今回は初詣シーズンであることも兼ねて、前から気になっていた周遊券を購入して谷汲山華厳寺へ行ってきました。
※このきっぷは毎年年度初めの4月から枚数限定で発売しているものらしいのでなくなったら終わりという点に注意していただきたいです。
樽見鉄道分が1000枚、養老鉄道分が1500枚限定となりますが1月時点で樽見鉄道分は販売終了していました(内容は同じ)
取り敢えず大垣駅に行かないと始まりません。
養老鉄道のきっぷ売り場で先程紹介の周遊券を購入します。
さて、残念ながら周遊券が現役だったころに買う機会はなかったので詳しくないのですが…
昔を懐かしむ声に応え、国鉄→JRの周遊券を模したきっぷが発売されたとのことです。
この時刻表は復刻版として発売されたものですが、今でも索引地図に残る緑色の景勝地的なのって当時は意味があったんですね。
有名な景勝地を2か所以上組み合わせた旅行をすると割り引くという感じだったようです。
そんなこんなでゲットした養老鉄道樽見鉄道谷汲山周遊券
大垣駅を出発地として谷汲山自由周遊区間へのゆきに使うA券と
自由周遊区間内のフリーパスおよび大垣までのかえりに使うB券がホチキス止めされています。
2枚構成で帰りの方にフリーきっぷの効果を持たせるスタイルは、今でも松山広島割引きっぷや長崎往復フリーきっぷなどの企画商品に残っていますが昔はもっと幅が広く、自分で選んで作ることができるといったわけですね。
今回購入のきっぷは大垣から自由周遊区間までの間で養老鉄道と樽見鉄道のどちらで行っても構わないという代物。
共に本数の少ない路線なので組み合わせることでだいたい1時間に1本くらい確保されているのは助かります。
なお、行き帰りで別経路などの縛りは特にないため両方とも同じルートでも構いません。
裏面には説明が
この距離ながら大垣から自由周遊区間までのゆきかえりは後戻りしない限り途中下車ができるというのも魅力的なところ。
という面白いきっぷを入手したところでまずは養老鉄道に乗って揖斐を目指します。
近鉄の復刻塗装「センロク」塗装車がやってきました。
揖斐の駅ではやや雪が舞っていました。さむい。
この先の自由周遊区間内で乗れる揖斐川町コミュニティバス。
国鉄のきっぷ風に周遊区間を定めてはいますが、実は区間内で乗れるのはこのバス路線のみとなります。
エリア内で谷汲口駅から北の高科まで伸びていますがこれもバスのみ、樽見鉄道に乗ることはできません。
基本的には谷汲山くらいしか降りるところはないのでそれほど困ることはないのでしょうか。
揖斐駅からのバスは途中つづら折りの道をぐいぐいとのぼって谷汲山バス停へ。
西国三十三所巡りの一番東の寺社である谷汲山華厳寺
JR西日本がたまに宣伝している西国三十三所スタンプラリーでは地理的な都合からボーナススタンプ扱いで濁されているらしいです…
満願霊場という名で知られているようで、その名のとおりお願いがよく叶いそうな気がします、知らんけど。
正月も終わってド平日に行ったので人は少なめでした。
なんか、思ってたより厳かな雰囲気が素敵でした。
バス停からはまっすぐの道のりですが七丁(だいたい700m)ほど離れているのでちょっとしたウォーキングです。
さて、谷汲には過去に鉄道路線が通っていました。
名鉄の市内電車と直通運転を行っていた谷汲線です。
現役当時からそのままの状態で残されている旧谷汲駅。
18年ほど前に廃止された路線ですがきちんと整備されているようです。
駅名表記や路線図は今でも名鉄で使用されているデザイン。
なんか、今でも電車がやってきそうな雰囲気があります。
入ってすぐに保存されているのはたしか瀬戸電出身の車両
雪深いところなのでスノープラウをつけることもあったそうです。
こちらは市内線に直通し新岐阜まで向かうモ510形。丸窓が印象的な古豪電車。
現役当時と変わらぬ状態で残されているホーム、非常に良かったです。
周遊券というオタクが喜ぶ代物を使ってこれを見るためだけに谷汲を訪れるというのも十分ありだと思います。
ちなみに片道の正規運賃ですが、
大垣~揖斐410円+揖斐~谷汲200円=610円
大垣~谷汲口670円+谷汲口~谷汲100円=770円
どちらを使っても1000円の元はとれるというすごい価格設定になっています。
確か利用を促すための補助金が充てられて特別に安く設定されていたはずです。
いやぁ、いいですねぇ。
この後谷汲口まで行くバスは本数が少ないながらも鉄道との接続を意識した時間で走っており、5分ほどの乗り換え時間でスムーズに乗り継げます。
しかしあえて見送る。
次は約1時間半後になるので結構痛いんですが…
谷汲口駅前には旧型客車が
また、駅の付近にあった看板はレールバスを模した形状になっていました。かわいい。
しかし、旧型客車をみるためだけにこんなコンビニすらない駅で列車を見送るでしょうか(反語)
目的はこちら、駅から8分ほどの位置にある根尾川谷汲温泉です。
寂れた施設だったらさすがに入るのためらうよなぁと思っていましたが結構綺麗な設備で驚きました。
商店街や駅などは残念ながら廃れてしまっていますが、自家用車ユーザーが増えただけみたいです。
結局はお参りのあと温泉に行きたくなるのが人間ってもんですよね。その需要は変わっていないらしいです。
ややぬめりのある温泉、効いてる感じがしました。
ゆったりしていたつもりでしたがそれでも1時間半というのは長く、暇だったので隣の木知原まで歩きました。
ザ・自然な感じの中を駆ける樽見鉄道の車両。
途中下車ができる性質を生かし途中のモレラ岐阜駅で下車。
長いことお食事にありつけていなかったので16時近くになってようやくの昼食となりました。
モレラ岐阜からは岐阜駅へ向けて路線バスが通っているので帰りはそちらを利用して帰りました。
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↑バスの同人誌です。
<おまけ>
大垣駅前に止まっていたバスなんですが、表示器でこんなのを掲出していました。