国会による総理大臣指名で、菅政権が発足しました。
これに関する報道ではじめて知ったのですが、菅さんは、1996年の衆院選が初当選。これは、小選挙区制が導入されて最初の選挙にあたるわけなんですが、菅さんは、中選挙区制の選挙を経験していない初の総理大臣ということになるそうです。
いよいよそういう時代がやってきました。
私は、小選挙区制というのは選挙のシステムとして非常に欠陥が多いと思っていて、小選挙区制導入が日本政治を劣化させてきた原因の一つと考えています。
中選挙区制時代を経験していない、いわば“小選挙区世代”の政治家が多数を占め、与党の中枢を担うようになっていく年月と、この国の政治の劣化は、重なっているのではないかと。
だとすると、小選挙区世代の総理大臣の登場は、劣化の総仕上げになるのかもしれません。
政権交代可能な多党制が必要だとこのブログではかねがね主張していますが……その一環として、小選挙区制の比重が大きい現行の選挙制度も変えたほうがいいんじゃないかと思います。