最初に入手した音楽ケータイ端末は,auのC404Sだった。マジックゲート式メモリスティックにATRAC3ファイルを格納して聞くというものだ。iTuneもまだ無く,音楽CDからのリッピングがまだあまり一般的になっていない頃だった。C404Sは,デジタル光ケーブルインターフェースを持っていたので,CDウォークマンと光ケーブルで接続して音楽をC404Sに挿入してあるメモリスティックへ録音していた。まぁ,いわばPCレスの世界であったが,1時間のCDの録音には1時間かかってしまうのが難であった。コンパクトカセット磁気テープ式のウォークマンよりも,格段に音は良かったので満足だった。C404Sで音楽を楽しんでいる最中に着信すると音楽が一時停止してくれて,通話可能であった。通話が終わると続きを聞けた。音楽を聴いていると電池が減るが,空になるまで音楽を聴かせてくれない仕様になっていた。一日に2時間くらい聴いていると,通話に使わなくても一日おきに充電が必要だった。だから常に予備電池を持参していた。結構気に入っていたのであったが,C404SはATRAC3+には対応してくれなかったので,結局ネットワークウォークマンのNW-E407(1GB)を買ったらC404Sの音楽機能を全く使わなくなってしまった。音楽コーデックの進化もあるし,別の固体であった方が換えやすいので,携帯電話に音楽再生機能は不要であるというのが結論だ。