憲法九条がいかにに素晴らしいか、そんなことは論を待たない。
別の視点で見たとき、日本は九条のお陰で助かったところがある。朝鮮戦争はアメリカの後方支援で、軍需景気さへ生まれた。ベトナム戦争にも日本を経由してアメリカ兵はベトナムで戦ったが、日本の自衛隊は派遣されなくてすんだ。イラクもそうです。九条が盾になったのです。アメリカは日本の基地があって戦の遂行に役立った。反面、日本憲法の九条が無く、軍隊があれば、共に戦わせた筈です。そして、日本にある基地も縮小できたかもしれない。
こんなことを考えると、今冷戦も終わったし、極東の軍事的緊迫感もなくなりつつあるからと言って、アメリカに基地を撤去してくれと一方的に言える道理は無いと思う。日米安保のお陰で自衛隊を軍隊として、軍備費を増大することも無くすんでいる。
軍事的脅威はなくなってきていると言っても、中国はどんどんとと軍備を拡張している。北朝鮮は国民の食を奪ってまで軍備を拡張している。こんな中で、アメリカ軍が撤退したら、日本はどのように自衛策を整えるのでしょう。
そんな道理は、政治家なら誰もが分かっているはずだし、一国の総理なら日本の安全保障、自衛に対する展望が当然あるはずだ。
それなのに、アメリカの基地は国外に持っていってもらう、とはいわなかったが、国外少なくとも沖縄県外に普天間を移動すると約束したのです。それで今、抑止力が必要だとわかったと言いますか。書いているうちに腹がたってきた。