ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Santana - Hold On (1982年の洋楽 Part36)

2018-10-28 18:13:59 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart36はSantanaの"Hold On"。
最高位は10月23日と30日の15位。年間チャートは残念ながら圏外でした。ただ、キャッシュボックスでは最高位9位、年間60位という大ヒットになっています。

サンタナですが、もちろん皆さんご存知ですよね。伝説のギタリスト。
活動を始めたのが1960年代で、1969年に発表した初めてのアルバム「Santana」がいきなりアルバムチャート4位を記録、シングル"Evil Ways"も9位の大ヒットでした。
そして2枚目のアルバム「Abraxas」が6週間の1位、シングルも"Black Magic Woman"が4位を記録して一躍大人気ロックバンドとなります。
その後もコンスタントにアルバム、シングルを出しています。
1977年に27位を記録した"She's Not There"、この曲は良い曲でした、私は今でも彼の曲の中でこの曲が一番好みです。
日本でも1976年でしょうか、インストルメンタル曲「「哀愁のヨーロッパ」が大ヒットしました。この曲をご存知の方はたくさんいるのではないでしょうか。

そしてこの"Hold On"、彼ら12枚目のスタジオアルバム「Shangó」からのシングルカット。
サンタナバンドはボーカルが変わるのですが、この時のボーカルはAlex Ligertwood。この人、良い声しています。この前のヒットシングル"Winning"も彼のボーカルでした。
曲の作者はIan Thomas、カナダのシンガーソングライターです。
前年の1981年にIan Thomasは発表したアルバムに収録されていて、カナダチャートでは28位を記録しました。カナダでは有名なシンガーですね。実は1973年にデビュー曲"Painted Ladies"がアメリカでも34位を記録するヒットになっています。ただアメリカのチャートに入ったのはこの曲だけでした。

"Hold On"という同名異曲はビルボードでもたくさんチャートインしています。Ian GommにKansas、1990年にはWilson PhillipsのNo.1ソングもありました。

サンタナですが、この"Hold On"のヒットからしばらくヒットチャートから離れることになります。
アルバム、シングルとも発表はするものの、Top40やアルバム上位に食い込むことなく15年以上が過ぎて、1999年、アルバム「Supernatural」が突然の大ヒット、なんと12週間の1位を記録します。そしてシングル"Smooth"は12週間のNo.1、1958年以降のAll-time chartsで2位という歴史的な大ヒット曲となります。



こちらが原作者Ian Thomasのオリジナルです。彼のバージョンもなかなか良いですよ。

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (実験鼠)
2018-10-28 20:47:55
こんばんは。この曲は私が初めて聴いたサンタナの曲でノリが良くて好きでした。当時全くの無知でしたので、ヴォーカルもサンタナが歌っていると思っていましたねw

「She's Not There」は、タイトルから「あの曲かなあ」と思いましたが、やはりゾンビーズのカバーだったんですね。初めて聴きましたが、きっちりサンタナ風にアレンジされていました。

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CASH BOXでTop10 (hannah)
2018-10-28 22:29:59
星船さん、こんばんは。
僕もこの曲はけっこう好きな曲でした。やっぱりサンタナのギターソロは秀逸です。
Billboardでは15位止まりでしたが、CASH BOXではTop10入りしたんですね。
双方でちょっとした差はありますが、これほど差があるのはちょっと珍しいです。
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オリジナルも大ヒット (星船)
2018-10-29 22:56:34
実験鼠さんこんばんは。
そうですね、オリジナルはゾンビーズの1964年の大ヒット、ビルボードで2位を記録しています(キャッシュボックスでは1位のようです)。
この時のボーカルはGreg Walkerでしょうか、この方も結構長くサンタナバンドのリードボーカルを務めていましたが、良い声してますね。
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年間チャートでも (星船)
2018-10-29 22:59:18
hannahさんこんばんは。
この曲のサンタナのギター、ホントカッコイイです。
ビルボードでは年間チャートでは圏外でしたが、キャッシュボックスでは年間60位って全然違いますよね。こういう曲もあるのですね。
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どっちを聴きたいか? (音時)
2018-10-30 21:07:15
星船さん、アレックス・リガートウッドは第二期Jeff Beck Groupのヴォーカリストですね。サンタナでは"You Know That I Love You"もアレックスのVocal曲です。アレックスは自分のライブでも"Hold On"歌ってるみたいですよ。一方、カルロスもライブで"Hold On"を演奏。さて、どっちを聴きたいですか?僕はやっぱりアレックスVocalの"Hold On"だな。(きっと星船さんもそうでしょう) 
(PS)ただいまブログでは1週間ポール来日特集中です。ポールが帰ったら"Hold On"の和訳もアップします(^▽^;)
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Jeff Beck Group (星船)
2018-10-30 22:35:32
音時さんこんばんは。
もちろん私はアレックス・リガートウッドのボーカル、大~い好きですから。
"You Know That I Love You"も良い曲でしたね。
彼ですが、Jeff Beck Groupのヴォーカリストだったのですね、知りませんでした。短い期間だったのですね。Jeff Beck Groupの時の曲、聴いてみたくなりました。探してみます。
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Unknown (ローリングウエスト)
2018-10-31 06:23:44
ロック史上に燦然と輝く偉大なるギタリスト達の中から「カルロス・サンタナ」の名前を外すことは絶対できませんね~。この偉大なるメキシコ出身の名ギタリストは70歳を超えても、今も第一線でバリバリ活躍しているのですから本当に凄いものです。彼独特の魔法の様なテクニカルプレイは誰も真似ることのできない神領域のようにも思えます。小生が夢中になったのはやはり「ブラックマジックウーマン」「ジンゴー」や「僕のリズムを聞いとくれ」の頃でしたが、1999年に再び奇跡の復活で大ブレイクしたのは驚きました。ロブトーマスとコラボした「スムース」が全米1位、アルバム「スーパーナチュラル」はグラミー賞9部門独占の快挙を果たしたんですから凄い。
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星船さんへ (ミュウ)
2018-10-31 20:48:13
いい曲ですよね。
この曲はよく聴きました^^
日本人が好きなメロディですよね。
それにしても、サンタナのすごいところは、その時々で流行の音やメロディを取り入れているところです。とはいっても、ラテン系の雰囲気や情熱を感じるギターソロは変わりなくて、そこもすごい。
初期の頃に固執するロックファンも多いとは思いますが、新しいことにチャレンジし続けるサンタナに敬意を表したいと思います。
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ビックリの大ヒット (hannah)
2018-10-31 21:39:20
星船さん、こんばんは。
Santanaの1999年の復活大ヒットの時は、もうヒットチャートを聴いていなかったのですが、どこからかその情報を聞いてビックリしました。
そういえばSteely Danも1997年(でしたか?)の♪To Against The Nature♪でグラミー賞を受賞し、大復活でしたね。
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その時すでに伝説のギタリスト (星船)
2018-10-31 22:27:14
ローリングウエストさんこんばんは。
サンタナといえば、ホント偉大なギタリストですね。
私が彼の歌を聞いたのは70年代中頃で、「ブラックマジックウーマン」は遡って聞いたのですが、その時もうすでに伝説的なギタリストでした。
それから20年以上経って奇跡の大ヒットを記録したのには仰天しました。
2000年代になってもヒットを出し続ける、世界No.1ギタリストであり音楽家ですね。
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