文書改ざんをめぐる問題がさらに進展をみせています。
この件に関しては、このブログでも何度も取り上げています。昨日は、文書改ざんというのは大問題で、バラエティ番組も中断して徹底的に報道するべきだと書きました。
そこでこのブログでも、音楽評論シリーズを、今回はそちらのほうにあわせた内容にしましょう。
そもそもロックという音楽は、世の中がおかしくなってきたらそれに抗するもの。私も、ロック探偵として、ロックのそういうプロテスト的な側面を出していこうと思います。
紹介するのは、System of a Down の Hypnotize という曲です。
アルバムのタイトルチューンで、穏やかな感じで始まったかと思うと、途中で一転してアグレッシブなズンドコビートが炸裂する曲になっています。
今回は、彼らのYouTube公式チャンネルから、動画を貼り付けておきましょう。
以下に、歌詞の一部を抜粋します。
やつらは偽装し 催眠術をかける
テレビはそれを買わせる
単純なやつらを催眠術にかけろ
プロパガンダが俺たちを盲目にする
歌のなかには「天安門」という言葉が出てきて、天安門事件が直接のモチーフになっているようですが、もっと広く解釈することも可能でしょう。
アルバムの Hypnotize は、2005年にMezmerize というアルバムと連作のような形で発表され、イラク戦争当時のアメリカの状況を歌うような内容になっています。Hypnotizeという単語は「催眠術にかける」といったような意味ですが、めちゃくちゃな戦争を美辞麗句で包み、偽装やごまかしを積み重ねて国民を欺くさまをこう表現しているのではないでしょうか。
さて、日本ですが……
いま、文書改ざん問題でさまざまなことが語られています。
残念ながら、話を矮小化しようとする人たちもいます。また、問題の本質から目をそらすような論をことさらに展開する人もいます。
本当のことはなんなのか……
“催眠術”に惑わされず、見極める必要があるでしょう。