荻原浩の『ストロベリーライフ』を読んだ。
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グラフィックデザイナーの主人公。実家で農業を営む父が倒れ、ハウスで栽培するいちごを放ってはおけず、農業については素人ではあるが実家に帰っていちごを育てていく・・・。
お話の中心にあるのはいちご栽培だが、そこにグラフィックデザイナーとしての仕事、妻や子供との関係、父母や兄弟とのやり取りを巧く絡めてお話しを練り上げるのは著者のお得意のパターンで、タイトルと背表紙のあらすじを読んだだけでお話の展開が読めてしまう著者らしい作品。しっかり読み応えあり、きちんと泣かせるポイントもおさえてあって、楽しく読める。読了後に明るい気分になれる作品で、皆さんにおススメしたい。
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