塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

みすみす相手に塩を送るな、という発想

2020-09-08 19:26:37 | 日記
 1980年代のセ・リーグで一番は読売巨人軍でした。

 現在のように広島東洋カープが圧倒的な集客をみせていたわけではなく、横浜DENAベイスターズや大洋ホエールズという名称でした。

 ヤクルト・スワローズが脚光を浴びるのは1990年代に「ノムさん」が就任してからですし、阪神タイガースと中日ドラゴンズは85年、88年に優勝しますが、散発でしたしね。

 でも弱くともホエールズは「スーパー・カートリオ」と呼ばれる、盗塁の名手たちが在籍しており、投手に大きな付加をかけていました。

 つまり、ランナーがいれば牽制ししなくてはいけない、プレートの位置、ノーワインド、捕手と2塁手との連携など、気に掛けることが多くなる、つまり

 「集中力」

 が散漫になるためです。

 今僕は「マネーボール」を読み終えたのですが、「当時」のオークランド・アスレチックスはこの、盗塁という進塁方法を真っ向から否定します。

 つまり、盗塁しても意味はない、むしろアウト・カウントを相手に与えると意味、1塁にいるだけでバッテリーに重圧がかかっている、という意味なのですね。

 これ、グアルディオラの考えと一緒ですよね。

 彼がアーリークロスやロビングではなく、とにかくマイボールを大切にするのは、クロスを上げた瞬間、ボール占有率が「イーブン」になってしまうためです。

 盗塁でアウトをみすみすくれてやりかねないならば、クロスでわざわざマイボールを捨てるなという発想は、凄く似ていると思うのですよ。

 確かにゴール前にクロスを供給しても、逆にここから相手がカウンターの起点となり、失点してしまう場面は多いですね。

 テア・シュテーゲンのような名手がいても、フルバックがオーバーラップし、センターハーフも前がかりであれば、センターバックは広大なエリアを見渡す必要があります。

 グアルディオラも欧州王者を目指すため、新しい指針を示すのでしょうが、根幹となるマイボール保持は捨てないに違いありません。

 
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最初からコツをつかんでいること

2020-09-08 14:32:28 | 日記
 1970年代、ボストン・セルティックスにデイブ・コーエンスという選手がいました。

 バスケットボール・シューズと言えばコンバースが代名詞であり、競合相手としてアディダスが台頭する中で、コーエンスは何と
 
 「オニツカタイガー」

 を履いたんですね。

 1980年代になると、ナイキ、ブルックス、ポニーなど多くのブランドがバッシュを開発し、ミズノも参入するなど当時は活況でした。

 しかし、それ以前にバスケットボールのプロリーグがなく、五輪でも目立った活躍の無い日本の企業からの申し出を受けること。

 コーエンスにとっては実に冒険だったのではないでしょうか。

 逆に言いますと、それだけオニツカタイガーのバスケットシューズは競技の特性を当初から掴んでいた、だからこそ名品「ジャパン」「ゲル」が後に誕生したのでしょう。

 同様にフッキは契約先をミズノからコンケーブに変更したのでしょうか。

 ミズノは歴代のブラジル代表に愛用者が多いうえに、その背品づくりの確かさは広く認知されています。

 逆にいいますとオニツカタイガーと同様に、コンケーブはシェアは多くはありませんが、サッカーという競技の特性をよく考慮しスパイクに反映させている。

 という意味合いかもしれません。

 欧州市場をプーマ、アディダス、ナイキだけで制圧している現状、日本のようにガビック、ヒュンメル、ペナルティなどが見られることは珍しいとも言えます。

 イタリアで吉田がミズノ
 スペインで柴崎がアンブロ

 を履く姿を見ると、その担当者と開発者もやる気をみなぎらせる要因になると思います。

 それ以上にナイキとネイマールが袂を別つことが正式決定となれば、瞬時に世界中をその話題が駆け巡るのでしょうね。
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アーロン・ラムジー、ニューバランスへ復帰か

2020-09-08 11:58:28 | 日記
 専門サイトでも報じられているように、ウエールズ代表アーロン・ラムジーが、ニューバランスと契約目前と囁かれています。

 とは言いましても、2015年にニューバランスがビザロとフェーロンというふたつのスパイクと共に市場参入した際、ラムジーも契約選手でした。

 つまり、仮に彼が契約すると、「再契約」と言う形なんですね。

 ニューバランスではラムジー専用スパイクが開発されたほど、その間柄は良好だったようですが、結果的に契約延長とはなりませんでした。

 その2017年以降、彼は主にアディダスを履いていたようですが、新シーズンからはニューバランスを履くと予想されます。
 
 (現在はニューバランスをブラックアウトの形で着用中)

 メスト・エジルがアディダスを離れ、再度ナイキと接触したように、選手が出戻りの形で契約という点は珍しくありません。

 ロメロ・ルカクはナイキとの契約終了後、プーマを履いていますが現在はアディダスを試し履きしており、移籍するかもしれません。

 というように、選手からすれば足元の感触が良いと、やはりプレイにも活気がみなぎるのでしょう。

 華々しくデビューしたニューバランスも、かつての勢いはなくラムジーと契約すると、セネガル代表のマネと共に、多くの広告に登場すると思われます。

 やはり契約選手とその活躍は、ブランドにとって最重要課題であり続けている点に、間違いはないようです。
 
 ただ、僕が選手ならば自分専用のスパイクなどおこがましくて、受け取ることはおろか履くことさえ出来ない気がします。
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ストライカーの実績を考察する

2020-09-08 11:36:03 | 日記
 そのロマーリオは1993-94シーズン、PSVからバルセロナに移籍します。

 そして会見の際、記者に

 「シーズン30ゴールを約束するよ」と宣言し、実際その公約を果たします。

 下手な政治家よりも明らかに信用できる結果を残した、この実体験が引退後、彼を政治家に道井びいたのかもしれません。

 実はこのシーズン、ロマーリオはハットトリックを5度達成、つまり15得点を固め打ちで得ています。

 ここで良いストライカーの姿勢が考察対象となります。

 1・通年で1試合1得点ペースの方がクラブにとって良い結果なのか
 2・ダービーや上位クラブで得点を固め打ちし、下位クラブとの対戦で沈黙しても問題はないのか
 3・得点王、もしくは得点王に近い成績を残した選手は、本当に実力を発揮したと言えるのか

 という点はあるでしょう。

 特に「3」に関して言えば、上位クラブはストライカーにMFやFBのおぜん立てがありますが、下位クラブはストライカーが独力で打開することの方が多いわけです。

 つまり、得点の数だけではなく、試合展開や当日の先発と交代選手の中身も関上げないといけないと考えられます。

 日本ではレスター時代の岡崎のような

 1・ファーストプレスの起点となる
 2・先発でなくとも文句を言わず、出番がでるまで調整を怠らない

 選手を美徳としてきました。

 欧州ではイブラヒモビッチように、常に先発(バルサ時代はともかく)しながらも
 
 「俺様にボールをよこせ、そうすれば勝てる」
 「どうしてボールをよこさない」

 と味方に喰ってかかる選手もいます。

 それはストライカーとして得点を奪えない場合の批判は、甘んじてうけるという姿勢なのでしょう。

 一方でパリ時代、パストーレがイブラヒモビッチの顔色を窺っていると指摘されたように、周囲を萎縮させかねません。

 だからこそ日本ではストライカーのエゴが嫌悪されると思います。

 日本は集団主義、同町主義とされる国ですからね。
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良いフォワードの価値とは何でしょうか

2020-09-08 11:25:59 | 日記
 マイケル・ルイス著「マネーボール」を読むと、主人公のビリー・ビーンが描く投手像が、我々と大きく異なることがわかります。

 ノーラン・ライアンのような剛速球が魅力の投手
 グレック・マダックスのように、冷静沈着な投手
 トム・シーバーのように300勝投手

 今ならばドジャースのクレイトン・カーショーのような、サイ・ヤング賞受賞歴のある投手が、魅力的で凄いということになるのでしょう。

 しかし、ビリー・ビーンは単純に

 「アウトを取れる投手」

 と考えます。

 なるほど、三振を仮に三球で得るよりも、フライかゴロを「一球」で得る方が、遥かに効率がよく、大リーグでは常套句の

 「投手の方は消耗品」

 という観点でも優れています。

 ではサッカーにおける良いストライカーとは何か、と言えば、当然「得点」を取る選手です。

 ただ、得点の割合や方法論が選手によって大きく異なることも確かです。

 ピーター・クラウチ イングランド代表 長身による空中戦が魅力
 ピッポ・インザーギ ボックスエリア周辺による駆け引き、飛び出しが素晴らしい
 ズラタン・イブラヒモビッチ ポストになることもできれば、一列下がり攻撃を組み立てることもできる

 というように、指揮官が1トップ、2トップ、3トップなど組み合わせの形でもその魅力は変化します。

 単純に得点だけを考えれば、ファースト・プレスの起点になる必要はなく、くさびになるよりも後方からのスルーパスやゴール前のリバウンド・ボール。

 集中力をそれらに注ぐことができます。

 ならばピッポ。インザーギのような選手が実は使い勝手が良いストライカーと言えるように思えてきます。

 ロマーリオのようにはなから守備をしない選手がいることも確かですが。
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