることは避けたいと思う。
敵を見間違うことほど運動を疲弊させるものはない。
(追記)
いろいろとブログやTLを追っていくと、オレ自身は現場にいないわけだからこのエントリはちょっと内容的には先入観に捉われ過ぎている感じはしてきたな、と反省(修正はしないけれども)。伝えられる個々の拘束状況は理不尽な話ばかりで、ここのところツイデモでは出没しなくなったけれども、これまでもたびたび悪質な挑発を繰り返し、どうやら今回は逮捕の発端にも関わっているらしきウヨの連中には怒りしか覚えない。
また逮捕された主催スタッフは参加者が逮捕されないようにパフォーマーに注意を呼びかけていたようだし、少なくとも主催サイドは今回の警察の動きにかなり警戒感を持っていたのだろう。勿論それでも過去の素人の乱系のデモで起こったことを考えれば、今回再び起こるであろう事態はスタッフでなくとも予想はできていたことだろうし、それにも関わらず十数人の逮捕者が出てしまったということは、やはり素人の乱だからこそ狙い撃ちにされたと言えないか(勿論様々なグループが参加しているとはいえ、万単位の人間が集まってしまえば、これはすでに素人の乱だけでコントロールができるわけないと思うが)。
しかし事情を知らない(調べない/調べられない)人たちにとっては逮捕という事実だけが残る。
経産省を囲んでいた善良なおじさんおばさん運動家には影響はないかもしれないけれども、若い世代のライト層に少なからず影響が出るんじゃないかという心配は残る。一方では、それが“あちら側”の目的という見方もあるんだけれども。
もっと周囲にいるひとりひとりがトラブルの芽を摘む方策を考えるべき時なのだろう。ちなみに怒りを剥き出しにすることそのものを否定しているわけじゃないですよ。勿論。
とりあえず19日NO NUKES MORE HEARTS(ツイデモ有志の隊列が参加)と24日のツイデモは是非とも熱く、ピースフルに歩ければいいなと思うです。
(さらに追記)
ツイデモではピースフルな姿を見かけた参加者が、同一人物とは思えないほどトラメガで興奮気味に叫んでいる姿をYOU TUBEで観ると、やはり改めて、これは「場」そのものの問題でもあったと思わざるを得ない。

日曜日は<経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション>に参加。
9月5日にこんな記事がWebに掲載され、その中で五十嵐敬喜・前内閣官房参与は「脱原発デモが首相官邸に来たら政治が動いたのではないか」と発言した。正直国会議事堂、首相官邸は条件としてハードルが高いのだが、それならば9.11は前日(!)に露骨な言葉狩りで大臣を辞任に追い込まれた(追い込んだ?)経産省を取り囲みに参加するのは当然である。
そこが事件の現場であり、そこがデモンストレーションする価値のある場所であるならば。
日比谷公園を13時30分にスタートしたデモは1時間ほどのあっさりとしたコースでウォーミングアップという感じだったが、公園に戻って15時30分まで待機してからスタート時間に主催の誘導で移動を始め、参加者全員で経産省を取り囲んだ。オレは正面入口付近の場所をキープ。いや、別に選んだ行ったわけじゃないんだけれども。
街宣車のスピーカーから聴こえる主催のアナウンスはさっぱり意味不明だったけれども(本当に最後まで日本語として聴こえないんだから凄かった…)、「経産省を取り囲んだ」という事実は残る。それだけでも意味がある。
9.11というのは「それ」をアピールしに来たのだから、それで充分である。

「人間の鎖」が完成して30、40分ほど経って、「鎖」もばらけ始めたところで(もちろんまだ「鎖」はつながっているんだが)、同じく経産省の正面入口付近にいた安心・安全な未来を子供たちにオーケストラさんたちの近くに移動。アナウンスとは別に、この地点を中心にしばらく熱いコールが続いた。
安心・安全な未来を子供たちにオーケストラの叩くリズムは本当にポジティブだ。
この半年間、いろんな反・脱原発デモには参加しているけれども、このときほど「東電解体」というお馴染みのフレースが心から出たことはなかった。休日とは言え、経産省を取り囲んで、経産省の真ん前で「東電解体」を叫んでいるんだぜ。オーケストラの周りの歩道にはカメラマンも含めて20、30人ほどの輪が出来ていたと思うけどれも、もっとこの輪が「広場」のように拡がればいいのにと思う(実際人間の鎖に対しては、それをさらに取り囲んだ警察もこのパフォーマンスにはほとんど干渉しなかった)。
これは決して怒りの感情だけではないんだよ。素晴らしいパフォーマンスだったと思う。
「人間の鎖」終了後、経産省入口でハンストをスタートさせる若者と老人たちがスピーチをした。
あまりにもいろんなことが起こり過ぎた半年間だったが、3.11までの次の半年間はどんなことが起こっているんだろう。
土曜日はスカパーで磐田戦。
直前に亡くなったOBであり、前コーチの眞田氏の追悼ゲームという形になったものの、実に見所の少ないゲームになってしまった。静岡ダービーという熱さもそこになく(まあ、エコパを使うのが悪いんだが)、ただただ低調なゲームだったように思う。
震災後の変則シーズンで、子供たちの夏休みを見込んだキチガイじみたスケジュールが一息ついた(プレーヤーにとっては)短い夏休み明け、しかも眞田が亡くなった直後、さらに言えばエコパの芝は台風で水に漬かった上にその後の太陽に焼かれて酷い状態だった。おまけにけが人、出場停止のプレーヤーも少なくなく、敬輔は出場停止、タカは負傷のために9月一杯出場はできそうもない。超弩級の補強であるユングベリも合流したばかりでいくらスーパースターとは言え現状では未知数…というか心許ない。ついでにアレックスもオーストラリア代表から強行スケジュールで帰国したばかり。
とひと通り言い訳を考えてみた。
まあ、休み明けはどのチームも同じだし、アフシンの言う通り、いつもベストメンバーが揃うなんてことはあり得ない。アフシンは大輔とキャラを並べてセーフティでゲームに臨んだわけだが、結果的には停滞感が漂うゲーム内容になってしまった。それでも加入したばかりのフレディが周囲のプレーヤーに激しい口調で指示を出したりする姿を見ると、まだこれから期待は持てる気にもなるんだが(闘将岩下も次のゲームには復帰するだろうし)。
とは言え、あまりにも運動量の少なさ、アクティビティの欠如を見る限りではちょっとジュビロともモチベーションの差を感じざるを得なかった。てか、アウエイとは言え、追悼ゲームというこれ以上ないモチベーションがあったはずのプレーヤーには一層奮起して頂く他ない。勿論すぐに結果が出るとは思わないし、今年過大な期待は持たないつもりなのだけれども、メンタルの問題としか思えないんだよなあ…。なぜか1ケタをキープできていた順位も、とうとう2ケタに落ちた。
こういう時にはゲームを重ねていくしか手立てはない。ということで水曜日はナビスコカップ新潟戦。
ま、今度は伸二が出られそうもないんですが…こういう時こそ若手がやらんでどうするのか。
直前に亡くなったOBであり、前コーチの眞田氏の追悼ゲームという形になったものの、実に見所の少ないゲームになってしまった。静岡ダービーという熱さもそこになく(まあ、エコパを使うのが悪いんだが)、ただただ低調なゲームだったように思う。
震災後の変則シーズンで、子供たちの夏休みを見込んだキチガイじみたスケジュールが一息ついた(プレーヤーにとっては)短い夏休み明け、しかも眞田が亡くなった直後、さらに言えばエコパの芝は台風で水に漬かった上にその後の太陽に焼かれて酷い状態だった。おまけにけが人、出場停止のプレーヤーも少なくなく、敬輔は出場停止、タカは負傷のために9月一杯出場はできそうもない。超弩級の補強であるユングベリも合流したばかりでいくらスーパースターとは言え現状では未知数…というか心許ない。ついでにアレックスもオーストラリア代表から強行スケジュールで帰国したばかり。
とひと通り言い訳を考えてみた。
まあ、休み明けはどのチームも同じだし、アフシンの言う通り、いつもベストメンバーが揃うなんてことはあり得ない。アフシンは大輔とキャラを並べてセーフティでゲームに臨んだわけだが、結果的には停滞感が漂うゲーム内容になってしまった。それでも加入したばかりのフレディが周囲のプレーヤーに激しい口調で指示を出したりする姿を見ると、まだこれから期待は持てる気にもなるんだが(闘将岩下も次のゲームには復帰するだろうし)。
とは言え、あまりにも運動量の少なさ、アクティビティの欠如を見る限りではちょっとジュビロともモチベーションの差を感じざるを得なかった。てか、アウエイとは言え、追悼ゲームというこれ以上ないモチベーションがあったはずのプレーヤーには一層奮起して頂く他ない。勿論すぐに結果が出るとは思わないし、今年過大な期待は持たないつもりなのだけれども、メンタルの問題としか思えないんだよなあ…。なぜか1ケタをキープできていた順位も、とうとう2ケタに落ちた。
こういう時にはゲームを重ねていくしか手立てはない。ということで水曜日はナビスコカップ新潟戦。
ま、今度は伸二が出られそうもないんですが…こういう時こそ若手がやらんでどうするのか。
代表のウズベキスタン戦のハーフタイムに驚くべきニュースがTLに流れてきた。
先日、一時休養ということでコーチを退任したばかりの真田雅則が急死したという。さまざまな憶測は流れているのだけれども、死因はまだクラブも把握していないようだ。
経営危機を乗り越え、クラブの初タイトルとなったナビスコカップ奪取から90年代後半にかけての(長いシルバーコレクター時代を経て)あまりにも短い黄金時代に清水のゴールを守り続けてきた男。
真田雅則さんのご冥福をお祈りしたい。
やはり同世代の急死ってのはショックが大きい。
それにしても今年の夏は大変な夏になったもんだ…まさか、また<ゲームどころじゃな>くなるとはね。
在籍時は真田はユースコーチだったのでどの程度接点があったのかはわからないけれども、今日のゲームでオカが同点ゴールを決めたのが、気分的には救いだった。
眞田雅則氏の訃報に接して(清水エスパルス公式 9月7日付)
GKコーチ真田さん急死 43歳(日刊スポーツ 9月6日付)
先日、一時休養ということでコーチを退任したばかりの真田雅則が急死したという。さまざまな憶測は流れているのだけれども、死因はまだクラブも把握していないようだ。
経営危機を乗り越え、クラブの初タイトルとなったナビスコカップ奪取から90年代後半にかけての(長いシルバーコレクター時代を経て)あまりにも短い黄金時代に清水のゴールを守り続けてきた男。
真田雅則さんのご冥福をお祈りしたい。
やはり同世代の急死ってのはショックが大きい。
それにしても今年の夏は大変な夏になったもんだ…まさか、また<ゲームどころじゃな>くなるとはね。
在籍時は真田はユースコーチだったのでどの程度接点があったのかはわからないけれども、今日のゲームでオカが同点ゴールを決めたのが、気分的には救いだった。
眞田雅則氏の訃報に接して(清水エスパルス公式 9月7日付)
GKコーチ真田さん急死 43歳(日刊スポーツ 9月6日付)

石塚俊明+長田拓馬絵画展
8月31日(水)~9月22日(木)
平日18時~翌5時/土日祝15時~翌5時
新宿ゴールデン街 BAR都藍(つらん)
(新宿区歌舞伎町1-1-9一番街通り)
インフォメーションを送っていただいた。
先週から始まっているトシさんとBAR都藍マスター長田拓馬さんの絵画展。
経緯は長田さんのブログで何となく把握した(予想通り)。初日には呑まないはずのPANTAさんも店にやって来たという。
ふむ、残念ながら都藍を訪れたことはないんだが、これは絵画を観に来て呑めというインフォメーションなのだろうか。
たぶん、そうなんだろう。
頑張ろっと。
今日9.11に向けた素人の乱TVで会見が配信されていた。その中で出演していた雨宮処凛さんは「個人的に」と前置きした上で「来年春に残りの原発が定期検査に入り、全国の原発がすべて停止した状態をとりあえずゴールにしたい」というようなことを語った。
しかし、それは本当にゴールなのだろうか。
それはフクシマの住民に「数十年は住めないかもしれない」と言わずに誤魔化していた政府関係者の言い草と何の違いがあるのだろう。そういう気休めみたいなゴールを設定する必要が本当にあるのか。
今回のフクシマとそれに関わる各地の原発稼動の問題、エネルギーシフトの問題はどう考えたって長くかかるのは明らかなのであって、定期検査での停止など通過点でこそあれ、ゴールなどでは決してない。もし仮にゴールを設定するというのならば、それは政府に脱原発を宣言させ、それを実行させること以外の何があるというのか。
もちろん活動家である彼女は「運動を続けていくこと」の困難さも知っているからこそこの発言をしたのだろうけれども、ゴール設定などするから「ブーム」だの「ファッション」だの揶揄されるのである。
現実を前にして、最初から綱引き目的の言論プロレスなんかに興味はないな。
今大事なのは「ゴール」なんていう自己実現やイベント化なんかよりも覚悟を決めた日常化だろうと思わざるを得ない。
別に運動をしているつもりはない。それが2011年の日常って奴なんだから。
しかし、それは本当にゴールなのだろうか。
それはフクシマの住民に「数十年は住めないかもしれない」と言わずに誤魔化していた政府関係者の言い草と何の違いがあるのだろう。そういう気休めみたいなゴールを設定する必要が本当にあるのか。
今回のフクシマとそれに関わる各地の原発稼動の問題、エネルギーシフトの問題はどう考えたって長くかかるのは明らかなのであって、定期検査での停止など通過点でこそあれ、ゴールなどでは決してない。もし仮にゴールを設定するというのならば、それは政府に脱原発を宣言させ、それを実行させること以外の何があるというのか。
もちろん活動家である彼女は「運動を続けていくこと」の困難さも知っているからこそこの発言をしたのだろうけれども、ゴール設定などするから「ブーム」だの「ファッション」だの揶揄されるのである。
現実を前にして、最初から綱引き目的の言論プロレスなんかに興味はないな。
今大事なのは「ゴール」なんていう自己実現やイベント化なんかよりも覚悟を決めた日常化だろうと思わざるを得ない。
別に運動をしているつもりはない。それが2011年の日常って奴なんだから。

昨日は柏で<原発なくそう!子どもたちを放射能から守ろう9.3柏デモ>。
前日まで心配された台風の影響は何とか避けられたものの、それだからなのか結構暑い。
公民館での集会に少し遅れて到着すると室内はほぼ満席。といってもそれほど広い集会場ではなかったので室内にいたのは数十人名足らずだったけれども、何人かのスピーカーの発言で雰囲気はわかった。「主張するなら具体的な数字を提示しろ」というお爺さんや同世代の子育てをする母親に会いたかったという若いお母さん、柏の秋山市政を批判するおじさん、攻撃的なデモではなくて「別のやり方」で脱原発を伝えていきたいというお兄さん。かなりキツい口調で主催者に迫っていたお爺さんを除けば、彼らに共通していたのは市民の無関心と参加者の少なさを嘆くものだった。
確かに参加人数から考えれば、40万人の都市に起こった「ホットスポット」という事実に対して、当事者意識はあまりにも低いと思わざるを得ない。
事故現場周辺よりも現場から比較的離れたホットスポットでの無意識のままの被曝と、その後の被害の拡大は事故直後から指摘されてきた問題だったはずだ。
つまりフクシマという現場からある程度距離があるだけに、そこに「フクシマ」と同じような状況が起こりつつあるにも関わらず警戒心と危機感を持てないままに、その後の被害をただただ拡げてしまうという最悪の事態が起こる可能性はある。電気が足りる足りないとか原発がいるいらないとかいう政治的な議論以前に、ほとんど事故の現場とも言えるホットスポットの問題なのだから、事態は本当に深刻に受け止められるべきじゃないか。
参加者は最終的には150名ほどだったそうだ。集会では見かけなかった高校生風の若者たちも途中から加わっていた。今はまだ少なくたって声を挙げたい若者は柏にもいるんだよ。
この日はエラソーに支援などと言って東京から参加したものの、やはりこれは柏、松戸周辺の市民、そして千葉県民の問題である。本来ならば当事者が、もっと当事者としての権利をしっかりと主張していくべきだろう。
もちろんSAYONARA-ATOMの方々が横断幕を持って東京から参加したのは心強かったし、東京のデモで見かけた人たちもいた。オレらが支持するツイデモのアプローチは別の場所でも拡げて行くべきだとも思う。集会場に集まっていたおじさん、おばさんにSAYONARA-ATOMのコンセプトがどれぐらい伝わっていたのかは不明だけれども…。
これがスタートなのだから個人的には参加人数というのは少なくても仕方がないし、続けていくことの方が大事なのだから嘆く必要はないと思っている。柏、松戸周辺だけではない、首都圏各地のホットスポットでも同じような動きが起こることを願いたい。
しかし参加人数よりも気になったのは町に人が少ないという点だった。地方都市でのデモはなかなか難しいことも実感した。
オレらがやっていることはデモンストレーションなのだから見る人がいなければ、ニュースにでもならない限りはほとんど意味がない。柏の状況がいまいちよくわかっていないのだけれども、千葉の中でもかなり東京寄りのエリアである柏でもはやりクルマ社会なんだろうか。まあ、たぶんそうなんだろう。
それを考えると改めて東京は広いと実感した。おそらく東京ならばどの繁華街でも2時間ほどのコースは引けるだろうし、官庁街でもない限りは「見物人」はいると思うけれども、やはり都心から少し離れてしまうとそれは難しい問題になる。柏の二番街は確かにそれなりの繁華街なのだけれども、あまりにも短すぎるし、暑さの問題があったとはいえ町に人は少ない。
また東京の人間は比較的よく歩くけれども、それがクルマ中心の日常になってしまうと歩道には人が少なくなり、さらには駅を離れると歩かなくなる。それは「歩く人」に興味を示さなくなるということで、そして興味を示さないかわりに歩道の「異物」を奇異の目で見やすくなるということでもある。
もっと人の耳を惹きつけ、また参加者に声を出させやすいアプローチやコールを考えるべきじゃないかとも思ったな。
柏には地元が誇るデモンストレーションのプロ集団である(勇)太陽工務店がいる。
そんな「ボランティア活動」をしたら彼らもスタンドに復帰できるんじゃないか。
柏は政治問題以前に生活問題として熱く語られるべきホットスポットの町なのだから、これは「スタンドに政治を持ち込むな」という話とは別ですよ。
と、半分本気で思っている。
みゃ長さん、無理すかねえ…無理だろな。
(追記)
柏が日立の町ってのはやっぱし影響あるんだろうか。皮肉にも。
(さらに追記)
柏・松戸周辺の市民の参加が少ないと嘆く気持ちもわかるんだが、オレは東京その他のエリアの参加者も愕然とするくらい少なかったと思う。柏なんて上野からたったの30分だよ? 「現場の当事者は声を挙げづらい」という事実はこの半年ではっきりしたことで、ならば周辺の人間ができる限り支援していく他ない。
当事者が当事者過ぎて当事者としての声を挙げづらいってのはいかにも日本人らしい奥ゆかしさだと思うんだが、結局それは起こっている現実からの忌避に過ぎないんじゃないか。結果的にホットスポットの影響が残らないのであれば、それはそれで幸運なことだし、数年後、バカと呼ばれても構わない。歌うバカに歌わぬバカ、同じバカなら歌わにゃ損(損)、だと思うよ。
代表のワールドカップ予選でリーグがブレイクの最中、眞田雅則GKコーチの一時休養と前名古屋コーチのハーフナー・ディドのトップチームコーチに就任が発表された。
エスキョクのシモーネさんがリュングベリ発表のあと「まだ何かある」と書いていたのはおそらくこの事なのだろう。眞田さんについては体調不良ということなのだろうし、正GKが安定せずに0-4の3連敗という直近のショッキングな敗退が続いていたことも少なからず影響しているのかもしれない(これは眞田さんの申し出ではなく、クラブ側からの提案だという)。
一方、ディドはやはりアフシンのリクエストなのだろうか。監督の意向を受けてウインドーや補強にここまでしっかり対応していたフロントというのはちょっと記憶にない。
11月に就任発表はしていたとはいえ、合流直前までアジア大会でナショナルチームの指揮を執っていたのだから、スタッフやプレーヤーについてはほとんどフロント任せだったのだろうし、ここ一ヶ月の動きというのは開幕から半年経ってようやくアフシンが望む体制に整ってきたと言えるのだろう。
一時はビルバオ化を揶揄されてきた清水だがこれは驚くべき国際化である。というかですね、いつの間に「クラブの国際化」がテーマになっていたのか、ちょっと記憶にない。少なくとも、この一連の動きではっきりしたのは、アフシンがこれほどまでにネットワークを持つ監督であり、一方でフロントはアフシンが就任会見で答えたように「特別なものが必要ならばクラブは提供する」という約束をきっちりと果たしているという事実である。
約束は本当に大事です。
アフシン「自分の中で明確にしたかったのは、『清水エスパルスがチャンピオンになりたいのか』ということ。僕にとってはチャンピオンになりたいクラブで仕事をしたかったので…彼らと自分の情熱、そしてビジョンを分かち合えた時に自分にとってここが正しいクラブだと分かりました。質問はリクエストの話しですよね?そして今からクラブのこと選手のこと知って、そしてその中で何か特別なものが必要かと思ったら、その時にクラブは提供してくれると信じています」(Sの極み 1月25日付)
そしてそれは同時に、改めて清水エスパルスが<チャンピオンになりたい>ということを明確にしたアピールしたことに他ならない。この期に及んで「2、3年に一度、何かタイトル獲れればいい」(@山崎元強化部長)では済まないのである
今年はともかく、その本気だけは十分に伝わった。
眞田雅則GKコーチ 一時休養のお知らせ(公式 9月2日付)
トップチームコーチにハーフナー・ディド氏就任のお知らせ(公式 9月2日付)
エスキョクのシモーネさんがリュングベリ発表のあと「まだ何かある」と書いていたのはおそらくこの事なのだろう。眞田さんについては体調不良ということなのだろうし、正GKが安定せずに0-4の3連敗という直近のショッキングな敗退が続いていたことも少なからず影響しているのかもしれない(これは眞田さんの申し出ではなく、クラブ側からの提案だという)。
一方、ディドはやはりアフシンのリクエストなのだろうか。監督の意向を受けてウインドーや補強にここまでしっかり対応していたフロントというのはちょっと記憶にない。
11月に就任発表はしていたとはいえ、合流直前までアジア大会でナショナルチームの指揮を執っていたのだから、スタッフやプレーヤーについてはほとんどフロント任せだったのだろうし、ここ一ヶ月の動きというのは開幕から半年経ってようやくアフシンが望む体制に整ってきたと言えるのだろう。
一時はビルバオ化を揶揄されてきた清水だがこれは驚くべき国際化である。というかですね、いつの間に「クラブの国際化」がテーマになっていたのか、ちょっと記憶にない。少なくとも、この一連の動きではっきりしたのは、アフシンがこれほどまでにネットワークを持つ監督であり、一方でフロントはアフシンが就任会見で答えたように「特別なものが必要ならばクラブは提供する」という約束をきっちりと果たしているという事実である。
約束は本当に大事です。
アフシン「自分の中で明確にしたかったのは、『清水エスパルスがチャンピオンになりたいのか』ということ。僕にとってはチャンピオンになりたいクラブで仕事をしたかったので…彼らと自分の情熱、そしてビジョンを分かち合えた時に自分にとってここが正しいクラブだと分かりました。質問はリクエストの話しですよね?そして今からクラブのこと選手のこと知って、そしてその中で何か特別なものが必要かと思ったら、その時にクラブは提供してくれると信じています」(Sの極み 1月25日付)
そしてそれは同時に、改めて清水エスパルスが<チャンピオンになりたい>ということを明確にしたアピールしたことに他ならない。この期に及んで「2、3年に一度、何かタイトル獲れればいい」(@山崎元強化部長)では済まないのである
今年はともかく、その本気だけは十分に伝わった。
眞田雅則GKコーチ 一時休養のお知らせ(公式 9月2日付)
トップチームコーチにハーフナー・ディド氏就任のお知らせ(公式 9月2日付)