ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1987年10月10日付 ホワイトスネイク Whitesnake - Here I Go Again

2023-10-08 22:10:16 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年10月10日付、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はWhitesnakeの"Here I Go Again"。Whitesnakeですが、1970年代後半に結成されたハードロックグループ。元ディープ・パープルのデイヴィッド・カヴァデールが中心となって結成、一時、ジョン・ロードにイアン・ペイスが所属し、ディープ・パープルファンの私も、ディープ・パープルの再結成だと喜びました。そのWhitesnakeが、まさかのシングルでの大ヒット、バンド結成9年目にしての初めてのTop40ヒットが奇跡のNo.1獲得です。

2位は3位からアップ、Lisa Lisa & Cult Jamの"Lost In Emotion"。Lisa Lisa and Cult Jamですが、アメリカ出身のポップスグループ。"I Wonder If I Take You Home"が最高位34位の初のTop40ヒット、続いて"All Cried Out"が最高位8位、そして"Head To Toe"が初のNo.1、この曲で4曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop3ヒットです。

3位は5位からアップ、Europeの"Carrie"。Europeですが、スウェーデン出身のハードロック・バンド。デビューアルバムは1983年にリリースされ、ヨーロッパではヒットしますがアメリカではヒットせず、アメリカでの初のヒットは1986年の"The Final Countdown"が最高位8位、この曲が3曲目のTop40ヒットで、初めてのTop3ヒットになりました。

4位は前週と変わらず、これで3週目の4位、Bananaramaの"I Heard A Rumour (From "Disorderlies")"。Bananaramaですが、イギリスのガールズポップグループ。アメリカでの初のTop40ヒット"Cruel Summer"が最高位9位、そして"Venus"がNo.1を記録、この曲で3曲目のTop40ヒットで2曲目のTop5ヒットです。

5位は6位からアップ、Princeの"U Got The Look"。Princeですが、皆さんご存知の「天才」ミュージシャン。アルバム『Sign o' the Times』から、"Sign o' the Times"に続くTop5ヒットで、1979年に最高位11位を記録した"I Wanna Be Your Lover"からこの曲で通算15曲目のTop40ヒット、"When Doves Cry"など3曲のNo.1を含め、7曲目のTop5ヒットとなりました。

この週初のNo.1を記録したのはWhitesnakeの"Here I Go Again"。1位はこの1週間でしたが年間チャートは7位。最終的にはHot100に28週間滞在するロングヒットで、年間チャートで7位の特大のヒットとなりました。

Whitesnake、まさか、ビルボードのTop40に、そのシングルが上がってくるとは、それもNo.1にまで上がってくるとは、70年代中頃からのディープ・パープルファンとしては、その週のチャート、奇跡の時、歓喜の瞬間でした。

結成されたのは1978年。前述のように、元ディープ・パープルのデイヴィッド・カヴァデールが中心となって結成されました。

デイヴィッド・カヴァデールですが、ディープ・パープルには、イアン・ギランの後を継ぐリードボーカリストとして1973年にバンドに加入、バンドの3期と4期のリードボーカルです。あのハードロック界の名曲中の名曲「"Burn"紫の炎」は、デイヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズの2枚ボーカル、名曲でしたね。

Whitesnakeですが、1978年にファーストアルバムをリリース、まずはJon Lordがバンドに加入、4枚目のアルバム『Come an' Get It』からは、Ian Paiceもバンドに加入、これはまさにディープ・パープル、この4枚目のアルバムは、アメリカではヒットしませんでしたが、イギリスでは最高位2位の大ヒット、日本でも大ヒットアルバムとなりました。

次の5枚目のアルバム『Saints & Sinners』も、Jon LordにIan Paiceと、準ディープ・パープルの編成で出されたアルバムで、イギリスでは最高位9位を記録したヒットしたアルバムですが、この曲"Here I Go Again"のオリジナルは、このアルバムに納められていた曲でした。

"Here I Go Again"の作者はDavid Coverdaleに、メンバーのギタリストBernie Marsdenとの共作。1987年にリリースされた彼ら7枚目のアルバム『Whitesnake』に、その曲の再録音バージョンが収録され、大ヒットにつながりました。

"Here I Go Again"ですが、David Coverdaleのボーカルによるパワーバラード、ギターソロもかっこいいです。再録音盤(北アメリカ発売アルバムバージョン)では、ギターソロは、あのAdrian Vandenbergによるものです。
こちらがその1987年北アメリカ発売アルバムバージョン。Adrian Vandenbergギターソロバージョンです。


こちらがシングルカットされてNo.1となったradio edit mixバージョンです。


こちらがもちろん皆さんご存じ、Deep Purpleの"Burn"。1974年、Deep Purple3期の名作。David Coverdaleこの時23歳、David Coverdaleのシャウトボーカルはもちろん、5人のメンバーの個性が最高に発揮された、ハードロック界の名曲です。


今週 先週 song / artist
1 2 HERE I GO AGAIN / WHITESNAKE
2 3 LOST IN EMOTION / LISA LISA & CULT JAM
3 5 CARRIE / EUROPE
4 4 I HEARD A RUMOUR (FROM "DISORDERLIES") / BANANARAMA
5 6 U GOT THE LOOK / PRINCE
6 1 DIDN'T WE ALMOST HAVE IT ALL / WHITNEY HOUSTON
7 7 WHO WILL YOU RUN TO / HEART
8 16 BAD / MICHAEL JACKSON
9 9 PAPER IN FIRE / JOHN COUGAR MELLENCAMP
10 11 CASANOVA / LEVERT
11 14 CAUSING A COMMOTION / MADONNA
12 15 LET ME BE THE ONE / EXPOSE
13 13 JUMP START / NATALIE COLE
14 10 ONE HEARTBEAT / SMOKEY ROBINSON
15 21 I THINK WE'RE ALONE NOW / TIFFANY
16 19 LITTLE LIES / FLEETWOOD MAC
17 24 MONY MONY "LIVE" / BILLY IDOL
18 26 BREAKOUT / SWING OUT SISTER
19 23 YOU ARE THE GIRL / THE CARS
20 8 WHEN SMOKEY SINGS / ABC
21 30 IT'S A SIN / PET SHOP BOYS
22 29 IN MY DREAMS / REO SPEEDWAGON
23 12 I JUST CAN'T STOP LOVING YOU / MICHAEL JACKSON WITH SIEDAH GARRETT
24 35 WHERE THE STREETS HAVE NO NAME / U2
25 20 LA BAMBA / LOS LOBOS
26 18 WIPEOUT / FAT BOYS(&THE BEACH BOYS)
27 17 TOUCH OF GREY / GRATEFUL DEAD
28 36 DON'T MAKE ME WAIT FOR LOVE / KENNY G
29 34 SOMETHING REAL / MR. MISTER
30 40 BRILLIANT DISGUISE / BRUCE SPRINGSTEEN
31 22 CAN'T WE TRY / DAN HILL(DUET WITH VONDA SHEPARD)
32 27 FAKE / ALEXANDER O'NEAL
33 32 VICTIM OF LOVE / BRYAN ADAMS
34 38 I'VE BEEN IN LOVE BEFORE / CUTTING CREW
35 54 (I'VE HAD) THE TIME OF MY LIFE / BILL MEDLEY & JENNIFER WARNES
36 42 HOLIDAY / THE OTHER ONES
37 31 ONLY IN MY DREAMS / DEBBIE GIBSON
38 25 DOING IT ALL FOR MY BABY / HUEY LEWIS & THE NEWS
39 43 NOTORIOUS / LOVERBOY
40 56 HEAVEN IS A PLACE ON EARTH / BELINDA CARLISLE

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46 コメント

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Unknown (マサ伊藤セーソク 🕶️)
2023-10-08 22:30:55
⭐⛴️氏、ついに来ましたか!
⭐⛴️氏ご紹介のアルバム、ボクのコメント、載せておきますね。
●カム&下痢
「前作みたいな全英シングルヒットなし、しかしアルバムが上位に!貫禄勝ちといったところか」
●聖人罪人
「ヤングブラッズ一択❗」
どーです、ボクらしい失策でしょ?うふふふ。
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驚き (hannah)
2023-10-08 22:43:25
星船さん、こんばんは。
まさか、まさかこの曲が№1になるとは。
Deep Purpleはほとんど聴いたことかなったですし、(♪Smoke On The Water♪とか♪Highway Star♪は聴くつもりがなくても耳に入ってきましたし)ヒットチャートを聴き始めて元メンバー含めてTop10に入ったのは多分Rainbowの最高位40位の♪Stone Cold♪だけでしたし。
楽曲的にはハードロックというよりもパワーロック系ですね。
でやっぱり、ヴォーカルは流石です。
Deep Purpleの派生グループで最大のヒットですね。
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Unknown (太ったボンジョビ (・~・))
2023-10-09 02:15:57
アルバム、フールフォーユアラビング(原題はレディ&ウイリング)、これは高校2年で聴いたときから特にA面が良くてサイコーでしたよ。
トップのフールフォーユアラビングノーモアはブルースロックになるんでしょうか、とにかく泣きのカバーデール、パープル時代からエモーショナル過ぎますね。
次のスイートトーカーはBBCライブのオープニング❗ノリがものすごくいいですね、途中のユベララーンの連呼からのスピードアップした感のある三番は聴いていてカタルシスを覚えますね。
3曲目のタイトルナンバー、レディ&ウイリングはブルージー?なカッコ良さ、私の大好きなクサクサロックンロールで、こちらはインザハートオブザシティのライヴでの演奏なんかカッコ良すぎて卒倒しそうですよ。
4曲目のキャリーユアロードで一息ついて。
A面ラストのブラインドマン、これはもう、大泣きロック!実はアルバムではこの曲に一番惚れ込みました、最初から最後まで悲しさの激しさに飲み込まれてしまいました、降参です、ホントに情念を感じました。
B面トップのエイントゴナクライノーモア、カントリーな感じもしますが和らいだ大人な前半、そして暴れまわるロッカーな後半、ともに素晴らしいです。
あとは覚えていませんが、パープルの看板なしでも相当イイ感じの全英ヒットだと思いますです。
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Unknown (星船)
2023-10-09 06:44:21
マサ伊藤セーソクさんおはようございます。
この曲"Here I Go Again"のオリジナルが入った5枚目のアルバム『Saints & Sinners』、良いアルバムだったんじゃあないですか。別に一択じゃなくって、アルバムとしても、さすがイギルスで大ヒットしたことはある、聞きごたえのあるアルバムでしたよ。
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"Stone Cold"以来 (星船)
2023-10-09 06:49:07
hannahさんおはようございます。
ホント、まさかでしたよね、この曲の№1。でも、昔からのディープ・パープルファンの私としては、うれしかったなぁ。そうでしたね、Rainbowは"Stone Cold"の1曲だけTop40に入りました。ディープ・パープル関連曲だと、それ以来のTop40入りとなるのでしたね。
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サードアルバムは (星船)
2023-10-09 06:57:15
太ったボンジョビさんおはようございます。
『Ready an' Willing』、彼らのサードアルバムでしたか。このアルバムは、とkに最近は聞いたことなかったですね。どんなアルバムだったか。ブルースロックから、カントリーロックですか。それはまた、聞いてみましょう。
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Unknown (太ったボンジョビ (  ̄O ̄))
2023-10-09 09:20:45
アルバム、カム&ゲットイット❗
すみません、連発させてください🙇‍♂️
キャディの初バイトで買った、A面オンリーの素晴らしいアルバムであります❗
トップのタイトルナンバー、カム&ゲットイットは前作が売れた余裕なのか、リラックスしまくっているんですがイヤミなどなく、調子のイイU.K.らしさがありましてほのボノしますね。
2曲目のホットスタッフ、これがこのアルバム唯一の速いナンバーで、しかしホワイトスネークだとこの曲が最もカッコいいのでは?サウンドストリートのメタルリクエストベストテンの8位のときこの曲が!渋谷先生、教えてくれるなんて優しいじゃないですか!
3曲目のドントブレークマイハートアゲイン、多分日本のみでの先行シングル、これがイイ!まさに情念と愛欲のカバーデール、ジョンロードのキーボードイントロ、間奏のバーニーマースデン、ともに涙モノ❗
ちなみに世間では百恵の「さよならの向こう側」、洋楽はボスの「ハングリーハート」がのしていましたね。
4曲目のロンリーデイズロンリーナイツ、出ました、カバーデールの泣き泣きメタル、しかしメロディに刺されまくり、私にパーポゥを教えてくれたギタリストでさえ「1番えーかも知れんのぉ」と絶賛でありました❗
A面ラストはワイン🍷とウイミン🧏‍♀️の歌だったかな?楽しそうだったかな?
ん?B面?いやぁ~♪「うぉっバビェ~ロン❗」とか吠えていたっけな?あは、忘れちゃいました。
⭐⛴️さん、今回は特に勝手に申し訳ございませんです。アルバムはここまでであります。好き勝手をごめんなさい😫
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Unknown (太ったボンジョビ (._. ))
2023-10-09 10:55:53
うーん、今回ご紹介のビデオ見ましても、始まりは静かなパターンですね?
私シングル買ったんてすけどギター🎸でガンガン始まっていてカッコ良かったんですよ。
でもときどき今でもかかるのは⭐⛴️さんビデオの通りでありまして、それは「聖人罪人」アルバムのパターンかな?いやこれがアルバムバージョンなんですかね?
アルバム借りなかったからなあ。
この曲に関してはギターでジャーンチャッチャラー~♪で始まって欲しいなあ。途中のヒーアッゴーアゲえーーーン♪のしつこさもなく、スマートだったし。
もう聴くチャンスはないかな?シングル処分してるし🥺
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紫の一座から全米1位が出るなんて (音時)
2023-10-09 17:27:33
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/19150785.html
ほんとびっくりしましたよね。でもアルバムノコの曲と「USバージョン」を聴き比べると、面白さがわかりますね。
また、歌詞は一部変えられているそうなのですが、その箇所は
オリジナル“Like a hobo I was born to walk alone”
リミックス“Like a drifter…‥ ”

“hobo”も「渡り労働者」「放浪者」という意味なので「drifter」とほぼ同じ意味ですね。じゃあ、なぜ変えたのかというとヴォーカルのデビッド・カヴァデールが「だってみんな“ホーボー”じゃなくて“ホモ”って歌ってると思うんじゃないかな(笑)」だそうです。(Wikipediaより)
*今はLGBTQの時代ではりますが…(^_^;)。
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3つのタイトル (hannah)
2023-10-09 18:02:28
星船さん、こんばんは。
このアルバムのオリジナルタイトルはシンプルに♪Whitesnake♪でした。
邦題が「サーペンスアルバス(白蛇の紋章)」でした。
「サーペンスアルバス」は意味がわからなかったですが。
「白蛇の紋章」はジャケットのエンブレムでしょうね。
ということでタイトルが3つあるアルバムです。
タイトルが3つというと。。。
81年のC.Crossの♪Arthur's Theme(Best That You Can Do)♪もタイトルが3つでした。
オリジナルのサブタイトルと邦題の「ニュヨーク・シティ・セレナーデ」でした。
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