携帯電話用のメモリ電話帳編集ソフトの購入にあたっては,あたりまえだが,対象機種がサポートされていることが大前提だ。しかし派生機種への柔軟な対応をしているかどうかも忘れるべきでない。端末の機種を,ソフトウェア側が自動検出するだけでは不十分なのだ。利用者が手作業で機種を設定してその後の処理を進めることができるかどうかが重要となる。それは,新機種で利用できるかできないかという大きな違いになるのだ。
2006年1月現在,下記の二つの携帯電話メモリ電話帳編集ソフトは,どちらも最新版であれば,たとえばボーダフォンのV703SHをサポートしている。ソフトウェアパッケージの外箱を見ると,2005年11月に発売されたV703SHfという機種は掲載されていない。すなわちどちらのソフトウェアもサポートしていないのだ。
Jungle社製の「携帯マスターSmart」Version 11.4.0.0-051020は,端末をソフトウェアが自動認識する機能しかなく,利用者が指定をする機能が無いため,V703SHfをサポートしていない機種と判断してしまう。せめてV703SHとして処理できればと利用者が思ってみたところで駄目なのである。このように,対象機種名を手作業で指定する機能が無いと万事休すだ。
TriStar社製の「携帯万能16」Version 8.0.1は,V703SHfを自動的にV703SHとして認識して基本的な機能はほとんど問題なく使える。また,本当はV703SHfなのであるが,利用者が手作業で機種名をV703SHに設定すれば,それとしてその後の処理を続けることができる。実際これで万事OKなのだから助かる。