ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年10月30日付 ビルボード 全米 Top40 The Alan Parsons Project- Eye in the Sky

2018-10-31 22:19:21 | 1982年ビルボードTop40
1982年10月30日付ビルボード All American Top40、2位から上がって第1位はMen at Workの"Who Can It Be Now?"。
オーストラリア出身の彼ら、初めてのワールド発売アルバムからのファーストシングルでもちろん初めてのNo.1獲得です。

2位は4週間の1位からダウン、John Cougarの"Jack & Diane"。最高位2位を記録した"Hurts So Good "に続く大ヒットで、もちろん初めてのNo.1ヒットです。
3位は前週と変わらず、これで3週目の3位Alan Parsons Projectの"Eye in the Sky"。これまでの最大のヒットが1981年に15位を記録した"Time"ですので、初めてのTop3ヒット、初めての大ヒットになりました。
4位は前週と変わらず、Michael McDonaldの"I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)"。Michael McDonald、The Doobie Brothers活動停止中に出した初のソロアルバムからのシングルで、もちろんソロとしては初めてのTop5ヒットです。
5位も前週と変わらず、Joe Cocker and Jennifer Warnesの"Up Where We Belong"。映画『愛と青春の旅だち』主題歌。60年代から活躍しているJoe Cockerですが、Top5ヒットは初めてです。Jennifer Warnesもこれまでの最高が6位を記録した"Right Time Of The Night"ですので彼女にとっても初めてのTop5ヒットです。

この週3位はAlan Parsons Projectの"Eye in the Sky"。
最高位は10月16日から3週間続けた3位。年間チャートは32位。彼ら最大のヒットとなりました。

Alan Parsons Project、イギリス出身のロック・バンド。
アラン・パーソンズといえば、ミュージシャンというよりも音楽クリエイターであり、プロデューサー。ビートルズやピンク・フロイドなどの作品も手掛けた偉大な音楽家です。
彼とエリック・ウールフソンの2人がスタジオアルバムを作るときに、スポット的にプロジェクトメンバーとしてセッションミュージシャンなどを集めて作ったバンドです。なので、固定メンバーとしては、アランとエリックの二人だけ。
ただ、"Magic"の大ヒットで有名なロックバンドPilotの元メンバーのデヴィッド・ペイトンとイアン・ベアンソンの二人はほとんどのアルバムに参加し、メンバーのようなものだったということです。
アラン・パーソンズはPilotのプロデューサも手掛けていて、もちろん"Magic"や、日本で大ヒットした"January"も彼のプロデュースによるものです。

"Eye in the Sky"ですが、ボーカルはもちろんエリック・ウールフソン。彼の声は穏やかな声というのでしょうか、独特な声をしています。この曲のようなゆったりとした曲にはぴったりです。というか、彼の曲に合わせてこのような曲になっているのでしょう。地味な曲だと思いますが思いのほかの大ヒットになりました。


今週 先週 song / artist
1 2 WHO CAN IT BE NOW? / MEN AT WORK
2 1 JACK & DIANE / JOHN COUGAR
3 3 EYE IN THE SKY / ALAN PARSONS PROJECT
4 4 I KEEP FORGETTIN' / MICHAEL MCDONALD
5 5 UP WHERE WE BELONG / JOE COCKER & JENNIFER WARNES
6 6 HEART ATTACK / OLIVIA NEWTON-JOHN
7 7 SOMEBODY'S BABY / JACKSON BROWNE
8 8 YOU CAN DO MAGIC / AMERICA
9 9 I RAN (SO FAR AWAY) / FLOCK OF SEAGULLS
10 13 HEARTLIGHT / NEIL DIAMOND
11 11 BREAK IT TO ME GENTLY / JUICE NEWTON
12 12 GYPSY / FLEETWOOD MAC
13 14 GLORIA / LAURA BRANIGAN
14 36 TRULY / LIONEL RICHIE
15 15 HOLD ON / SANTANA
16 20 THE ONE YOU LOVE / GLENN FREY
17 17 DON'T FIGHT IT / KENNY LOGGINS WITH STEVE PERRY
18 29 MUSCLES / DIANA ROSS
19 19 WHAT'S FOREVER FOR / MICHAEL MARTIN MURPHEY
20 22 LOVE COME DOWN / EVELYN "CHAMPAGNE" KING
21 23 NEW WORLD MAN / RUSH
22 24 YOU DON'T WANT ME ANYMORE / STEEL BREEZE
23 27 AMERICAN HEARTBEAT / SURVIVOR
24 25 NOBODY / SYLVIA
25 28 SOUTHERN CROSS / CROSBY STILLS & NASH
26 26 SWEET TIME / REO SPEEDWAGON
27 32 STEPPIN' OUT / JOE JACKSON
28 30 ATHENA / WHO
29 33 PRESSURE / BILLY JOEL
30 34 MICKEY / TONI BASIL
31 - IT'S RAINING AGAIN / SUPERTRAMP
32 35 I GET EXCITED / RICK SPRINGFIELD
33 37 LOVE ME TOMORROW / CHICAGO
34 40 GET CLOSER / LINDA RONSTADT
35 39 ROCK THIS TOWN / STRAY CATS
36 46 I.G.Y. / DONALD FAGEN
37 41 I NEED YOU / PAUL CARRACK
38 38 YOUNG LOVE / AIR SUPPLY
39 42 THE LOOK OF LOVE / ABC
40 44 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS

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17 コメント

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今は良き時代 (Daryl)
2018-11-01 08:18:21
”アラン・パーソンズといえば、ミュージシャンというよりも音楽クリエイターであり、プロデューサー。ビートルズやピンク・フロイドなどの作品も手掛けた偉大な音楽家です。”
そうなんですよね。でも当時ヒットしていた頃は、そんな事は知りませんでしたので、「何やよう判らんアニメのPVで・・・でも、良い曲!」という程度の感想。近年の情報社会のお陰で、このような情報を知り、改めて聴きなおすと、「ほぅ。」と 他に感じるものが出てきます。
ほんと、色々な情報を簡単に入手できるという点で、いい時代になったものです。昔は、歌詞一つ手に入れるのも困難でしたから。
チャートはやはり、「メン・アット・ワーク」ですよね。日本語で工事中でしたっけ?「ダウン・アンダー」の意味が「なるほど。」と関心したものです。
いつもブログ更新ありがとうございます。
タイムリーにチャートを追いかけていた者にとっては昔を想い出し懐かしい気持になります。出来れば、あの頃に戻りたい。
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星船さんへ (ミュウ)
2018-11-01 19:24:51
"Eye in the Sky"、おっしゃる通り、地味ですが、当時の最先端の音作りですね。きらめくような音がオシャレです。杉山清貴の「最後のholy night」(1986)はこの曲をパクったのかなって思いました。サビの展開とか何となく似てると思いますけどいかがでしょうか?
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当時はラジオから (星船)
2018-11-01 21:16:56
Darylさんこんばんは。
当時、アラン・パーソンズを初めて聴いたのは「Doctor Tarr and Professor Fether」という曲で、この曲はまさにプログレだったですので、当時ほとんどプログレがシングルヒットすることがなかったので、珍しかったです。
ホント昔はラジオと雑誌でしか情報を仕入れることができなかったので、特にラジオからの情報は貴重でした。最近になってから知ったことも多いです。
でも、だからこそ、当時一生懸命ラジオを聴いていたのが懐かしく思い出します。
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印象は違うのに? (星船)
2018-11-01 22:37:36
ミュウさんこんばんは。
杉山清貴の「最後のholy night」、もちろん知っていますし録音もしてありましたが、聴き比べたら似てますね~!驚きました。声質が違うので気が付きませんでしたがメロディラインが似ているのですね。こういうの大好きです。またこんなのがあったら教えてください。
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目から鱗 (Daryl)
2018-11-02 12:07:56
>杉山清貴の「最後のholy night」(1986)はこの曲をパクったのかなって思いました。

「最後のholy night」は大好きで、今でもXmasシーズンのカラオケでは唄うのですが、気づきませんでしたね。改めて聴くと確かに。。。ほんと、目から鱗です。
情報ありがとうございます。
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緻密な音作り (hannah)
2018-11-02 23:34:18
星船さん、こんばんは。
♪Eye In The Sky♪は意外な大ヒットになりましたが、サウンドクリエイターの彼らしい緻密な曲です。
こういう曲はヘッドフォンで聴くとその緻密さがよくわかります。彼らの曲では、それほど大ヒットになりませんでしたが、次作の♪Don't Anser Me♪が好きでした。スペクターサウンドでしたね。
Men At Workは「工事中」で日本でも話題になりましたが、82年後半から83年前半を飾ったグループです。
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Unknown (実験鼠)
2018-11-03 12:33:29
おはようございます。私が初めて聴いたAPPの曲でした。これがプログレだとは1ミリも思いませんでしたがw

私の好きな曲シリーズでは、「Don't Answer Me」の方を挙げてしまいましたが、この曲も好きです。
ただ、前奏曲の「シリウス」から聴かないと、なんか途中から始まったみたいな感じがありますねw

他の方のコメントにもありますが、APPは音が凄くいいんですよね。エンジニア出身の人らしい律儀な音ですが、ロック的観点で言えば、功罪相半ばでしょうか。
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あの曲にも似てます (音時)
2018-11-04 15:46:26
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/13459745.html

この曲はやっぱりAPPの代表曲ですよね。パイロットの日本公演でも演ってくれたのが嬉しかったです。実験鼠さんも書かれてますが、僕もやっぱりアルバムのオープニングの「シリウス」と組曲のように聴くのが好きです。あとミュウさん紹介の杉山清貴さんのこの曲、似てますね~これは気付きませんでした!海外では、この曲が似ていると話題なったそうですよ。
https://www.youtube.com/watch?v=eM213aMKTHg
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Unknown (ローリングウエスト)
2018-11-04 17:53:43
昨日、中学時代の洋楽好き同級生と洋楽カラオケ歌いまくりでアランパーソンズ「アインザスカイ」を歌いました。小生は結構初期のアルバム「アイロボット」が好きです。
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一人では (星船)
2018-11-04 18:13:48
Darylさんこんばんは。
「最後のholy night」で盛り上がってますね。
この曲は高音で私にはカラオケでは難しいです。一人車の中では歌いますけど^^;
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