小倉駅に降り立ってからの模様を書かせていただきたいと思います。
九州旅行の記事を書いてるわけですが、実はその2週間ほど後に静岡に行ってきたので正直さっさと九州旅行の内容をまとめて静岡の写真を整理したい…
ただ、小倉が意外とよかったのでこれは記事として記録しておきたいなと思ったわけで。
小倉駅から商店街を抜け、西小倉の方へ歩いていきます。
以前も歩いてきたことはありますがその際はたいして注目してなかったんですよね。
小倉って面白い街ですよね、北九州の玄関口としての賑わいに加えフェリーが徒歩範囲に発着。
旦過市場をはじめとした商店街が元気に残っていたりチャチャタウンやリバーウォークといった再開発商業施設も溶け込んでいる。
それでいてすぐ近くに新日鉄八幡の工場が広がっていたり小倉城があったり対岸には下関がすぐだったり面白要素が詰め込まれすぎています。
そんな小倉にはこんな記念碑が立っています。あの伊能忠敬さんの記念碑になります。
ここから正面を向くと、みんな大好きゼンリンの本社があります。
ゼンリンって小倉に本社があったんですね、知りませんでした。
小倉で時間あるけどどうしようかなぁと旅行出発前に地図を眺めていると、リバーウォークのあたりに面白いものを発見。
「ゼンリン地図の資料館」というのがあるんですね。なんか偶然見つけたわけですがこれは行ってみるしかありません。
料金は100円。とてもお安いですしハズレだったとしてもまあいいでしょうという感じで。
ゼンリン本社も入っている隣接しているこちらがリバーウォーク北九州。
目の前の通りを渡ってリバーウォークへ。
西鉄バスがたくさん、九州って感じですよね。
リバーウォークの対岸にあるこの小さいやつが旧小倉県庁だそうです。
ただ、この小ささで県庁機能を果たせていた気がしないので一部のみが保存されている感じなのでしょう。
メインは今のリバーウォークの位置だったんじゃないかなぁ、知らんけど。
小倉県というのは廃藩置県のうち第1次統合で誕生、現在の形に落ち着く第2次統合で福岡県に統合され消滅しました。
福岡県に統合されてすぐに旧小倉県のうち中津、宇佐を分離し大分県に編入。現在に至るという感じだそうです。
思うんですけど、中津とか絶対小倉への結びつきの方が大きいですよねこれ。
こういったところの経緯とかも調べると面白いんだろうなぁとか思ってます。また今度やろう。
リバーウォークを抜けるとすぐ後ろには小倉城があります。
桜がとても綺麗です、本州よりも少し早く咲いているのでもう咲いてるのかと意外に思いました。
リバーウォークの鮮やかなデザイン、景観的には問題になったみたいですがこの対比私は嫌いじゃないです。
お花見客でにぎわう小倉城にて
小倉駅から歩いて行ける範囲にこんな素晴らしい景色があるとか最高か?
このお城、桜を撮りながらうろうろしていて気付いたのですがなんか物騒なものが保存されています。
どうやら1870年代に陸軍の師団が置かれた際の名残みたいですね。
こういった歴史を綺麗に消し去ってしまうわけではなくちゃんと伝えているのいいですよね。
そんな具合で予定になかったけど桜が綺麗で長居してしまった小倉城を後にし、ゼンリン地図の資料館へ向かいます。
やたらとデザイン的でかっこいいリバーウォークを通り
パッと見関係者以外立ち入れなさそうな通路を進みます。
入口は結構小規模。こういう企業博物館っていいですよね。
館内は基本的に撮影禁止で紹介できるものが少ないのですが、結構充実していました。
床にでかでかと描かれた伊能図は見ていて飽きません。
資料館ということで地図の歴史や裏話がいろいろ書かれていたりしますが、やはりこの伊能図に関係したものが多いんですね。
伊能忠敬と弟子の間宮林蔵の2人が作り上げた正確な日本の輪郭。
これを実現するために星の位置とかなんかそういうことをして作ったんだと思いますが、誤差修正のために周辺の目印となる山に向けて赤い補助線が引かれていることなど色々と豆知識がありそれをもとにじっくり眺めるとなるほどすごいなと感じるわけです。
ここ、無限に居られそうな気がします。たのしい。
また、伊能忠敬も弟子の間宮林蔵もさすがに無理だったのが知床岬。
断崖絶壁で現在でも道路が整備されていません。
知床岬を訪れるツアーはあっても船で近くまでって帰って来るのみで上陸が大変困難な場所だったりします。
そういった事情でちょっと歩けなかった場所は実はぼやかした線で描かれているんだそうです。
そんな裏話を知って、伊能図を見に行ってほんとだ!みたいに繰り返す。楽しすぎませんか?
こういった伊能図の凄さや裏話がメインとなってきますが、そこから派生した世界各国の地図の歴史なども面白いものです。
ただ、伊能図が完成したといってもそれで地図作りが終わるわけではありません。
あくまであれは輪郭。確かに言われるまで気が付きませんでした。
その後内側をいろんな人が埋めていったわけですが、立山の険しい山を測量して三角点を設置しに行くとかそういう話も書いてあってすごい次元の話だって思いました。
地図を作るのって冒険家、登山家みたいな側面が結構強いんですね。なるほど。
あとは、明治から大正、昭和の鉄道案内地図なんかも展示されていて非常に見ごたえがありました。
三木福有橋駅とか信貴生駒電鉄とか京阪神急行電鉄とか近江鉄道御薗支線とかその辺が残ってる頃の京阪神の路線図が置いてあるわけですよ。うーん、良い。
また、窓の外側には小倉の街並みが広がっています。
市街地と工場の近さ、結構面白い立地ですよね。
小倉駅の方向を見ると、背後には下関の街並みが見えています。
正面には新日鉄八幡の工場が広がります。
煙突には電光装飾が施されアイアンツリーとして親しまれているようです。
しかし、新日鉄の小倉地区工場縮小に伴って解体されるみたいな話だそうです。
というか、この工場地帯の写真見てて気づいたのですが、こんなとこにも西鉄バスが…
西小倉の方向は、こちらも高速道路を境に工場が広がっているのが面白いですね。
ゼンリンが撤退したことで改悪と騒がれたGoogleマップを使うのなんか嫌ですが…
小倉ってさっきも言った気がしますが面白い形状してるんですよね。
窓の外の景色も魅力的です。地図見ると分かりますが関門橋に行く道ってほぼ一本道なんですよね。
文字がつぶれて読めない気がしますが気にせず行きます。
こちらは小倉周辺の廃線を追加したもの。この他にも新日鉄に向け専用線があったみたいですが。
小倉駅の東側から小倉港方面へ伸びていた貨物線は今でもその緩やかなカーブが道路形状に残っています。
また、砂津のチャチャタウンのあるところは昔の西鉄北九州線砂津車庫の跡地だそうです。
こういうの見ると面白いっすよねぇ。
窓からはちょっと遠いですがトレインウォッチングも楽しめます。
箱型ライトのEF81初めて見た気がします。
小倉城に時間を割いたのもありましたが、新幹線の時間を予定より遅らせ時間いっぱいまで地図眺めまわしていました。
いやー、これだけ見れて100円はやばいですよ。
とても面白かったです、おすすめ。
おわり。
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