アンティークのある暮らし  DORIS

ハウステンボス在住のネットショップ「DORIS」店長のブログです。http://mttaki.shop-pro.jp/

石垣島の唐人墓で考えたこと

2015年01月16日 | 旅行
竹富島から戻り、軽くランチを済ませた後kさんと一緒に
14時出発の定期観光バスに乗ってみることにしました。





「たぶん、貸し切りよね?」と話合っていたら、他にも9人ほどの
お客様がいらっしゃいました。

ガイドの渡久山さん(明るくて歌も三線も上手な方でした)。




バスターミナルを出発して桃林寺を経由し、観音崎にある「唐人
墓」に到着。




このお墓は1971年に、ロバート・バウン号事件で亡くなった中国
人労働者を祀るために建立されたとのこと。


ロバート・バウン号事件とは、1852年、中国アモイからカリフォル
ニアへ航行中のアメリカの奴隷貿易船に乗せられた中国人労働者が
あまりにも酷い扱いを受け(売り物にならない病気持ちの中国人労
働者は海に捨てられサメのえさにされたとか)たため暴動を起こし
船長や船員数人を殺したとか。

その結果、船は石垣島沖で座礁し、上陸した380名の内128名の
中国人労働者は殺されたとのこと。


残りの中国人労働者は島民に食料を与えてもらたりして生き延びて
本国に帰ったそうです。


「殺された中国人の中には18歳の少年もいたそうですよ」との
ガイドさんの説明がありました。


奴隷にされるとは知らずに「アメリカに行けば良い仕事があるよ・・」
と言われて、新天地を求めて国を出た若者もたくさんいたことでしょう・・・

それが、異国の地で命を落とすことになるとは・・・



「移住労働者」研究に関わったことのある私には、とても興味深く
て悲しい出来事を知る機会となりました。






~観光バスの旅はまだまだ続きます~





コメント
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