ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1987年1月10日付 バングルス The Bangles - Walk Like an Egyptian

2023-01-08 22:13:41 | 1987年ビルボードTop40
1987年のビルボード All American Top40、毎年1月の最初の週(1月3日付)はお休み、今年最初のTop40の紹介は1月10日付、1月3日のFROZEN CHARTを含め、4週目の1位、87年を代表する大ヒットとなりました、The Banglesの"Walk Like an Egyptian"。The Banglesの初のヒット"Manic Monday"が最高位2位を記録、続く"If She Knew What She Wants"は29位止まりでしたが、この曲が3曲目のTop40ヒットで、ついにNo.1獲得です。

2位は3位からアップ、Duran Duranの"Notorious"。アメリカでの初めてのヒット"Hungry Like the Wolf"がいきなり最高位3位を記録、その後は大ヒットを連発し、"The Reflex"と"A View to a Kill"の2曲のNo.1ヒットを含め、この曲で通算10曲目のTop40ヒットでうち8曲がTop10ヒット、この曲で6曲目のTop3ヒットです。

3位は4位からアップ、Gregory Abbottの"Shake You Down"。Gregory Abbottですが、この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。デビューシングルで3位まで上がってきました。

4位は2週間の2位からダウン、Wang Chungの"Everybody Have Fun Tonight"。Wang Chungですが、デビューアルバムはヒットしませんでしたが、セカンドアルバムから、"Dance Hall Days"が1984年に最高位16位を記録するなど2曲のTop40ヒット、この曲が3枚目のアルバムからのシングルカットで、3曲目のTop40ヒット、初めて2位まで上がりました。

5位は6位からアップ、Robbie Nevilの"C'est La Vie"。Robbie Nevilですが、アメリカのシンガー・ソングライター。この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。デビューシングルで5位まで上がってきました。

この週、FROZEN CHARTの1月3日付を含め、12月20日付から4週間連続の1位。The Banglesの"Walk Like an Egyptian"。年間チャートは堂々の第1位。All-time chartsでは165位。年明け第一弾のチャート紹介記事にふさわしい年度を代表する大ヒットでした。

The Banglesですが、1981年にアメリカロサンジェルスで結成された女性4人組ロックグループ。中心メンバーは、スザンナ・ホフスに、ヴィッキーとデビーのピーターソン姉妹、途中からメンバーチェンジにより、あの懐かしい元祖ガールズロックグループ「ザ・ランナウェイズ」のメンバー、マイケル・スティールが加わり、1984年にファーストアルバム『All Over the Place』をリリースします。

このファーストアルバムはまったくヒットせず、シングルカットはされたものの、100位以内に入ることはなく、全く注目されませんでした。

突然注目されたのが、1986年にリリースされたセカンドアルバム『Different Light』からのファーストシングルカット"Manic Monday"、この曲が最高位2位を記録。そう、あのPrinceがChristopherという名前で提供した曲、Susanna Hoffsのポップで可愛らしいボーカルとともに、バンド初の大ヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→

アルバム『Different Light』から、次のシングル"If She Knew What She Wants"が、この曲もリードボーカルはSusanna Hoffsでしたが、最高29位と、まずまずのヒットとなり、サードシングルがこの曲"Walk Like an Egyptian"で、特大のヒットとなりました。

"Walk Like an Egyptian"の曲の作者はアメリカ人ソングライターのLiam Sternberg。外部のソングライターを起用した曲です。

この曲の前のヒット2曲が、スザンヌ・ホフスのポップなボーカルが目立った曲でしたが、"Walk Like an Egyptian"では曲の傾向がだいぶ変わりました。異国情緒のあるメロディに載って、ボーカルも、ヴィッキー・ピーターソン、マイケル・スティール、スザンナ・ホフスの3人が交互にリードボーカルをとっています。

MVを見ながらこの曲を聞くと、この曲が特大のヒットとなったのが良くわかります。ポップで明るいバングルスにぴったりな曲、もちろん、メンバー全員可愛らしいですし、バンド全体に華があります。

The Banglesが、プリンスの後押しによる一発屋に終わらず、多くの大ヒット曲を出すことが出来たのは、メンバー4人の異なるボーカルがあったからこそでしょう。

The Bangles ですが、次のサードアルバム『Everything』も大ヒットしましたが、1989年に活動を停止、次の4枚目のアルバムは、2000年代まで待たなければなりませんでした。


今週 先週 song / artist
1 1 WALK LIKE AN EGYPTIAN / BANGLES
2 3 NOTORIOUS / DURAN DURAN
3 4 SHAKE YOU DOWN / GREGORY ABBOTT
4 2 EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT / WANG CHUNG
5 6 C'EST LA VIE / ROBBIE NEVIL
6 7 CONTROL / JANET JACKSON
7 5 THE WAY IT IS / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
8 8 WAR / BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND
9 15 AT THIS MOMENT / BILLY VERA & THE BEATERS
10 12 IS THIS LOVE / SURVIVOR
11 13 LAND OF CONFUSION / GENESIS
12 9 STAND BY ME / BEN E. KING
13 14 VICTORY / KOOL & THE GANG
14 10 DON'T GET ME WRONG / PRETENDERS
15 22 OPEN YOUR HEART / MADONNA
16 16 LOVE IS FOREVER / BILLY OCEAN
17 18 SOMEDAY / GLASS TIGER
18 11 TO BE A LOVER / BILLY IDOL
19 17 YOU KNOW I LOVE YOU DON'T YOU? / HOWARD JONES
20 19 THE FUTURE'S SO BRIGHT / TIMBUK 3
21 26 CHANGE OF HEART / CYNDI LAUPER
22 23 ALL I WANTED / KANSAS
23 27 TOUCH ME / SAMANTHA FOX
24 25 COMING AROUND AGAIN / CARLY SIMON
25 21 THE NEXT TIME I FALL / PETER CETERA WITH AMY GRANT
26 20 HIP TO BE SQUARE / HUEY LEWIS & THE NEWS
27 30 KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF / GEORGIA SATELLITES
28 28 FALLING IN LOVE / MIAMI SOUND MACHINE
29 24 YOU GIVE LOVE A BAD NAME / BON JOVI
30 31 TWO PEOPLE / TINA TURNER
31 35 WE'RE READY / BOSTON
32 32 FOR TONIGHT / NANCY MARTINEZ
33 34 THIS IS THE TIME / BILLY JOEL
34 36 WILL YOU STILL LOVE ME? / CHICAGO
35 29 YOU BE ILLIN' / RUN-D.M.C.
36 40 STOP TO LOVE / LUTHER VANDROSS
37 37 TALK TO ME / CHICO DEBARGE
38 39 LOVE YOU DOWN / READY FOR THE WORLD
39 48 LIVIN' ON A PRAYER / BON JOVI
40 43 BALLERINA GIRL / LIONEL RICHIE

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34 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
この曲は子ども達も知っていました (音時)
2023-01-08 22:49:04
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/23677216.html
僕の息子たちは、父親の僕のことを、ふだんは「外国の曲の懐メロのブログをしている」父としか見ていませんでしたが(^_^;)、2人ともこの曲は知っていました。アニメ「Jojoの奇妙な冒険」のエンディングテーマになった曲だったからです。どんなことを歌っているのか、また、バングルズのこのPVを見せたらよろこんで真似していました(笑)
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Unknown (太ったボンジョビ ( ´ー`)σ)
2023-01-09 00:54:11
ちょっとクイズショボンジョビ(不完全なやつ)など…。
二位👉️30位くらいのヒット👉️一位👉️10位くらいのヒット。
このバンゴゥズのチャート変遷と同じようなアルバム、さてなんでしょか?
まあシングル4枚は概ね80年代に入ってからなんですけどね。
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Unknown (Unknown)
2023-01-09 11:30:01
こんにちは。
アルバムは彼女たちを代表するメガヒットナンバー「Manic Monday」「Walk Like an Egyptian」の2曲を収録していることでも分かる通り、よりポップに、そしてキャッチーに仕上げられていましたね。
誰にでも聴き易く親しみやすいサウンドが満載、そしてメンバーたちのアイドル的側面を存分にアピールした作品にもなっています。
バングルスのようなガールズ・バンド(←ヴォーカルグループではなく)が世界規模での成功を手中にするというのは思いの古今東西、ランナウェイズやゴーゴーズ位でした。
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Unknown (blackmore1207)
2023-01-09 11:30:44
Unknown→blackmore1207
です。失礼しました。
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Unknown (ダークディスコ)
2023-01-09 13:16:35
ムフフ、クイズを出されたら答えないわけにはいかず…
いや、もう少し泳がせましょうか。一曲目が女の子の名前で三曲目が土地の名前で…おっとここまで。
バングルスの2ndアルバム(まだアナログ盤)を買った時なぜか1stアルバムのポスターをもらいました。(なお3rdアルバムの時は3rdアルバムのポスターをもらいました)私の部屋に貼ったミュージシャンのポスターはスティーヴィー・ニックス様とバングルス様だけです。
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スザンナ (240)
2023-01-09 14:58:24
こんにちは。
スザンナ・ホフス、63歳の今も現役。バングルスなんて、あの当時の印象のままなんですけどね~。
あとスザンナ、実はバークレー卒だったんですね。頭の言い方なので、自分の人生に対してもしっかりした考えを持った方なんでしょうね。
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親しみやすい曲 (星船)
2023-01-09 15:02:48
音時さんこんにちは。
そうですか、アニメで使われていましたか。私も息子がいますが、洋楽に興味を持ってもらったことあるかなぁ?ないような。
この曲は、そんな親しみやすい曲でしたね。1位になるべくしてなった曲だったでしょうか。バングルス自体にも華があるいいバンドでした。
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物凄く売れたアルバム (星船)
2023-01-09 15:05:10
太ったボンジョビさんこんにちは。
blackmore1207さんのコメントでわかりましたよ。こちらのアルバムは、バングルスのようにファーストではありませんでしたが、物凄く売れたアルバムでしたね。そういえばシングルは似たようなチャートアクションでした。
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後々大活躍 (星船)
2023-01-09 15:11:16
blackmore1207さんこんにちは。
やっぱりガールズロックバンドと言えば、ランナウエイズが先頭で、ゴーゴーズ、バングルズでした。
ランナウエイズは、バンド自体のシングル・アルバムとも、日本以外では大ヒットには至りませんでしたが、メンバーの、Joan Jett、Sandy West、Micki Steele、Lita Fordが、後々大活躍していました。
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バングルズの頃は (星船)
2023-01-09 15:13:51
ダークディスコさんこんにちは。
ダーク・ディスコさんのヒントでわかりましたよ^^

私の部屋は、オリビア・ニュートン・ジョンと、ハートでした。バングルズの頃は、もう、一応社会人だったので、恥かしくてポスターは貼っていなかったか。
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