ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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ジュンスカの日 ジュンスカ関連アーティスト特集

2023-05-21 21:33:17 | 日記


今日5月21日は、JUN SKY WALKER(S) の日です。

敬愛するジュンスカの記念日ということで、毎年記事を書いています。

今年もそうしようと思うんですが……ジュンスカの曲の動画というのは、これまでに結構載せてきたので、今回はちょっと趣向を変えて、ジュンスカの関連アーティストについて書いてみようかと思いました。
歴代メンバー5人それぞれについて、なんらかのかたちで関連するアーティストを紹介します。
あのレジェンドも登場……!


ドラムの小林雅之さん。
ジュンスカ解散後、POTSHOTというスカバンドに参加しました。
このバンドも、一度解散したものの、その後再結成して長い活動を続けています。
コロナ禍におけるライブの動画があります。

POTSHOT 26 YEARS OF SKA PUNK!TOUR

声だし禁止といった制約があるなかで行われたライブ……まあ、長く活動していればいろんなことがあるという話でしょう。


ギターの森純太さん。
今年亡くなった鮎川誠さんと、3年前にコラボしていました。そのときの対談動画があります。

森純太 x 鮎川誠 The Beat Goes On 対談インタビュー


ベースの伊藤毅さん。
ジュンスカのベースは歴代二人いて、伊藤さんは結成時のベーシスト。
メジャーデビューの際に、寺岡呼人さんがベースとなるわけですが、伊藤さんのほうは別のバンドでメジャーに進出しています。
それが、THE STREET BEATS。
伊藤さんが在籍していた初期の代表作 NAKED HEART です。

NAKED HEART

余談ながら、このバンドには初期ピロウズでベースを弾いていた上田ケンジさんも在籍していたことがあります。


二代目ベースの寺岡呼人さん。
呼人さんは、プロデューサー的なことで知られているでしょう。たとえば、ゆずは呼人さんのプロデュースでデビューしています。
その「なにもない」です。

Nanimonai

ちなみに、「二代目ベース」と言いましたが、実際にはもうちょっとややこしいです。
呼人さんは90年代半ばに一時ジュンスカを脱退し、そこで初代の伊藤さんが復帰するんですが、いったん解散した後の再結成では呼人さんがベースを弾いています。そして数年前に卒業し、現在のジュンスカはサポートのベーシストを迎えています。日本のバンドでこういうのはちょっと珍しいんじゃないでしょうか。


最後に、ボーカルの宮田和弥さん。
HIGHWAY61というバンドのデビュー作をプロデュースしました。

 
33rpm とは、33回転レコードのこと。
HIGHWAY61というバンド名は、ボブ・ディランの『追憶のハイウェイ61』からとったものでしょうが、このバンドはそういうロック本歌取り的なことをたくさんやっています。かと思えば、歌の中で宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を朗読したり……ある種懐古趣味的といえるかもしれませんが、そればかりでもありません。
彼らはジャクソン・ブラウンの Doctor My Eyes を日本語にしたような歌を歌ってるんですが、そこでは「昔は良かったなんていうつもりはないんです」とも歌っています。歌は、こう続きます。

  でもただ一言だけ 言わせてほしいのは
  僕らはたくさん手にしたんじゃなく たくさん失くしたんだ

これがやはり、60年代のスピリッツということでしょう。
経済が発展したとしても、それで豊かになるわけではない。心の豊かさが失われている……などと言葉にしてしまえば実に陳腐で、昔はよかったといっているだけのようにも聞こえますが、そうではないのです。
その魂は持ち続ける。けれど、それは決して昔に戻りたいという懐古趣味ではない……
ジュンスカの代表曲の一つに「歩いていこう」というのがありますが、この歌の中では、「歩いていこう 振り向かずずっと 歩いていこう 前が見えるように」と歌われます。視線は前を向いているのです。
そして、前に向かって歩きつつも、魂は置き去りにしない。
また一つ歌を引用すると、「いつもここにいるよ」という歌の中に「金持ちが増えすぎた20世紀たち」「幸せが増えすぎた20世紀たち」という歌詞があります。経済の論理だけが肥大化していく世界……そんななかで、転んだって、邪魔したって、僕はここにいるよ、と。それが、ジュンスカのやってきたことだと思うのです。





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