ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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パトレイバー30周年

2018-01-10 19:36:42 | 漫画
ツイッターに、「パトレイバー30周年」というハッシュタグが流れていました。

もう30年にもなるんですね。

子どもの頃、アニメを見ていたことを思い出します。コミックも、全巻読みました。

 

『機動警察パトレイバー』といえば、ゆうきまさみ先生の代表作。
ロボットものながら、舞台を近未来に設定し、現代(その当時の)との連続性を持たせることでリアリティがあり、子ども心に普通のロボットものとはちょっと違うなと思わせる何かがありました。

ちょっと違うなというのは、話の内容にも感じさせられました。

終盤のグリフォンとの戦いでは、かなり重いテーマが扱われています。
ロボットという子供の夢のような世界と、大人の現実の世界が激しい摩擦を起こしているようです。
リアリティのあるロボットものだからこそ、こういうふうに描けたのでしょう。
もちろん最終的には主人公の側が勝利するんですが、この重いテーマがあるがゆえに、単に勝って万歳というだけではない深い余韻を残していくんですね。そういったところが、ふつうのロボットものじゃない感じを与えるんだと思います。
昨日の記事で書いた『幽遊白書』もそうですけど、やっぱり名作といわれる作品は何かが違うわけです。
その“違い”のゆえに、『パトレイバー』は30年たっても色あせず、実写化されたり原寸大の模型が造られたりして、30周年のハッシュタグもできるということでしょう。
ジャンルは違えど、ものを書く人間としては、そうありたいところです。


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