今日の朝刊の写真にきれいな絵だな、と惹きつけれられました。
どこかで見たことのある、、、
写真全部が絵だと思ったのだけれど、前にいる女性は本物の人物で、バックはその人の作品、だった。
まるで、両方とも絵の人物みたい!
日本画家女性で初の博士号取得という。
こんなに美人で天分に恵まれていてすごいなぁ、と思うけれど、その陰にはやはりいろいろな苦労があったと記事を読んで知りました。
傍目には何一つ不幸なことなんてないように見える人でも、誰だっていろいろあるんだと、先日も考えられさせられたばかり。
2日前、ちょうどお天気も良く、桜も見ごろの岡山、津山城跡のお花見にコーラスのサークルのバス旅行でした。
バスの車中では、ガイドさんの説明なんか聞かず、たいてい往きはおしゃべり、帰りは寝ているパターンですが、今回は違いました。
同じコーラス団でパートが違うと、ももちろん挨拶はしたりちょっとした会話はしますが、ゆっくり話すことはありません。
海外での生活が長く、ついこの前までお仕事も持っていて、美人でおしゃれ、しかもソプラノきっての美声の持ち主(秋川雅史のお父さんに声楽を習っていた人とは別だけれど)とバスの席がいっしょだったのです。
高い音も低い音も出ないからメゾにいるだけのおかあさんは、内心、あれあれと思っていました。
とても相手にはならないのに、同い年というだけで正直なところ苦手意識が潜んでいたのだと、今になって感じます。
でも、おしゃべりしっぱなしでした。
彼女は22年間になるパニック症候群に悩まされていたのでした。
名前だけは知っていても、具体的にはどういう病気なのか知りませんでした。
夫とのこと、子どもたちのこと、そんなことまで聞いていいのかしら、と思うくらい彼女は話しました。
バスの中とはいえ、それぞれにおしゃべりしていたり寝ていたりで、2つの席は密室のようなものです。
最初、横の席に着いた時、けだるいようなうるんだ瞳で「私、すぐ寝てしまうからごめんなさいね」と言っていた彼女だったのですが、おかあさんが根掘り葉掘り聞きまくるものだから、とうとう2人ともバスの中では一睡もしませんでした。
でも、おかあさんはその彼女のことがうんと身近に思えて好きになったようでした。