今回は、拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』ゆかりの歌シリーズとして、バーブラ・ストライサンドの「主の祈り」について書きます。
ともすれば忘れがちですが、このブログは本来プロモーション用なので、ときどきこの『ホテル・カリフォルニアの殺人』ゆかりの歌シリーズもやっておかないとまずいですからね。
バーブラ・ストライサンドという人は、元祖“歌姫”とも目される女性シンガーです。
日本での知名度はそれほどでもないでしょうが、本国アメリカで全盛期のときには相当売れてたみたいです。
「主の祈り」は、そんなバーブラが取り上げたトラディショナルソング。
「朝日のあたる家」と同様いろんな人が歌っているようですが、ここではバーブラ・ストライサンドの歌として紹介しましょう。
先述したように彼女は“歌姫”であり、拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』では、“歌姫”という存在が重要な役割を果たしています。そのあたりが、“ゆかり”というわけです。
もう一つつけ加えておくと、この歌は、『ホテル・カリフォルニアの殺人』のなかでタイトルがちらっと出てきます。
以前「朝日の当たる家」を取り上げたときにも書きましたが、作中のホテル・カリフォルニアでは毎晩パーティーが開かれていて、7つあるパーティー会場のどれが使われるかを鐘のメロディで知らせています。7つの曲があるわけですが、そのうちの一つが「主の祈り」でした。そういった点でも、“ゆかり”の歌なのです。
「主の祈り」の歌詞は、聖書の一節です。
もとになった句は、新約聖書『マタイによる福音書』の6章にあります。
天におられます私の父よ、
御名が崇められますように、
御国が来ますように。
御心が行われますように。
天におけるように地の上にも。
わたしたちに必要な糧を今日与えてください。
わたしたちの負い目を赦してください、
わたしたちも自分に負い目のある人を
赦しましたように。
わたしたちを誘惑に遭わせず、
悪い者から救ってください。
この部分の祈りだけを聴けば、結構なことじゃないかと思います。
しかし……アメリカのキリスト教保守みたいな人たちのことを考えると、複雑な気持ちにさせられます。
“福音派”と呼ばれる人たちですね。
以前「共和国賛歌」についての記事で書いたことともつながってきますが、そのあたりのことが『ホテル・カリフォルニアの殺人』においても一つのテーマになっています。
“福音派”というのは(明確な定義はないようですが)とにかく聖書に書かれていることは一言一句そのままに受け取るべしという立場で、政治的には保守の側に立っています。
なかにはほとんど“極右”と呼ぶべきスタンスの人もいるようです。彼らは「たとえ胎児であっても人の命を奪うのは許されない」ということで妊娠中絶に反対していたりしますが、それでいて、戦争なんかの話になると戦争を支持するというのが不思議です。
「地には平和」と聖書に書いてあるんだから、戦争はだめ、でいいんじゃないかと思うんですが……
ともすれば忘れがちですが、このブログは本来プロモーション用なので、ときどきこの『ホテル・カリフォルニアの殺人』ゆかりの歌シリーズもやっておかないとまずいですからね。
バーブラ・ストライサンドという人は、元祖“歌姫”とも目される女性シンガーです。
日本での知名度はそれほどでもないでしょうが、本国アメリカで全盛期のときには相当売れてたみたいです。
「主の祈り」は、そんなバーブラが取り上げたトラディショナルソング。
「朝日のあたる家」と同様いろんな人が歌っているようですが、ここではバーブラ・ストライサンドの歌として紹介しましょう。
先述したように彼女は“歌姫”であり、拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』では、“歌姫”という存在が重要な役割を果たしています。そのあたりが、“ゆかり”というわけです。
もう一つつけ加えておくと、この歌は、『ホテル・カリフォルニアの殺人』のなかでタイトルがちらっと出てきます。
以前「朝日の当たる家」を取り上げたときにも書きましたが、作中のホテル・カリフォルニアでは毎晩パーティーが開かれていて、7つあるパーティー会場のどれが使われるかを鐘のメロディで知らせています。7つの曲があるわけですが、そのうちの一つが「主の祈り」でした。そういった点でも、“ゆかり”の歌なのです。
「主の祈り」の歌詞は、聖書の一節です。
もとになった句は、新約聖書『マタイによる福音書』の6章にあります。
天におられます私の父よ、
御名が崇められますように、
御国が来ますように。
御心が行われますように。
天におけるように地の上にも。
わたしたちに必要な糧を今日与えてください。
わたしたちの負い目を赦してください、
わたしたちも自分に負い目のある人を
赦しましたように。
わたしたちを誘惑に遭わせず、
悪い者から救ってください。
この部分の祈りだけを聴けば、結構なことじゃないかと思います。
しかし……アメリカのキリスト教保守みたいな人たちのことを考えると、複雑な気持ちにさせられます。
“福音派”と呼ばれる人たちですね。
以前「共和国賛歌」についての記事で書いたことともつながってきますが、そのあたりのことが『ホテル・カリフォルニアの殺人』においても一つのテーマになっています。
“福音派”というのは(明確な定義はないようですが)とにかく聖書に書かれていることは一言一句そのままに受け取るべしという立場で、政治的には保守の側に立っています。
なかにはほとんど“極右”と呼ぶべきスタンスの人もいるようです。彼らは「たとえ胎児であっても人の命を奪うのは許されない」ということで妊娠中絶に反対していたりしますが、それでいて、戦争なんかの話になると戦争を支持するというのが不思議です。
「地には平和」と聖書に書いてあるんだから、戦争はだめ、でいいんじゃないかと思うんですが……