ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
『ホテル・カリフォルニアの殺人』(宝島社文庫)発売中です!

ベースの日2024 ヴィンテージⅪ

2024-11-11 21:03:12 | 日記


今日11月11日は、「ベースの日」。

毎年この日は、ベース関連の記事を書いています。
で、今年は「ドラムの日」と同様、ヴィンテージシリーズでいきましょう。Youtubeで保存していた動画を蔵出しする企画……11月11日で、ちょうど11回目ということになります。



ジーン・シモンズ。
今年ブラジルでのフェスでモーターヘッドのAce of Spades をカバーする動画がありました。

Gene Simmons Band - Ace Of Spades (Summer Breeze Festival - São Paulo - 26/04/2024)


本家モーターヘッド。
セックスピストルズのカバーで、God Save the Queenです。これは一度どこかで載せたかもしれませんが……

Motörhead – God Save The Queen (Official Video)


最近このブログでは、ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルの話をよくしていました。
モーターヘッドは、アイアン・メイデンと並んでその代表格といえるバンドですが、NWOBHMムーブメントにおいてその弟分と目されていたバンドがTank。
中心人物のアルジー・ワードは、一時期ダムドでベースを弾いていたことがあります。

Blood, Guts and Beer

ダムドといえば、初期UKパンクの代表的バンド。NWOBHMは、ヘヴィメタルでありつつも、それまでの音楽の地層を踏まえているわけです。


タンクがモーターヘッドの弟分だとするならば、妹分というべきバンドがGirlschool。
特にベーシストがどうこうというネタもないんですが、話の流れでついでに。
彼女らが、T-REXの20th Century Boy をカバーしています。

20th Century Boy

NWOBHMのバンドには印象的なグラムロックのカバーがいくつかあると書きましたが、この曲もその一つといえるかもしれません。
ただ、その当時はアメリカ進出を狙ったあざとい戦略みたいに見られて不評だったとか。


ここでNWOBHMから離れて……
マイク・ワット。
ブラックフラッグのグレッグ・ギンが立ち上げたSSTレコードから出てきたバンド、ミニットメンでベースを弾いていた人です。ミニットメンは、フロントマンが不慮の死を遂げたことで活動終了し、マイクはその後ストゥージズのベースに。そのストゥージズも、メンバーが相次いで死去し、現在は活動停止状態。ということで、事実上、マイク・ワットはストゥージズ最後のベーシストとなりました。
そんなマイクが、トム・モレロらと共演する動画がありました。

Alison Mosshart, Wayne Kramer, Tom Morello, Stevie Van Zandt, Mike Watt & Joey C - Turn Up The Mains

MC5のウェイン・クレイマーも参加しています。
ウェインは今年死去したということで……このマイク・ワットという人は共演者に次々と先立たれているわけです。こういうラストマン・スタンディングな感じは、ベーシストらしくていいんじゃないでしょうか。


スージー・クアトロ。
ロックスタンダードともいうべきAll Shook Up をカバーしています。

All Shook Up - Suzi Quatro | Tee Midnight Special


デイヴ・スピッツ。
弁護士資格をもつという異色のメタルベーシストです。“ザ・ビースト”というおよそ弁護士らしからぬ通り名をもっています。
この人は、ごく短期間ながらブラックサバスにいたことがありました。その時期のアルバムSeventh Star のタイトル曲。

Seventh Star (2009 Remaster)

この時期のサバスはトニー・アイオミ以外のメンバーが流動的になっていた迷走期ということになるでしょうが、HR/HM界隈の猛者たちが出入りしているのでメンバーは豪華です。
ドラムには、後にKISSのドラムとなるエリック・シンガー。ボーカルは、ディープ・パープルを脱退したグレン・ヒューズとなっています。


アイオミとグレン・ヒューズという組み合わせでは、最近コラボがありました。ヒューズは、ボーカリストとしても一流ですが、本職は(たぶん)ベースです。

Tony Iommi feat. Glenn Hughes - Dopamine (Official Lyric Video)


ベースボーカルとしてのグレン・ヒューズでもう一曲。
彼は現在Black Country Communion というバンドをやっています。ギターにはジョー・ボナマッサ、ドラムには、ジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナム。キーボードには、元ドリームシアターのデレク・シェリニアンというスーパーバンド。

Black Country Communion - The Ballad of John Henry - Live Over Europe DVD

グレン・ヒューズは、このバンドが終の棲家になるかもしれないというようなことをどこかでいっていました。となると、もうディープ・パープルへの復帰はないのかもしれません。


ディープ・パープル歴代ベーシストをもう一人。
現ベーシストのロジャー・グローヴァ―が、マイケル・シェンカーとコラボした動画がありました。歌っているのは、ヨーロッパのジョーイ・テンペストです。

MICHAEL SCHENKER - Only You Can Rock Me feat. JOEY TEMPEST & ROGER GLOVER


クリス・ノヴォセリック。
ニルヴァーナのベーシストです。今から10年前、ニルヴァーナがロックンロール栄誉の殿堂入りを果たした際に、ジョーン・ジェットとともにSmells like Teen Spirit を演奏している動画がありました。ノヴォセリックがジョーン・ジェットを招き入れています。

Nirvana w/ Joan Jett – "Smells Like Teen Spirit" | 2014 Rock Hall Induction

ちなみに、ギターを弾いているのは、パット・スメア。この人も、レジェンド級のギタリストです。LAパンクの伝説ジャームスでギターを弾き、後にニルヴァーナのツアーをサポートしたりしていました。おそらくはその縁で、いまはデイヴ・グロールのフーファイターズでギターを弾いています。


再びクリス・ノヴォセリックに注目して……彼がやっているバンド、3rd Secret。

3rd Secret — "I Choose Me" Live Performance at MoPOP (Official)

デイヴ・グロールがやっているフーファイターズに比べるとあまり知名度は高くないと思われますが、このバンドもなかなかのスーパーバンドです。ギターにはサウンドガーデンのキム・セイル、ドラムにはパール・ジャムのマット・キャメロン(サウンドガーデンにも一時在籍)がいて、グランジオールスターズともいうべき顔ぶれとなっています。



ここからは、「基本はベーシストだけどベースを弾いてるわけじゃない」動画を。



アンディ・ベル。
オアシス再結成で、ギャラガー兄弟以外のメンバーは誰なのかということが話題になっていましたが、そこでベース候補として名の挙がる一人がアンディです。
いわゆるシューゲイザーの代表的バンドであるライドのギタリストですが、かつてオアシスでベースを弾いていたことがあります。オアシスからノエルが脱退した後に残されたメンバーで作ったビーディ・アイにも残留(ただし、ギターとして)。このバンドは、東日本大震災の際に、チャリティシングルとしてビートルズの「アクロス・ザ・ユニバース」をカバーしたりしていました。

Beady Eye - Across The Universe

しかしビーディ・アイも数年の活動で解散し、アンディ・ベルはライド再結成に合流しました。ライドはライドでレジェンド級のバンドなので、アンディが再結成オアシスに参加するのはちょっと厳しいかもしれません。


ダフ・マッケイガン。
ガンズ&ローゼズのベースです。彼が、セックス・ピストルズのギタリストであるスティーヴ・ジョーンズと共演する動画が最近公開されています。
曲は、デヴィッド・ボウイのカバーで Heroes。

Duff McKagan - Heroes Live from Islington Assembly Hall feat. Steve Jones of Sex Pistols

ダフ・マッケイガンがギターボーカルなのはともかくとして、なぜスティーヴ・ジョーンズがアコギのコード弾きしかしていないのかは謎。せっかく出てきたんだからリードギターをやったらよさそうなもんですが…


ロジャー・ウォーターズ。
パール・ジャムのエディ・ヴェダーとともに、名盤The Wallのなかの一曲をやっています。

Roger Waters & Eddie Vedder: "Comfortably Numb" Live at "12-12-12" The Concert for Sandy Relief (HD)


ジャック・ブルース。
この人は、ドラムの日にも登場しました。そのときはコージー・パウエルとの共演ということでしたが、ここではジェスロ・タルのイアン・アンダーソンらと共演。ベースではなく、鍵盤を弾いているというレア動画です。

Fela Kuti/Jack Bruce/Ian Anderson/Eberhard Schoener&Band - Jam Session (Circus Atlas, 15th Nov 1983)

タイトルや動画全体の感じからして、主役はフェラ・クティでしょう。
この人はナイジェリアのアーティストで、いわゆるアフロビートの先駆者。ナイジェリアの抑圧的な体制と闘ってきた闘士でもあります。


フィル・ライノット。
ジョン・サイクス、リック・ウェイクマンと共演する動画がありました。この動画でのフィルもベースを弾いてはいませんが……

Phil Lynott & John Sykes - The Man's A Fool (GasTank Ep 3) | Rick Wakeman

ジョン・サイクスのギターとリック・ウェイクマンのキーボードの掛け合いはなかなかエキサイティングです。ベースの話ではありませんが……


最後に、フィル・ライノットでもう一ネタ。
彼がベースボーカルをつとめていたシン・リジィのニューアルバム発表という話題があります。フィル本人はすでに死去しており、もはや祖国アイルランドに銅像が立っているような伝説上の人物なわけですが……過去の音源を使用して、アコースティックバージョンのアルバム。そのなかの一曲が、Youtubeで公開されています。

Thin Lizzy - Whiskey In The Jar (Acoustic Version) [Official Lyric Video]



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。