ももすけの日記

化粧水のほのとかをりて初化粧
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

帽子

2016年02月02日 21時15分28秒 | ひとりごと

2月3日はぼく、ももすけの死んだ日にあたります。

ちょうど2年、人間の世界でいうと3回忌ということです。

 おかあさんは、いつまでこの「ももすけの日記」をぼくに書かせておくつもりなんだろう。

”ぼく”だったり、”おかあさん”だったり。

でも、前回、1月24日はすべておかあさんが”私”で出ています(?)。

意を決して、本人で行こう、と!

でも、まあ、どっちでもいいことなんだけど、おかあさんにも迷いがあってね。

”ぼく”から”私”にかわってしまうと、なんだかmomosukeのことを忘れようとしているようでさびしいし(実際、忘れられていない!)、”ぼく”のほうが下手くそな文章でも、少しくらい品が無くっても平気なような気がするんだ。

これって、実は依存症なのかもしれない、なんて、ふと思ったりします。

おねいちゃんのことをこの日記に書くのは久しぶりですが、相変わらずおとなになりきれていません。

死ぬまで、人間はかわらないのかもしれない、とも思います。
 

数日前の良く晴れた日、おかあさんは急に思いたって二上山に登りました。 

山に登るときの帽子を、ハットにしようか、キャップにしようか、と考え、キャップにしました。

そして、キャップのほうが、自立しているみたいな感じがすると思いうれしくなりました。

この年になって、自立も何もあったものでもないと思いますが、なんとなく、そんな気がしたのでした。

山のてっぺんはにぎわっていました。 

ひとりで行くと、いろいろな人とお話しする機会が多いように思います。

ほとんどが中高年ですが、犬を連れた人の近くにすわってお昼にしました。おにぎりとりんごのお弁当です。 

犬にみかんを食べさせていたので、よかったらどうぞ、と、おかあさんはりんごを一切れあげました。

いろいろお話して、ついでにおかあさんが食べているりんごも小さくかじって、わんこ(湯の山温泉の湯乃ちゃん)に食べさせてあげました。

そして、momosukeもりんごがだいすきだったなぁ、と思い出していました。

 

そこから少し下って、野鳥などを観察できるあずまやがあります。 おかあさんがそこに着いた時、テーブルの上に、ずっと昔からあったような籠がおいてありました。 

「すてきなカゴ~!」と言うと、そばにいたおじさんが、「あの人が今作ったところなんや。1時間ほどかかって、」と、別のおじさんをさしました。

葉っぱでつくった虫も2匹。そこへ、小さな男の子とママがやってきました。男の子は目を輝かせて”虫”に迫ります。

それを作ったおじさんが、「これは、こうして飛ぶんやで。ほら、飛ばしてごらん。」と。

なかなかうまく飛ばせない。「ほな、もって帰り」と、おじさん。

男の子とママはよろこんで、何度もありがとうと言って、てっぺんの方に登って行きました。

おじさんは、また、少し離れたところにいた家族連れに、もう一匹の”虫”をあげに行きました。

そして、ずっとカゴを眺めていたおかあさんに、あげるよと言って、立ち去りました。

しばらくして、家族連れの中の男の子が”虫”を持って走ってきました。

「もう一人いるので、もう1匹ください!」と。

「あら、それを作った人はもう山の上の方に行ったよ。」と言うと、男の子は走っておって行きました。弟の分かな?

 しばらく小鳥の写真を撮ったり、もうひとりのおじさんとおしゃべりしたり、なにしろカゴをゲットしておかあさんはご機嫌でした。

ものすごく肩が凝っていて、腕の付け根が抜けそうなほど痛かったのに、膝が痛かったんだ、と山を上り始めて思い出して不安になったり、なあんとなく、おねいちゃんのことが気になってもやもやしていたのだけれど、山を下るころ、すごく元気になっていました。

山は元気になれるのだね~!気持ち良かった~~!

もっとも、湯乃ちゃんのおかあさんは「私にしたら、この二上山は山ではない」と言っていたけど。彼女はほんとうの山に登っているらしい!