塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

グラシアス!コロンビア、グラシアス!ホセ・ぺケルマン!!

2018-06-29 01:27:44 | 日記
 日本代表のファンと関係者は、コロンビアに脚を向けて寝られませんね。

 初戦の退場劇が最終的に大きく関与した日本の勝利
 3戦目は1-0でセネガルを破っての首位通過

 日本代表がここまでリアリスティックに大舞台を戦うことは今までありませんでしたし、そりゃあそこまでボールを回されれば、一般のファンは退屈に決まっています。

 冒頭の言葉はある意味冗談ですが、日本が予選通過を複雑にしたことは否めません。

 それはポーランド戦の失点のみを意味しません。

 1・セネガル戦で乾をはじめとする、多くのシュートのうち1得点で燃えられていれば
 2・ポーランド戦の前半で得点が奪えていれば
 3・そもそも3試合で失点4は大きな痛手

 など、様々な視点が必要でしょう。

 もしセネガル戦を勝利していれば、勝ち点は6になり、意見を2分した選手の大幅な入れ替えも、より効果的だったはずですが。

 岡崎の足首の状態が気がかりな一方で、本田と香川には休息が与えられました。

 3戦連続で出場している吉田や長友、柴崎は16強に向けて別メニューでの調整になるでしょうか。

 柴崎、イタリア人からみれば

 「かつてのデメトリオ・アルベルティーニのようだ」

 と感じていると想像します。

 彼が中盤に君臨した時代、ファンとメディアは

 「アルベルティーニが風邪(不調や警告)をひけば、イタリア全体が風邪をひく」

 と彼の調子を心配したものです。

 今、柴崎の体調を誰よりも考えているのは西野監督、ではなく母校の青森山田高校の皆さんでもなく、ヘタフェの関係者なのでしょうが。
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ドイツ、代表監督の交代の矛先はいかに

2018-06-28 01:32:12 | 日記
 1990年以来のエジプト代表でしたが、ファーストラウンド敗退の責任を負い、エクトル・コペルが辞意を表明しました。

 ではドイツ代表はヨヒハム・レーブを解任するでしょうか。

 2004年のクリンスマン政権発足から、およそ14年の長きにわたりドイツ代表を率いていたのがレーブです。

 ドイツ伝統のリベロを軸とした3-5-2から、4-4-2、4-2-3-1という現在の潮流を築き上げたのがレーブでした。

 クリンスマンが

 「僕は戦術に疎い部分があるから、彼にその点お補足してもらっているんだ」

 と潔く戦術面を委任したように、レーブは戦術を練り上げ、選手起用に冴えを見せる指揮官でもありました。

 クリンスマン時代には

 1・GKはオリー・カーンなのか、イエンス・レーマンなのか
 2・2004年の欧州選手権から2年の歳月で、ドイツ代表が自国のワールドカップで好成績を得られるのか

 と指揮官と共に、とんでもない重圧を経験した点が、2014年ブラジルの地でおおいに役立ったと想像します。

 これは僕の推測にすぎませんが、レーブは頭領というよりも実は補佐官の方が適任なのかもしれません。

 それも指揮官がクリンスマンのように「聞く耳を持つ」、と言う点が不可欠ですが、映像解析や戦術の練り上げ、練習内容の構築など、指揮官の要求子応える形で選手たちを触れ合うこと。

 レーブからすれば、どこか心の片隅で

 「私と同様の参謀がいれば」
 「もう代表監督に留まることに疲れたな」

 と感じていたのではないでしょうか。

 実は2002年のフランスも前年のコンフェデ杯において、ジダン不在を考慮してエリック・キャリエールを軸にした4-2-3-1で戦い、優勝したんですよね。

 ドイツも2017年のコンフェデ杯ではユリアン・ドラクスラーが軸になるなど、レーブのリスク・マネージメントは良い方向に向かっているように思えたわけですから、やはり短期で戦うことは難しいと言えます。

 
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ドイツ、転んで起き上がれないままロシアを去る

2018-06-28 01:12:06 | 日記
 皆がアルゼンチン代表を心配していましたら、その前にドイツがこけてしまいました。

 アルゼンチン代表の場合は

 サンパオリにアグエロが反旗を翻す
 メッシに走る気配がなく、無気力すぎる

 など、指揮官と選手の不和や選手の体調そのものを言及する声が相次いでいます。

 一方でドイツの場合は、リハーサルを兼ねた(最後となる)コンフェデレーションズ・カップで優勝し、レーブ政権の集大成に向けて、良い準備が出来ている印象が強い分、ファーストラウンドで敗退。

 これは南ドイツ新聞、キッカー、ビルドなどマスメディアはハチの巣を叩いたような大騒ぎでしょうね。

 おっさんジャパンと揶揄される日本代表ですが、熟練、円熟、経験値などプラスの要素が多い形となっています。

 ドイツ代表は2014年以降、クローゼ、シュバイニー、そしてラームと主軸が代表引退を表明したものの

 GKはノイアーの控えがテア・シュテーゲンという豪華さ
 最終ラインにはキミッヒ、ポアテング、そしてフンメルスとバイエルンの中軸が並ぶ
 前線にも前回のワールドカップに名を連ねた選手たちが多い

 ということもあり、稚拙な様子は戦前は想像しにくいものでした。

 初戦のメキシコ戦で敗北したことで、前回優勝という面子が両肩に重くのしかかったのでしょうか。

 一方で韓国代表は勝利しましたがここでワールドカップにさようならです。

 日本代表もポーランド戦が最終戦にならないと良いんおですが。
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左45度のシュート、今後はイヌイ・ゾーンと呼んでみましょうよ

2018-06-27 01:31:31 | 日記
 アレッサンドロ・デルピエロがウディネーゼ戦で膝に重傷を負ったのは、確か1998年の出来事だったはずです。

 パドパを経てユヴェントスに移籍した彼は、左45度の角度から描くシュートを「デルピエロ・ゾーン」とメディアが名付けるほど、心身が充実した選手生活を送っていました。

 ウディネーゼ戦での重症が、その後の彼にどのような心理的負荷を与えた鎌ではわかりません。

 そのデルピエロは日本びいきで知られていますが、乾のワールドカップ、対セネガル戦、新全試合のパラグアイ戦で見せたゴールをきっと

 「今後はこの角度からのシュートはデルピエロ・ゾーンではなく、イヌイ・ゾーンと呼ぼうか」

 と茶目っ気たっぷりに言い放つ。

 そんな気がします。

 デルピエロが膝のケガで代表でもクラブでも調子が上がらず、同僚のインザギとの不和も指摘されるなど、苦渋を味わってきたことは知られています。

 一方の乾も代表招集はされるものの、それは定期的な形ではなく、彼自身も悩みの種だったと思います。

 フランクフルトから決意して乗り込んだエイバル。

 実はエイバルという都市では

 乾は在住するただひとりの日本人
 スタジアムの手洗いは、利用する事にどえらい勇気がいるほどの不衛生

 と聞きました。

 日本の手洗いの清潔さ、トイレット・ペーパーの品質の高さ、常備されるハンドソープなど清潔な日本を代表する事例であるトイレ事情。

 スタジアムの脆弱な設備や住環境など、乾が乗り越えてきた事柄が多岐に渡るのはいうまでもありません。

 人間、苦難が無い方が良いに決まっています。

 しかし、デルピエロも乾もきっと

 「いいや、苦難があったから人生が充実したものになったよ」
 「苦難は無い方がいいに決まっているさ。でも苦難が起こらない人間はいないからね」

 と答えるような気がします。
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日本代表がワールドカップで勝利する意義

2018-06-27 01:19:59 | 日記
 勝つことにワールドカップの意義があるとすれば、日本代表はまさに勝つことの価値に直面しています。

 それは開幕前に誰もが知ろうとしなかった、隣接するグループGの上位2カ国の様子です。

 戦前は正直、勝ちあがる事すら難しく、3戦を終えて早期帰国すると言われていた日本代表ですから、ファンが慌ててイングランド代表とベルギー代表の調子を気に掛けることは無理ないのかもしれません。

 「ベルギーのGKクルトワは有名なGKだよね」
 「それよりもルカクのパワーは凄いな」
 「ラヒーム・スターリング、開幕前に脚に施したピストルの入れ墨で話題になったよね」
 「ハリー・ケインをどう封じたらいいんだ」

 と、もしかすればポーランド戦を終えればこれらが話題になるわけです。

 一番うれしいのは、日本の経済状況が代表の活躍によって上向くですとか、代表特需が起きることではありません。

 ロシアの皆さんと観戦に訪れたファンが、日本代表を讃える姿
 セネガル・ファンが日本の皆さんと一緒に清掃活動をすること

 の方が、凄く素敵ではありませんか。

 ブラジルが人気なのは、当然彼らが優勝5度という結果を残しているだけではなく、ブラジルがすごいという戦いぶりをこれまで疲労してきたことにあります。

 強い者に関心を抱く

 これは人間心理の基本であり、大相撲で関取衆が常に横綱を意識することも同様と言えます。

 日本代表、案外戦い方によっては8強進出も可能のように見えますが、もしベルギー、イングランドのいずれかに勝利すれば、という発想の飛躍よりも、やはりポーランド戦に集中すべきでしょうね。
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