ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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『八つ墓村』

2020-01-21 16:53:55 | 日記


 

テレビドラマの『八つ墓村』を観ました。

いうまでもなく、横溝正史原作、金田一シリーズの名作です。
1978年に放映されたテレビシリーズがアマゾンプライムで視聴できるようになっていたので、見てみました。
過去に一度映画版を観たことがあったはずなんですが……あらためてみると、筋をあまり覚えていないことに驚きました。全五話の構成になっているので、もしかすると映画では端折られているような部分も描かれているのかもしれませんが。
真相について読める部分が一部ありましたが、それも過去に一度見たことがあったからでしょうか……

ミステリー的な部分についてはネタバレになるので書きませんが、なにしろ素晴らしいのはこの雰囲気ですね。
戦後の雑然とした日本や、因習が根付く山深い村、そして忌まわしい呪いの伝説……この作品で語られる過去の事件はいわゆる“津山三十人殺し”をモデルにしていますが、これだけでもぞくぞくしてきます。

そして、この映像世界を引き立てるBGM。

音楽は、眞鍋理一郎さんが担当しています。

眞鍋さんは、このブログの映画記事で過去に名前が出てきました。ゴジラシリーズの『ゴジラ対ヘドラ』、『ゴジラ対メガロ』で音楽を手掛けた方です。
『ゴジラ対メガロ』では作品にミスマッチだというようなことを書きましたが……横溝ワールドにおいては、サイケデリック風味を漂わせる眞鍋さんの音楽センスが存分に生きています。

とにかく、視聴して損のない作品でした。




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