先日ロシアで、プリゴジン率いるワグネルの反乱がありました。
すぐに収束ということにはなりましたが、ますますロシアは無茶苦茶になってきているなという印象です。
今回の件を、室町時代に有力大名が武力をちらつかせながら幕府に対して自分の要求をとおそうとした“御所巻き”になぞられる見方が出ていますが、そうだとしたら、もう中世の世界ということです。
しかしながら、事情はもう少し複雑なようで……プリゴジンさんの家族が脅迫を受けていて、それでモスクワへの進軍を断念したという話もあるようです。で、ベラルーシへ出国することになっているプリゴジンが現在消息不明という……ベラルーシからキーウを攻撃するという説もあるようですが、こう話が中世めいてくると、いったんどこかに潜伏しておいて、ふたたび挙兵という可能性もあるんじゃないでしょうか。
いずれにせよ、今回の件は、ロシアという国がもはや近代国家の体をなしていないということを鮮明に示したといえるでしょう。これが、独裁専制国家の成れの果てということです。