その後F2102Vを利用してみたが更に使いづらかった。まず,P2102Vよりも起動時間がとても長い。延々30秒くらいかかる。また,起動後圏外が1分以上続き,やっとアンテナピクトが表示されて着信可能となったとき,着信した後や通話が終わった後には,必ずまた起動時同様に圏外になってしまうのだった。これではまるで使えない。これでFOMAをやめる決心がついた。
ドコモは,FOMAのこういった問題が解約者の続出につながっていることを認識したのだろうと思う。まず手始めに,FOMAに契約変更後,movaへ再び契約変更できるようにして歯止めをかけにかかったのだと思う。そして,FOMA基地局側もチューニングがだんだんと行き届いてきて,また,FOMA用半導体チップセットの進化の結集が900シリーズを生み出したという話を聞いたので,FOMAと決別する前に,900iシリーズを試してみることにした。
F900は最初に選択肢から外した。そしてP2102Vの感度が900で進化していることを確認するのが一番だと考え,P900iをゲットするつもりであったが,少し待っていたところ,P900iVが機種変更でも1円という状況が訪れたので,そうした。
P900iVの感度は,P2102Vよりも明らかに進化し安定していた。自宅室内で圏外落ちすることが激減した。また,アンテナピクトが立っていれば,呼損となることがほとんど無くなった。さらに,着信した後や通話が終わった後に圏外落ちすることも無くなった。実用レベルである。
「FOMAは電波が悪くて使い物にならない!」と嘆いているあなた。今持っている端末の表示を見て,ここには電波が全く来ていないと判断したのですか。別の端末だと電波をちゃんとつかめる可能性もある。電波の弱い場所で,安定した発着信をする能力を持った端末を選べれば実用的に使えることがある。残念なのは,そういう情報を提供してくれるところが無いことだ。自分で試すしかないのが,あぁ残念。