ウクライナ戦争がはじまって、今日で2年が経ちました。
ウクライナ側の反転攻勢もうまくいったとはいいがたく、戦線は膠着。厭戦ムードは漂っているものの、今のところ、両者とも矛をおさめる様子はなさそうです。
国際社会から支援を受けているかぎり、長期化すればウクライナが有利――とこのブログではいってきました。それは、基本的に変わりません。しかし、このところ、国際社会からの支援という前提条件が、だいぶゆらいできています。おもにアメリカの国内事情が原因ですが……トランプさんが再び大統領になれば、これは決定的な一打となりえます。アメリカからの支援が途絶えてウクライナがほぼ自力で戦うとなれば、じりじりと押し込まれていくのは自明です。そういう意味では、今年あたりが、いよいよ正念場ではないでしょうか。
私の個人的な見解としては……これも前からいっていることですが、いったん停戦したうえで、政治的プロセスでロシアの領土的野心をあきらめさせるという方向で考えたほうがよいのではないかと。
それはきわめて困難だという批判があるでしょうが、では軍事的プロセスだったら困難ではないのかという話にもなってきます。いずれにせよ困難であるなら、まだしも非軍事的なプロセスによったほうがよいのではないでしょうか。