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ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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沖縄戦から75年

2020-06-23 21:48:15 | 時事

 

 

今日は6月23日。

 

沖縄慰霊の日です。

 

沖縄戦の終結から、75年……

 

毎年この日には沖縄のことについて書いていますが…毎年、単に慰霊とだけいっていられないという話になります。

このブログでは何度か辺野古の基地建設問題のためです。そして、やはり今年もその件に触れないわけにはいかないでしょう。

 

というのも、いったん中断されていた工事が、最近再開されているのです。

 

先日の沖縄県議選では、議席を減らしたとはいえ、与党側が過半数を維持していました。

にもかかわらず、自民側が議席を増やしたからということで工事を再開しているわけです。これまでの選挙で幾たびも反対の民意が示されているのに、それに対しては「基地だけが争点ではない」といい、自分たちが議席を増やすと、過半数をとったわけでもないのに、基地の件が理解されたという。しかも、国政では数がすべてというような態度をとっていながら……これは暴挙といわざるをえません。

 

そもそも、賛成反対ということを別にしても、この辺野古の工事は技術的に困難であることが指摘されています。

 

このブログで何度か書いてきた軟弱地盤の問題があり、政府側は長いことその問題に“見ないふり”を決め込んでいたんですが、工事が進んで、否応なしにそこにむきあわなければならなくなってきています。この問題で、設計変更の許可をいまさら沖縄県側に申請するという事態になっているのです。

 

使用開始まで12年かかり総経費は9300億円……と、当初の予定を大幅に超過した時間と金額がかかることになっていますが、こうなってくるともはや、完成させられるかどうかも疑わしいレベルの話になってきたというべきでしょう。

 

先日イージスアショアの配備計画を停止するという話がありましたが、辺野古も将来同じようになる可能性は高いんじゃないかと思えます。

 

もしそうなったら、莫大な時間と金をかけ、沖縄を分断し、辺野古の海に回復不能なダメージを与えたすえに結局振り出しに戻るということになりかねません。そして、そうなった場合、この決定に関与した人たちは別のどこかにいっていて誰も責任をとらない……そんな未来がありありとみえます。

こんな状態では、日本政府が慰霊などといってもそらぞらしく聞こえるばかりです。

 

 


ダイヤモンドが呼んでいる

2020-06-21 21:28:29 | 時事

 

 

 

三日前のことになりますが、プロ野球が開幕しました。

 

およそ三か月遅れの開幕……無観客とはいえ、ともかく開幕にこぎつけたことは祝したいと思います。

 

今日は、高校野球の独自大会が福岡で開幕という動きもあり……スポーツ界では、野球がポストコロナの動きを先導しているようです。

 

やはり、歴史の長さやファン層の広さという点では、日本を代表するスポーツは野球ということでしょうか。そういえば、忌野清志郎も「ダイヤモンドが呼んでいる」という野球の歌を歌っていました。

 

 

実は私も、中学時代は野球部に入ってました。

まったくうまくはありませんでしたが……

90年代ぐらいまでは、野球がスポーツの王様だったということだと思いますね。それで、なんとなく野球部ということになったんでしょう。

Jリーグが発足してからはサッカーもだいぶ盛り上がってきて、若年層ではサッカーのほうが人気があるようですが……やはりこのコロナという国難の時にあって先陣を切るのは野球の役割でしょう。

とりあえずは、無事にシーズンを終えられることを祈るばかりです。

 

 


東京都知事選 空疎な劇場型政治と決別しよう

2020-06-18 21:24:58 | 時事

 

 

東京都知事選が告示されました。

いよいよ、首都の選挙戦がはじまります。

 

東京都民でない私に直接の関係はありませんが……都民のみなさんには賢明な選択をしてほしいと思います。

 

派手なスタンドプレーも、うまくまとめられたキャッチフレーズもいりません。地味で目立たなくても、きちんと政治ができる人に投票しましょう。イメージだけの政策をいくら打ってもなんの効果もないことは、今般のコロナ禍ではっきり見えたと思います。前からそうだったんです。今回は、結果をごまかせないのではっきりそれが可視化されたというだけのことであって……

そろそろ中身のない劇場型政治と決別するときでしょう。

東京の動きは、国政にも影響を及ぼすはずです。重ねて、東京の有権者のみなさんには賢明な判断をお願いします。

 

 

 


『探偵・由利麟太郎』第一話「花髑髏」

2020-06-17 19:28:47 | 3DCG

 

 

昨夜放送がはじまったテレビドラマ『探偵・由利麟太郎』を観ました。

 

横溝正史の由利先生シリーズに、主演・吉川晃司……両者とも、過去にこのブログで取り上げてきました。これは観ないわけにはいくまいということで、ひさびさにテレビドラマをリアルタイムで観た次第です。

 

以前書いたように、由利先生シリーズは戦前を舞台としていますが、今回のドラマは現代劇に翻案されています。せっかくなら戦前を舞台にしてほしかったというのが正直なところですが、まあ、いろいろと難しいところもあったんでしょう。

 

今回の「花髑髏」のエピソードは、由利先生に挑戦状が届くところからはじまる物語。

原作を未読なので、どれだけオリジナルに忠実なのかはわかりませんが……いかにも横溝らしい、おどろおどろしい人間の情念が描かれていたと思います。

冒頭、運送された冷凍庫のなかからナイフを突き立てられた人間が出てくるというのは、あの古典ミステリー『樽』をほうふつとさせます。そういうミステリーの様式美を踏まえつつ、しかしその人物が死んではいないというひねりがくわえてあり、それが事件の核心にかかわってきます。これも、いかにも横溝らしい趣向といえるでしょう。

 

最近このブログでは3DCGをやってますが、今回は、blender で「花髑髏」をイメージした動画をつくってみました。

 

花髑髏

 

最後に、リアリティという点について一言。

もしかすると、今回のドラマを観てリアリティという点に文句をつける人がいるかもしれません。

このドラマには、戦前ならともかく現代では成立しないだろうと思える部分も多々あります。そもそも民間人がこんなにナチュラルに警察の捜査活動にくわわっているのはおかしいともいえるでしょう。しかし、そんなことはどうでもいいんです。まあ、私自身もよくそういうことをいわれるので、それに対する反論でもあるんですが……ミステリーというのはある種のファンタジーであって、そこをリアリティという尺度ではかるべきではないだろうと。民間人の探偵なんかが刑事と一緒に事件現場に入ってあれこれ意見を述べるというのは、ファンタジーの世界で魔法使いが魔法を使うぐらいに当たり前のことなのです。

こと横溝御大の場合、彼一流の怪奇ワールドを前にしてはリアリズム云々などという批判は意味をなしません。ただ、現実のほうが横溝の幻想怪奇にひれ伏すのみです。

 

 


イザベラ(イメージ)

2020-06-15 21:23:03 | 3DCG

 

『ホテル・カリフォルニアの殺人』に登場するイザベラをイメージした3DCG動画をつくってみました。

 

イザベラ(イメージ)

 

Poser を使用。背景にある建物は、フリー素材をもってきました。

イザベラ自身もPoser に入っているフィギュアなので、実はそれほど難しいことはしてません。

ちょっと画質が粗いのは、出力設定の問題で……そのあたりは、今後の課題です。