ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年7月28日付 ZZ Top - Legs

2020-07-26 20:20:06 | 1984年ビルボードTop40
1984年7月28日付ビルボード All American Top40、これで4週目の1位、年度を代表する大ヒットになりました、Princeの"When Doves Cry"。Princeですが、初めてのTop40ヒット"I Wanna Be Your Lover"以来5曲目のTop40ヒット。これまでの最高のヒットが6位を記録した"Little Red Corvette"ですので、もちろん初めてのNo.1です。

2位は3位からアップ、Ray Parker Jr.の"Ghostbusters"。Ray Parker Jr.ですが、1978年、Raydioの"Jack and Jill"が8位を記録、1980年にはRay Parker Jr. & Raydioとして"A Woman Needs Love (Just Like You Do)"が最高位4位の初めてのTop5ヒット、ソロになって"The Other Woman"が最高位4位、この曲で3曲目のTop5ヒット、初めてのTop3入りです。
3位は4週間の2位からダウン、残念ながら1位にはなれませんでした、Bruce Springsteenの"Dancing in the Dark"。Bruce Springsteenですが、初めてのTop40ヒットは1975年の"Born to Run"、以来、5曲目のTop40ヒットで、1980年に5位を記録した"Hungry Heart"以来2曲目のTop5ヒットです。
4位は6位からアップ、The Jacksonsの"State Of Shock"。この曲はJacksonsではありますが、featuringとしてMichael Jackson と Mick Jagger.となっております。The Jacksonsとしては、「The Jackson 5」時代を含め、70年代前半を中心に、No.1ヒットを4曲、2位が3曲、この曲で8曲目のTop5ヒットになりました。
5位は4位からダウン、Billy Idolの"Eyes Without a Face"。Billy Idolですが、デビューは1982年、デビューアルバムからのシングル"Hot in the City"が最高位23位を記録、次のシングルが最高位36位の"White Wedding"、そしてこの曲が3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのTop5ヒットになりました。

この週8位はZZ Topの"Legs"。最高位は7月21日と28日付の2週間の8位、年間チャートは60位。彼ら4曲目のTop40ヒットで、初めての年間チャート入りの大ヒットになりました。

ZZ Topですが、私のブログでは初登場になります。
デビューアルバムのリリースは1971年、その名も『ZZ Top's First Album』となります。このアルバムはほとんどヒットせず、初めて話題になるのは3枚目のアルバム『Tres Hombres』。アルバムチャートでは最高位8位を記録する大ヒットアルバムとなります。シングルも"La Grange"が惜しくもTop40入りを逃しましたが最高位41位を記録します。
そして次のアルバム『Fandango!』からのシングル"Tush"が初めてのTop40ヒットで最高位20位を記録しました。

メンバーは結成以来の不動の3人組、ギターでリードボーカルのBilly Gibbons、ドラム&パーカッションのFrank Beard、ベースでキーボードのDusty Hillです。この3人で、ほとんどの曲づくりも行っています。
"Tush"はストレートなアメリカンロック、次のヒット曲"I Thank You"はブルースっぽくもありました。
そして彼ら8枚目のアルバム『Eliminator』からのファーストシングル"Gimme All Your Lovin'"が最高位37位を記録、このアルバムからは全部で5曲がシングルカットされ、5曲目のシングル"Legs"で過去最高のヒットを記録します。

『Eliminator』ではだいぶ洗練された曲づくりになっています。"Gimme All Your Lovin'"もハードではありましたが、聞きやすいポップな感覚もありました。
そして"Legs"、演奏スタイルはデビューの時から変わっていないですが、シンセサイザーも主役になっていて、大ヒットに結びつきました。
なんとこの曲はダンスリミックスも作成され、ダンスチャートでも上昇しました。それでも洗練されたとはいっても、泥臭いところは残っていて、面白いバンドです。
曲の作者はメンバー3人の共作です。


このバンド、やっぱりライブでしょうね。このライブはいつ頃のステージかわかりませんが、結成50周年を迎えた今でも同じスタイルでの演奏を続けているようです。


今週 先週 song / artist
1 1 WHEN DOVES CRY / PRINCE
2 3 GHOSTBUSTERS / RAY PARKER JR.
3 2 DANCING IN THE DARK / BRUCE SPRINGSTEEN
4 6 STATE OF SHOCK / JACKSONS
5 4 EYES WITHOUT A FACE / BILLY IDOL
6 10 INFATUATION / ROD STEWART
7 9 SAD SONGS / ELTON JOHN
8 8 LEGS / ZZ TOP
9 16 WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT / TINA TURNER
10 5 JUMP / POINTER SISTERS
11 13 BREAKIN'.. THERE'S NO STOPPING US / OLLIE & JERRY
12 7 ALMOST PARADISE / MIKE RENO & ANN WILSON
13 17 I CAN DREAM ABOUT YOU / DAN HARTMAN
14 11 DOCTOR! DOCTOR! / THOMPSON TWINS
15 18 STUCK ON YOU / LIONEL RICHIE
16 12 MAGIC / CARS
17 15 SELF CONTROL / LAURA BRANIGAN
18 22 IF EVER YOU'RE IN MY ARMS AGAIN / PEABO BRYSON
19 25 SUNGLASSES AT NIGHT / COREY HART
20 21 PANAMA / VAN HALEN
21 14 THE REFLEX / DURAN DURAN
22 24 I'M FREE / KENNY LOGGINS
23 28 ROUND AND ROUND / RATT
24 20 DANCE HALL DAYS / WANG CHUNG
25 29 SHE'S MINE / STEVE PERRY
26 26 ROMANCING THE STONE / EDDY GRANT
27 19 THE HEART OF ROCK & ROLL / HUEY LEWIS & THE NEWS
28 23 NO WAY OUT / JEFFERSON STARSHIP
29 36 MISSING YOU / JOHN WAITE
30 32 SEXY GIRL / GLENN FREY
31 31 ALIBIS / SERGIO MENDES
32 34 ROCK ME TONITE / BILLY SQUIER
33 35 TURN TO YOU / GO GO'S
34 41 LIGHTS OUT / PETER WOLF
35 45 IF THIS IS IT / HUEY LEWIS & THE NEWS
36 39 THE GLAMOROUS LIFE / SHEILA E.
37 40 THE WARRIOR / SCANDAL
38 38 10 9 8 / FACE TO FACE
39 52 SHE BOP / CYNDI LAUPER
40 37 BOYS DO FALL IN LOVE / ROBIN GIBB

コメント (16)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トニー・カレイ Tony Carey -... | トップ | エディ・グラント Eddy Grant... »
最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
イリミネーターが次作では宇宙へ! (音時)
2020-07-26 21:18:44
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/20051126.html
勢いだけで突っ走る!~いい脚してるぜ、おねえちゃん!脚フェチのみなさんお待たせしましたって歌ですね(^▽^;)。
 イリミネーターのアルバムカバーの赤いフォードクーぺが、次作の「アフターバーナー」では空を飛び宇宙へ行くのを、ZZ Topの彼ら自身もこの時点では思っていなかっただろうなあ(^▽^;)。
返信する
ZZトップ (240)
2020-07-26 22:34:49
こんばんは。
これは懐かしい。
ZZトップってライヴバンドってイメージがあったのですが、アップされた映像はそれを象徴しますね。
しかも彼等、1969年のバンド結成からメンバーチェンジせず、今も現役なんですね~!!そんなバンド、聞いたことないですよ。映像のドラマー、若そうに見えますが、実は相当な歳なんですね…、スゴイ!!
返信する
お姉ちゃんの脚 (星船)
2020-07-26 23:04:35
音時さんこんばんは。
この"Legs"の歌詞、想像していたのとそのまんまの「お姉ちゃんの脚」の歌でした^^なんともストレートなところがこのバンドが受けているところでしょうか。
1933年製のフォード・クーペ、ギボンズが持っているんですね。楽しいバンドでした。
返信する
年齢不詳 (星船)
2020-07-26 23:07:57
240さんこんばんは。
ZZ Topといえば、聴かばすぐわかる特徴的な音楽に、ライブのカッコ良さ、それにあの風貌ですよね。
あの風貌は年齢不詳、このライブもいつ頃のライブなのか、意外と最近だと思うのですか。バンド結成50年で、ドラムスのフランク・ベアードはもう70超えているのですよね。毛皮のギターも「すごい…!」
返信する
変わらない (golden_70s)
2020-07-27 19:53:02
メンバーも変わりませんが、基本的な音楽スタイルも変わりません。
この頃は、シンセサイザーなんかも使っていましたが。

今でも、車を運転しながら彼等のアルバムを良く聴きます。
大好きなバンドです。
返信する
ドライブ中に最高 (星船)
2020-07-27 21:01:47
golden_70sさんこんばんは。
そうそう、ドライブ中に聞くには最高のロックグループですよね。変わらないところが良いんです。
長いお髭の外見も全く変わりませんです。そこがまた良いですね。
返信する
Unknown (太ったボンジョビ( ´3`)ウヒョー!)
2020-07-28 00:27:11
遅くに失礼いたします。
いやぁ~♪なーんかイマイチソングの多い印象の84年、これはバカバカしさが清々しくて良かったですよねー❤️
音が重厚なはずのサザーンロックでしょうに、歌ってるのは「えー脚しとるでネーチャン」なんですかね?
カラオケも歌いやすかったかな?
そして何と言ってもイントロがイイ!シングルバージョンはギターからですもんね、もうあのギターフレーズ、手を叩けでありまして、ドラム始まると、エンヤサッサと踊ってしまえる能天気!
アルバムバージョンはドラムからだったと思うので、このスタコラな馬鹿ノリの方が盛り上がりますね!と、リフレックスの時とは真反対の私であります。
同様に今週ランクインのシーバッブも、シングルバージョンのイントロが良くって、アルバムバージョンより萌えます、短い違いですけど。
あと音時さん、レッグズのライブ、熱いネーチャンのライブ、まさに80年代ならではのポルノまがいという素晴らしいビデオ、ありがとうございました。思い切りセクハラジジイですが、目が離せませんでした。
ブラでもパンチ~でもなく、男の深層心理のNo.1はガーターベルトなのですね!峰不二子を小学校で見て以来、誰にも言えなかった萌え要素、存分に堪能させていただきました。ありがとうございました。
返信する
リリースは83年 (hannah)
2020-07-28 01:19:54
星船さん、こんばんは。
このアルバム♪Eliminator♪は確か83年のリリースではなかったでしょうか。
時間をかけて5枚目のシングルでTop10入り、息の長いヒットですね。
ちょうどこの頃が彼らの長いキャリアで一番メジャーになった頃でした。
このアルバムのヒットにより、次作♪After Burner♪のリリースは大注目でした。
返信する
Unknown (実験鼠)
2020-07-28 20:23:59
お、これも好きな曲。歌詞はともかくw とにかく格好いい曲なんですが、他の方も指摘されているように、特にシングル盤のイントロの始まりが格好良くて燃えます。
返信する
ガーターベルトライブ (星船)
2020-07-28 20:31:50
太ったボンジョビさんこんばんは。
いつもにも増してツヤツヤのコメントありがとうございます^^
この曲のライブ、やっぱり「熱いネーチャンのガーターベルトライブ」が一番でした。
返信する

コメントを投稿

1984年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事