土着のブランドはどうあるべきか

　現在、コンケーブが契約している選手は、ブラジル代表フッキだけと思われます。

　逆に言いますと、世界中で親しまれてきたミズノから契約を切り替えたということは、報酬だけでなくコンケーブの靴づくりそのものが素晴らしい。

　そう判断したのではないでしょうか。

　ジャンフランコ・ゾラがチェルシー時代後半から故郷のクラブ、カリアリに移籍した際愛用していたのが

　「エーライン」

　と呼ばれる、サルディーニャ島で生まれたブランドです。

　（ゾラがエーラインを愛用する姿が、ワールド・サッカーダイジェスト２００３年２月６日号の６０ページで確認できます）

　イタリアではボローニャを本拠地に置くマクロンが、サッカーだけでなくバスケットボールなど他の競技の支援を始めています。

　実はゾラもミズノ契約選手であり、ミズノの正体で来日経験があるのです。
　
　イタリアでは他にも、クラシック・スパイクの代表格である「パントフォラドーロ」、遂に日本流通が始まった現代版「ブラジル」を開発したディアドラ。

　ロット、カッパ、ヴァルスポルトなど、その奥深さはまさにサッカーの神髄といえそうです。

　ただ、エーラインのようなある種の

　「土着ブランド」

　が市場拡大を目指すことは、非常に難しいですし、まず品質でナイキやプーマと肩を並べているのか、という面もあるのでしょう。

　当時の専門誌のジャージ、スパイク広告を見ても、エーラインの取扱店舗はないので、流通はしていなかったと思います。

　ですのでベルマーレが２０１０、１１シーズンにジャージ・スポンサーをエーラインに求めたことは、今考えても凄いことではないでしょうか。

　極端な話、ガビックがセリエＡのクラブをサポートするような形と思うので。

　
　

内田篤人のロールモデルコーチ就任という話から

　引退した内田篤人氏が、アンダー１９日本代表の「ロールモデル・コーチ」に就任しました。

　ワールドカップ２０１４に出場
　２０１１年アジアカップ優勝
　鹿島アントラーズでリーグ３連覇　
　シャルケ時代にチャンピオンズ・リーグ４強進出

　これだけの過去を持ちながら、年齢がさほど離れていないコーチなわけですから、選手たちは話をするだけで「ときめく」感覚でしょうかね。

　そしてなにより内田篤人という男は

　責任という言葉の重みをしっている
　怪我と戦う選手たちの心の奥底が理解できる
　海外で戦うことの意義

　この３点を３２歳で知りつくしている、この点は本当に凄いと言わざるを得ません。

　彼はアントラーズ入団から引退まで、ずっとアディダスを愛用し続けてきましたが、特に彼を販促に起用するなど、アディダスが積極的に動いた形跡はありません。

　それは内田が、自分自身を分析した際

　「守備の人間は目立ってはいけない」
　「コマーシャルは花形の選手が担うべき」

　と考えたためではなかろうか。

　と勝手に想像しています。

　彼がロールモデルコーチに指名されると、本田圭佑がプロコーチにおけるライセンス制度の在り方、つまり大相撲のように

　「一歩一歩、地道に地位を築き上げていく」
　「フランスのように、ある種の優遇措置がない」

　など、提言をしたように、大きな変革期なのかもしれません。

　奥様は本心としては、遠征や怪我の影響でなかなか楽しむことができなかったであろう
一人の時間を大切にしてほしいと考えたのでしょうか。

　また引退試合の時に招いた、お子さんともっと触れ合って欲しいとも感じたに違いありません。

　それでもサッカーと向き合う内田篤人が、きっと愛しくてたまらないのでしょうがね。

三菱自動車、アイ・ミーブの生産を終了へ

　世界初の量産電気自動車の先駆けとなった、三菱自動車のアイ・ミーブ。

　しかし三菱自動車はかつてけん引役として大きな人気を博したパジェロと共に、生産中止を発表しました。

　アイ・ミーブのコンセプトは、素人の僕でも素晴らしいと思いましたし、もっと普及してよかったと思います。

　ただ三菱自動車が提携する日産自動車の「リーフ」と比較した際

　１・リーフが刷新し（そう、改良ではありません）、より走行距離を延長させた一方で、アイ・ミーブには改良、刷新がなかった
　２・リーフが日産自動車のディーラーで充電できるのは、それだけ国内に店舗があるためであった
　３・しかし、日産と比べると、三菱はディーラーが少なく、充電の場所が限られていた

　という側面があるようです。

　長野パルセイロに限らず、今後スタジアムの駐車場には、更に普及するであろう電気自動車のようの充電器を確保し、観戦中に終えて楽に帰宅。

　位の提案が必要かもしれません。

　僕のようにシャトルバス利用者は、運転手さんにお任せすればよいわけです。

　しかし、敵地まで観戦に来た方、特にナイトゲームの際

　周囲が暗くて不安だ
　電気自動車のバッテリーが少なくなってきた

　という、観戦時以外の不安を取り除くことが可能であれば、協力したいですよね。

　プリウスが今でもトヨタの代名詞であるのは、ハイブリッド、つまりいざという時はガソリンで走行できるという安心が根底にあるためでしょうか。

　僕の所有車はスズキのワゴンＲですが、採用のマイルド・ハイブリッドは、あくまで電気はガソリンの補助という塩梅のため、定期的に給油します。

　サッカーが最終ラインとセンターフォワードの両輪が必要なように、電気自動車も開発と充電場所がセットになると良いと思います。