カリフォルニア工科大学は、ウォルター・バーク理論物理学研究所の初代所長に同大学の大栗博司教授が就任したと発表した。
大栗教授は、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の主任研究員でもある。
ウォルター・バーク理論物理学研究所は、理論物理学研究の発展と次世代の教育を推し進めることを目的として、ウォルター・バーク氏が35年間理事長を務めたシェーマン・フェアチャイルド基金からの寄付をはじめとした7500万ドル(約75億円)の基金をもとにして、カリフォルニア工科大学に開設された。
超弦理論を専門とし数々の業績を上げてきた大栗博司教授の初代所長就任により、あらゆる自然現象を統一的に記述出来る物理法則の発見をはじめ、一般相対性理論や宇宙物理学、素粒子理論、数理物理学などを含む研究を世界的に牽引する研究所として発展していくことが期待されている。