映画「インセプション」の中で、大富豪の父親が病気で後先短い、その莫大な遺産を息子が引き継ぐことになるのですが、息子は
母親が死んだときも、父は僕に冷淡だった
僕のことを心底「出来が悪い」と思っている
と感じています。
「波止場」「欲望という名の電車」の演技で知られるマーロン・ブランド
マーロン・ブランドはオスカーを獲得する、その演技力が高い評判でしたが、ブランドの父親は
「やつは大したことがないよ」
「演技力はそこそこではないか」
と語ったといいます。
マーロン・ブランドも実子たちとの関係性はそう豊かではなかったわけですが、自分の父から嫌悪されて生きてきたという感情と実体験が、子育てを硬直化させてしまった、と僕は推測します。
ヨハン・クライフとジョルディ・クライフのように、皮肉まじりに
「天才の父とぼんくらの息子」
「息子は何も残さなかった」
と語るファンがいますが、自分が凡庸であるかどうかは、案外息子のジョルディのほうが外野の声を聴かなくとも、感じている面がありました。
また、ネイマールのようにどこか父であるネイマール・シニアのマリオネットのような形も、どうかなあと思うファンが多いはずです。
彼は北中米ワールドカップを目指すといいますが、怪我で欠場することになった2014年は別として、以後の2大会は決勝に進む気配すらありませんでした。
サッカーは個人競技ではありませんから、敗北は基本監督が背負うのですが、ネイマールの招集は紺ん後どうなるでしょうか。