ももすけの日記

きゃあと言ふ声あちこちで穴まどひ
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

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2005年04月23日 10時54分00秒 | 日記
心って不思議なものといつも思っていたけど、心は脳の中にあるんだろうか。。

脳卒中になったお医者さんの本を読みました。
題名は「壊れた脳 生存する知」

元来お医者さんだから知的レベルは高い。でも体が思うように動かなかったり、今していた事の記憶が無くなったり、ろれつがまわらなくなったりする屈辱感は想像以上のものだろう。

<目に見えるハンディキャップのある人に対しては思いやりを持って接し、困っていれば手を差し伸べるだろう。だが、脳の故障は見えないだけに障害者である事がわからないーーーぞんざいな扱いを平気でする>

だが、彼女は泣き言を言わない。お医者の家庭で育ち、母親との確執はちらりとのぞかせていたけど、まぁ恵まれた環境と体育会系の精神力、それからなにより優れた知力が回復へと向かわせているのだと思った。

<自分が覚えていなくたって、誰かが覚えている事を教えてもらえればいい>
ぼくはこんな考え方が大好きだ*(晴れ)*

この本の主題は脳の病気になって、いかに回復しようとしているか、他の患者さんへのメッセージでもあり、治療者(自分では経験できえない医者や療法士など)への提言でもあると思うけれど、読者というものは自分勝手にとらえるもの。

この筆者をささえているのが一人息子であるということが、いまだ子育て続行していなければならないおかあさんにとっては一番の関心事でありました*(クローバー)*