文珠川慧久の道楽帳2

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ボーダフォン3G携帯とメモリ電話帳編集ソフト(2/2)

2006-01-15 | Weblog
(1) 着信記録を使って発信するとき。
これはもう一番簡単で着信記録にある電話番号を表示させてそのまま発信ボタンを押せばよい。ちなみに,着信記録に残っている電話番号は,「+」ではじまり国番号が来て,頭のゼロを取った市外局番が来て番号が続くという番号形式だ。日本の090ABCDEFGHという番号から着信した場合には,+8190ABCDEFGHとなる。ボーダフォン3G端末では,090ABCDEFGHと+8190ABCDEFGHとを同じ電話番号であると認識する機能が備わっていない為,両方とも同じ人名のメモリ電話帳に登録しておかねばならない。そうしておかないと,着信記録に名前が表示されないからだ。

(2) 日本へ電話するとき。
日本の090ABCDEFGHという番号へ電話するときに,ボーダフォン3G端末では,090ABCDEFGHを表示させてから,「日本国外からの国際電話」であることをメニューで選んだあと表示させている電話番号が「日本国」であることをメニューで選んで電話をかけるというなんとも阿保らしい手順が標準手順として想定されている。メモリ電話帳に+8190ABCDEFGHを登録しておけば,それを表示させて電話するだけで済むのだからそうすることをお勧めする。

(3) 外国へ電話するとき。
ボーダフォンの3G携帯電話は,外国の電話番号をメモリ電話帳に登録する際に,現地でのローカル電話番号形式すなわちゼロで始まる形式で登録することを標準として想定している。たとえば英国であれば020ABCDEFGHといった具合である。そして,020ABCDEFGHという番号へ電話するときに,ボーダフォン3G端末では,020ABCDEFGHを表示させてから,「日本国外からの国際電話」であることをメニューで選んだあと表示させている電話番号が「英国」であることをメニューで選んで電話をかけるというなんとも阿保らしい手順が標準手順として想定されている。メモリ電話帳に+4420ABCDEFGHを登録しておけば,それを表示させて電話するだけで済むのだからそうすることをお勧めする。

(4) 滞在国内へ電話するとき
ボーダフォンの3G携帯電話は,外国の電話番号をメモリ電話帳に登録する際に,現地でのローカル電話番号形式すなわちゼロで始まる形式で登録することを標準として想定している。たとえば英国であれば020ABCDEFGHといった具合である。そして,私が今居る国が英国であるならば,020ABCDEFGHという番号へそのまま電話すればよい。

なんでこんなヘンテコなことになるのかと言えば,その原因は,日本国内では「+」ではじまる電話番号形式では電話をかけられないことにあるとしか言いようがないだろう。ドコモのF901iCという端末は,端末の機能として「+」で始まる電話番号が使えるようにしてくれている,すなわち「+」の部分をドコモだから009130010に端末が変換してから電話してくれるのだ。

こういうヘンテコなことは,なにもボーダフォンだけではない。携帯電話のメモリ電話帳編集ソフトのトップメーカーでも見られる。たとえば「携帯万能16」というソフトでは,メモリダイヤル編集機能において「+」のついた電話番号データを端末から読み出してPC上のファイルとして保存することと,PC上に保存したそのファイルを編集することはできるのだが,端末へ書き込むと「+」のついた電話番号データから「+」が欠落してしまう。「+」のついた電話番号データを端末に書き込めるように,一日でもはやく改善してもらいたいものである。V703SHfのほかにも私が実際に試したところ,V902SHでも同様に,携帯万能16では,「+」のついた電話番号データを端末に書き込めない。ちなみに,それぞれ端末セットに付属のCD-ROMで提供されているメモリダイヤル編集ソフトであるHandset Manager を利用すれば「+」のついた電話番号を書き込めるが,Handset Managerは外国用にもともと作られているソフトを日本語化しただけのソフトなので,ボーダフォン3G端末にはフリガナのフィールドが有るのにそれを欠落させてしまうので大変困る。たとえば端末側に書き込むとソートが滅茶苦茶になってしまう。
このように,国際を強みにするしかないはずのボーダフォンなのに,その本文を分かっていないとしか言いようがない体たらくである。早く気づいて立ち直ってもらいたいものである。

ボーダフォン3G携帯とメモリ電話帳編集ソフト(1/2)

2006-01-15 | Weblog
ボーダフォン3G携帯の魅力は,普段日本で使用している携帯電話端末を持って海外旅行へ行くと現地でもそのまま使えることだ。しかも基本的には同じ電話番号で使える。

「基本的」という形容詞を付けたのには理由があるので説明しよう。いま仮に私がボーダフォンジャパン契約の3G携帯を持って,成田空港から出国してヨーロッパへ海外旅行に来ているとしよう。日本に居る友人は,私がどこに居ても気にせず,いつもどおり電話をかけてくれればヨーロッパに居る私の携帯電話につながる。友人は成田までの電話料金を負担するだけだ。このとき,私は日本からヨーロッパへの電話の転送料金を負担することになる。すなわち着信料金というやつで,地域によるが,私への着信に対して私が1分あたり電話料金を負担する。

ヨーロッパの主要都市においては,GSMという方式と3Gという方式の両方を利用できることがある。ボーダフォンの3G端末であれば,一部例外があるが,GSMと3Gとのデュアルモードなので自動選択モードにしておけばよい。着信にあたっては他に特に気にすることはないのでとても便利で快適だ。

ところが,発信となると電話のかけかたに注意が必要だ。ただし,米国あたりでcdmaOne方式のたとえばauのグローバルパスポートを使って電話をかけるときに比べたらはるかに簡単である。では,どういうかけかたになるのか,およそ4つの場合があるので紹介する。私はボーダフォンジャパンの3G携帯電話を持って,ヨーロッパのとある国に居るという想定だ。

→ボーダフォン3G携帯とメモリ電話帳編集ソフト(2/2)へ続く・・・