今日は9月29日。
日中国交正常化の日です。
1972年の今日、日中共同声明が調印され、日本と中国の国交が回復しました。
それからおよそ半世紀――日中の関係は大きく変化しました。
この二十年ほどのあいだに、中国は押しも押されぬ超大国に。
GDPはだいぶ前に抜かれましたが、科学技術などの面でみても、日本はだいぶ中国に差をつけられているようです。
いまや、日本のほうが中国に学ぶことがたくさんあるという状況なのかもしれません。
しかし、香港問題に象徴されるように、中国という国には強権的な側面があることも見過ごすわけにはいきません。
そしてまた、その覇権主義によって、日本をふくめた周辺諸国とのあいだで領土をめぐる争いを起こしてもいます。
中国が強大になればなるほど、そういった問題の対処は難しくなっていっています。
まあ、いずれの問題にしても、軍事的解決というのは現実的にありえないわけなので、外交的に対処していくしかありません。地理的にいっても、歴史的経緯からしても、対中国外交において、日本は高度の外交手腕を求められているのです。
はたして菅新政権に、その力量があるのか――お手並み拝見というところです。