ロック探偵のMY GENERATION

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『シン・ウルトラマン』

2022-06-03 21:36:47 | 映画



『シン・ウルトラマン』、観てきました。

注目の映画があっても行こう行こうと思いながら結局行けずじまいになるパターンが結構多い私ですが……今回はうまくタイミングがあって、観に行くことができました。

※以下、『シン・ウルトラマン』の内容に言及しています。
極力ネタバレは避けるつもりですが、ご注意を。

ネタバレに関していうと、この現代社会、公開から三週間ほども経過すれば完全に回避するのも難しく……私自身いくつかのネタバレにさらされてしまっていました。致命的でないものがほとんどでしたが、最後にアレが出てくるということは知らずに観たかったというのが正直なところです。

まあやはり、アレの登場はウルトラマンの物語を描くとなれば必然的に行きつくところでしょう。
その最終決戦のくだりは、初代ウルトラマンのみならず、ウルトラマンシリーズの背後に流れ続けてきたテーマ――“人間の物語”としてのウルトラマンがもつテーマが、しっかりと描き出されていたと思います。正直、観る前にはちょっと警戒していた部分もあるんですが……いい意味で予想を裏切られる作品でした。

ちなみに、警戒していた部分というのは、庵野さんの“カラー”を過度に出してこないかというところ。
おそらくそれで身構えている特撮ファンは結構多いと思われ、また作品の評価が割れるのもそこからくる部分が大きいでしょう。
『シン・ゴジラ』の場合、私のなかでそれがちょっとした違和感になっていたことは否めません。挑戦的ともいえる大胆な設定が、ゴジラという作品の根底にあるテーマを浸蝕してしまっているようにも感じられ……
しかし今回の『シン・ウルトラマン』の場合は、そういう違和感はほとんどありませんでした。それもやはり、ウルトラマンのテーマを踏襲しているがゆえなのでしょう。『シン・ウルトラマン』は、先述した“人間の物語”という部分だけでなく、特撮ヒーロードラマとしてのウルトラマンのコンセプトにより忠実なのだと思われます。
庵野カラーをもっとも感じたのは、やはりクライマックスでのアレの演出でしょうか。
ちょっとエヴァっぽいというのもありますが……私は『トップをねらえ』なんかを思い出しもしました。そう思ってみれば、せりふが共通しているといえなくもない。ただそこも、『トップをねらえ』のあのエンディングで描かれたテーマが、“人間の物語”としてのウルトラマンのテーマと一体化しているように感じられるのです。やはり、かねてからウルトラマンをやりたかったという庵野さんのウルトラマン愛があふれているということなのでしょう。


ちなみに、本作に登場する長澤まさみさんは本日が誕生日なんだそうです。
長澤さんといえば、東宝特撮ではかつて『ゴジラ FINAL WARS』に出ておられました。そこでは小美人役でしたが、今回は対照的にフジ隊員的役回り(こういえば、わかる人にはわかるでしょう)……もし続編ということがあれば、当然出演されるでしょう。そちらにも期待です。


最後に、劇場でこんなものが売られていたので買ってみました。



ドリンクホルダー。
購入すれば、持ち帰って私用にできます。ただ、これに入れて使える容器はそうなさそうですが……







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