ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

TOTO Toto - I'll Be Over You(1986年の洋楽 Part48)

2022-12-08 20:26:35 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart48は、TOTOの”I'll Be Over You”。最高位は11月22日付の第11位。年間チャートは99位、1986年のギリギリTop100に滑り込みました。

TOTOですが、1977年にロサンゼルスで結成されたアメリカンロックバンド。
ボズ・スキャッグスのバックバンドで有名になりましたが、デヴィッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロ、スティーヴ・ルカサー、ボビー・キンボール、スティーヴ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイトと、バンド活動だけでなく、様々なミュージシャンのレコーディングに参加する、凄腕セッションミュージシャンが集結して結成されたバンドです。

バンド名のTOTOですが、日本のトイレメーカーTOTOが由来、との情報も一時流れましたが、結局それは間違い、確かな名前の由来ははっきりされていないようです。

そのTOTOですが、ファーストアルバム『TOTO』からのファーストシングルが"Hold the Line"、この曲は今聞いても新鮮ないい曲でしたが、いきなり最高位5位を記録する大ヒット。ファーストアルバムも最高位9位を記録する大ヒットアルバムとなります。

1981年のサードアルバムの『Turn Back』が、シングル・アルバムともヒットせず、心配しましたが、1982年にリリースした4枚目のアルバム『TOTO IV〜聖なる剣〜』が、バンドで最もヒットしたアルバムとなり、アルバムチャートでは最高位4位、年間チャートでも2年にわたってチャートインするロングヒットアルバムとなります。
シングルでも、"Rosanna"が最高位2位、そしてこのアルバムからの3枚目のシングル"Africa"で、ついにシングルNo.1を記録しました。

この曲"I'll Be Over You"ですが、バンド6枚目のアルバム『Fahrenheit』からのファーストシングル。この曲のリードボーカルはSteve Lukather。実はこのアルバムから、ボーカルがJoseph Williams、このひとつ前のアルバムからは、ベースがMike Porcaroに代わっていますが、この曲のボーカルはギターのSteve Lukatherが務めています。Steve Lukatherは最高位2位の"Rosanna"、10位の"I Won't Hold You Back"も、リードボーカルをとっています。抑え気味のボーカルが、この曲のような穏やかな曲にぴったりです。

曲の作者はSteve LukatherとRandy Goodrum。Randy Goodrumは、私のブログにも登場済みの人気ソングライターです。Steve Perryの"Oh Sherrie"や、Anne MurrayのNo.1ヒット"You Needed Me"、Michael Johnsonの名曲"Bluer Than Blue"など、AOR系の素晴らしい曲を書いた人です。

この"I'll Be Over You"ですが、皆さん気が付きましたか。バックボーカルにMichael McDonaldが参加しています。MVにもちゃんと出演していますね。


この曲ですが、Steve Lukatherが書いた曲だけあって、特にライブでは、ギター演奏が実にかっこいい曲でした。ライブ動画もありましたので、是非聞いてみてください。

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33 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (音時)
2022-12-08 21:10:26
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/16149049.html
この曲はやはり取り上げますよね。ランディ・グッドラムというソングライターとTOTOの表現力・演奏力のコラボ作品、いい曲がなおさら聴かせる曲になりました。何度、聴いて涙を流したことか。(-。-;
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久しぶり (hannah)
2022-12-08 22:01:58
星船さん、こんばんは。
82年の♪Ⅳ♪の大ヒットの後の♪Stranger In Town♪は31位の大コケだったので、Totoのヒット曲は久しぶりです。
そしてこの曲も♪I Can′t Hold Back♪に続いてS.Lukatherのヴォーカルです。
ソングライターも演奏者もプロ中のプロです。
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『TOTO IV』以降の曲の中では (星船)
2022-12-08 22:24:43
音時さんこんばんは。
ランディ・グッドラム、やっぱりいい曲書くのですよね。彼の書いた曲、ジーンとくる穏やかな曲が多いです。"Bluer Than Blue"などは名曲中の名曲ですよね。そこにSteve Lukatherのボーカルとギターが加わって、『TOTO IV』以降の曲の中では、ピカ一の曲でした。
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ボーカルの違いも (星船)
2022-12-08 22:28:48
hannahさんこんばんは。
5枚目の『Isolation』からは、1曲だけ30位台の曲があるだけで、こけちゃいましたね。でも、この『Fahrenheit』で、この曲が年間チャートにも入るヒットとなり、一安心といったところだったです。TOTOは、ボーカルが3人いて、違う傾向の曲が楽しめます。演奏のうまさもありますが、ボーカルの違いも楽しめます。
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Unknown (太ったボンジョビ (  ̄ο ̄))
2022-12-08 23:04:55
多数のtotoファンのみなさんこんばんは。
私はアルバムだと⭐⛴️さんに心配されたターンバックまでが、シングルだとメインが金ボールで許された最後のシングル、メイクビリーブまでのtotoファンで、あまのじゃくでありますた。
(ウェイティングフォーユアラブもありましたですね😃💦)
サプライよりもホザライン
99よりもSt.ジョージ
オーラスボーイズよりもホワイトシスター
つまり金ボールをやかましく思わなかった派なんですよね。
だからターンバックアルバムはゴールデンガン、イギリスアイズ、エレノア、ターンバック(曲)と金ボール大暴れ!しかしこれが日本ではバカ売れ、全米では爆死だったんでしたよね?
なんか最初からルカサーメインでやれよって話なんですが、低評価ばかりの金ボールが哀れでなりません。
でこのオーバーユー、終わり感が漂いまくりなので「そんなには…」でしたがPHパブであまりにリクエストされるので、今では好きです。
でもみなさんにももっと金球をいや金ボールを愛してやって欲しかったな、と少々センチメンタルになってしまいます。
もう、12月なんですねえ…( ´△`)
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美しい曲ですね (240)
2022-12-09 07:19:13
おはようございます。
ルークの会心の1曲ですね。
実は当時は「これはTOTOじゃない、甘ったるい」と思ってました。久しぶりにじっくり聴きましたが、やっぱり名曲ですね。
このPVはあまり記憶がないのですが、明らかにビートルズのGet Back Session風ですね。マイケル・マクドナルドは確かに映ってますが別撮りでしょうか。
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Unknown (blackmore1207)
2022-12-09 12:17:17
こんにちは。
前作「Isolation」(1984)でVoをつとめたFergie Frederiksenは結局1枚で脱退し、新たに加入したのがStar Warsで有名なJohn Williamsの息子・Joseph Williams でした。
JosephのVoは、Rock風なパワフルな声から、繊細なバラードまで見事に歌いこなしますね。
アルバムもゲスト参加が、Don Henley (9), Michael McDonald (5), David Sanborn (6,9,10), Miles Davis (10) などなど豪華でした。
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3人のボーカルが (星船)
2022-12-09 17:48:48
太ったボンジョビさんこんばんは。
ボビー・キンボールさん、そういえば、スタートの"Hold the Line"以外は、一人リードボーカル曲が大ヒットまでにはなりませんでした。声がうるさいとも思えませんが、でも、TOTOの良いところは、3人のボーカルが、交互に歌うところなんじゃあないでしょうか。TOTOの曲自体は、TOTOサウンドで確立されていても、ボーカルが違うので、アルバムを聴いていても飽きないです。
3人目のボーカルのJoseph Williamsさんが、なかなか良い声をしていましたが、ヒット曲は "Pamela"だけでした。Joseph Williamsさんって、映画音楽のJohn Williamsの息子だって、知っていました?
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ランディ・グッドラムの影響? (星船)
2022-12-09 17:50:07
240さんこんばんは。
「これはTOTOじゃない」、というのは、スティーブ・ルカサー、というよりも、ソングライターのランディ・グッドラムの影響でしょうか。美しいメロディの曲ですよね。そこにルカサーの声がピッタリだと思います。
そういえば、PVは「Get Back」っぽいところがありますね。マイケル・マクドナルドは、突然の登場ですが、どんないきさつで登場したのかは、わかりませんでした。ちょうどレコーディイングの時にたまたま近くにいたとか、かもしれませんが。
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現在もTOTOで (星船)
2022-12-09 18:09:08
blackmore1207さんこんばんは。
そうそう、加入したボーカルJoseph Williamsは、John Williamsの息子さんなのですよね。彼のボーカルは、評判良かったですが、大ヒットには、残念ながら恵まれなかったです。80年代後半にはバンドを抜けましたが、復帰して、現在もTOTOで活躍していますね。
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