ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

GTR - When The Heart Rules The Mind(1986年の洋楽 Part28)

2022-07-21 21:45:02 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart28はGTRの”When The Heart Rules The Mind”。最高位は7月12日付と19日付の第14位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

GTRですが、元ジェネシスのスティーヴ・ハケットと、元イエスでエイジアのスティーヴ・ハウ、この時点ですでにレジェンドギタリストと言ってもいいでしょう、二人のプログレッシブロック界の人気ギタリストが中心となって結成したロックバンド。フォリナーや、エイジア、パワーステーションなどの「スーパーグループ」の一つです。

その二人のギタリストに、若手のボーカリスト、ベーシスト、ドラマーが加わって、1985年に結成されました。
グループ名のGTRは、そのものずばり「GUITAR」。
曲を聞く前に、名前の由来を聞いただけでワクワクするグループですね。

”When The Heart Rules The Mind”の曲の作者は、そのスティーヴ・ハケットとスティーヴ・ハウの二人の共作。
プロデューサーは、なんとジェフ・ダウンズ。ジェフ・ダウンズは、もちろんご存じですね、バングルズからエイジアに加入したキーボードプレイヤーです。

”When The Heart Rules The Mind”ですが、さすがです、冒頭からカッコいいギターのイントロで始まります。が、全体的にはギターのテクニックをひけらかすような曲ではなく、メロディアスなロック、ボーカルのマックス・ベーコンの声も、澄んだ聞き心地の良いボーカルです。ジェフ・ダウンズのプロデュースということもあり、エイジアっぽいところもあるでしょうか。ただ、エイジアのようなキーボードはなく、ギターシンセサイザーを使っているようです。やっぱりギターにはこだわっていますね。
残念ながら最高位は14位。もっと大ヒットしてほしかった曲でした。

GTRですが、アルバムを出した後、ライブ・ツアーは行ったようですが、2年程度で活動を停止。残念ながらアルバムはこの一枚で解散してしまいます。シングルもTop40ヒットはこの曲のみ。アルバムからはもう1曲シングルが出ましたが、最高位は80位台でヒットには至りませんでした。
スティーヴ・ハケットとスティーヴ・ハウですが、その後も、ソロや様々なプロジェクトで演奏を続け、今でもツアーなどで活躍しているようです。

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40 コメント

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Unknown (太ったボンジョビ ٩(。•̀∆•́。)۶)
2022-07-21 22:09:49
けっ、何が超大型新人バンドだよ。
なんだその仰々しいイントロは、
なんだその未熟ぽいAメロは、
はぁ、Bメロでもうハモってんの?
おいおい恥ずかしいタイトルコールでサビかよ?
ったくどーしたいんだよ~♪
 と当時は序盤にはケチつけておりましたの。
しかし変調部ではないですが、アクースティクになるところからの連続がもう耳に残ってしょーがなかったんスよー。
結局ずっとブチかまされるそのあとのメインリフまで嬉々として聴いてしまったものでした。
ショボい週のハイエストデビューだったし、ザ・ハンターなんて忘れたけど、なぜか86年のやたら思い出す私個人のトップ10、には堂々インしておりますな。
ん?ザ・ハンターを録っていた…石田豊さんもなかなか強引に選曲してますねー?
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邦題「ハート・マインド」は省略しすぎでしょ! (音時)
2022-07-21 22:55:28
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/12505912.html
「理性(mind)だけに縛られてると、夢を見ることもできないし、チャンスも逃しちゃうぞ。感情(heart)の命ずるがままに前に進むんだ…!"ってことなんでしょうかね。

You must move on
Follow your dream!
ですね(^▽^)/
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大好きでした (240)
2022-07-22 06:45:22
おはようございます!
いや~、懐かしいの来ましたね~。
GTRは大好きでした。でも曲を聴くのは超久しぶりです。改めて聴くと、やっぱりエイジアっぽい(笑)。でもこのシンセっぽい音、ギターシンセだったんですね。さすがスティーヴ・ハウ先生!
曲もどことなくプログレ要素もあったりして、今聴いても新鮮です。
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Unknown (blackmore1207)
2022-07-22 11:21:57
こんばんは。
この頃のプログレは複雑です。プログレはほとんどはイエスのマネージャーが絡んでおりました。
◎まずイエスのクリススクワイヤ(b)とアランホワイト(ds)がジミーペイジとバンド結成のため、バンドを脱退(結局上手くいかず)。
◎そのため残されたスティーヴハウはマネージャーの紹介でクリムゾンのジョンウエットン(b)らとエイジアを結成し大ヒットします。
◎この頃イエスに戻ったクリスとアランとトレヴァーラビン(g)がジョンアンダーソンを戻し「ロンリーハート」で大ヒット。これが功を奏したのか業界でプログレバンドの再編成が起こります。
◎その後エイジアはウエットンとハウが上手くいかず、脱退し元ジェネシスのハケットとGTRを結成し大ヒット。
そしてジェネシスがヒットとプログレ勢がチャートを賑わしておりましたね。
◎その後、エマーソン,レイク&パウエル(パーマーはエイジアにいたためコージーパウエルが加入)やアンダーソン&ブルーフォード&ウェイクマン&ハウ(70年代のイエスの再編成)などもアルバムがそれなりヒットしておりました。
◎結局ホワイトスネイクみたいにアレやコレとメンバーチェンジをマネージャーにされていた時代でした。
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後半の盛り上がりは (星船)
2022-07-22 19:37:32
太ったボンジョビさんこんばんは。
そうだったですか、太ボンさんの86年Top10への堂々の入賞ですか。それは良かった^^後半のアコースティックなところもすっごく良いですよね。
"The Hunter"はねぇ、なんであの曲をシングルにするか、と思います。レコード会社は全然分かったいないです。"The Hunter"はGTRじゃなくてもできる曲ですよ。
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イントロからワクワク (星船)
2022-07-22 19:42:08
音時さんこんばんは。
歌詞もとっても良かったです。曲のイメージにはぴったりでした。
それにしても、この曲、イントロからワクワクする曲でした。ギターは控えめではありますが、さすが、キモの部分には、ギターが出てきて、カッコいい仕上がりですね。
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心地よいギター (星船)
2022-07-22 19:44:37
240さんこんばんは。
そうでしたよね。エイジアっぽくもあり、ポップスでもあり、でも、プログレの部分も残っている、やっぱり特にギターがかっこいい曲でした。スティーヴ・ハウのギターの音色は、カッコイイだけでなく、とっても心地よいです。
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違うELP (星船)
2022-07-22 19:48:24
blackmore1207さんこんばんは。
そうでしたね、この頃、70年代初めのプログレの大御所のメンバーが、様々な形でヒットチャートに登場して、我々を楽しませてくれました。
へぇー、エマーソン,レイク&パウエルっていうグループがあったのですか。違うELPですね。
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Unknown (かんた)
2022-07-22 20:04:35
時期は少しずれますが、キャリア組の再デビュー・ユニットとしては、頭文字が同じ「G」ということで、当時はよくジェフリアと混合していたこともありました。
ただし、このジェフリアの方はというと、「業界一の嫌われバンド」と言われていた(ローリー寺西談)エンジェルのメンバーが結成したということもあって、GTRほど温かく迎えられなかったそうです。
たしか、PSY・Sの松浦雅也さんも、あるラジオ番組で、ジェフリアのことを酷評していました。

ところでこの2つのユニット、頭文字が同じ「G」以外にも、それこそ、その仰々しさもそっくりそのままって感じです。
スティーブ・ハウにスティーブ・ハケット、どうせそこまでやるんだったら、ボーカルにはスティーブ・ペリーを…、と思ったら、このころはジャーニーが再始動していた時期でした。
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Unknown (かんた)
2022-07-22 20:23:46
>へぇー、エマーソン,レイク&パウエルっていうグループがあったのですか。

「これだったら、イアン・ペイスでもよかったんじゃないか」なんてジョークを飛ばしていた人もいたとかいなかったとか。
ちなみに私だったら、「ニール・パートじゃなくてよかった」って感じです。
やっぱりファンとしては、彼があちらこちらに顔を出してしまうと、なんだかその存在が安っぽくなってしまうような…。
もちろん、「渡り鳥」と称されるコージー・パウエルの場合は、それはそれで良いわけですが。

そういえばその翌年には、キース・エマーソンとカール・パーマーが、ロバート・ベリーとともに3(スリー)という名前のユニットを結成していました。
ユニット名は「完全無欠」を意味することからその名前が付けられたとの説もあるようですが、内容はかなり酷評だったとか(私は聞いていないので、なんとも言えませんが)
ある評論家などは、「これでは完全無欠どころか、完全墓穴だ」なんて評していました。
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