手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

今年一番の思い出

2011-12-22 18:10:19 | 身辺雑記
今年一年を振り返って、私にとっての一番の出来事は詩吟札幌西支部の北海道詩吟連盟75周年記念全道大会に出演する構成吟の構成に携わったことだ。

 年度当初、全道大会に出す構成吟の作成を依頼された。その注文は昨年札幌西支部で初めての試みとして,詩舞の講習をし、支部の大会に出演して好評だった「富士山」を組み込むという注文だった。

 それで、「燦たり富士」というテーマーを立て、プロジェクターで富士山の写真を写しながらやろうと考えた。その時、たまたま私の会の佐藤君が上海万博に行って和太鼓を打ってきたという話を聞いていたので、オープニングに太鼓を使うのも面白いと思って、話してみたらやってもらえそうな感触だった。それで、オープニング「和太鼓 富士を讃えて」2分として組んだ。ところが、和太鼓は佐藤さんが行っている教室のオーナーの承認が必要だったのです。そのようなことを知らないまま、普通の和太鼓だと思って、三台でたたいてほしいと注文していたのです。佐藤さんから話が通って、構成吟の内容をごらんになったオーナーさんから、大太鼓一台で打ちますという話が戻ってきて、その時、この太鼓の教室がプロの集団だということがわかったのです。とんでもないお願いをしてしまったと思い、無理なら引かせていただくしかないと思いつつ電話を入れました。すると、佐藤さんからの話と構成吟の内容を見て、面白い内容なので、こちらの考えている形で引き受けていただけることとなりました。

  構成は、オープニング和太鼓「富士をたたえて」続いて富士を歌った歌でもっとも古い万葉の歌人山部赤人の短歌「田子の浦ゆ」を男性三人の合吟とし、次に乃木希典の「富嶽」を短歌の三人を残したまま後ろに15名の男性を配して合吟する。その後に、注文のあった詩舞「富士山」を配する。その後、女性連吟で「富士山を詠ず」柴野栗山を、単なる連吟ではなく一人づつ吟じながら出てきて、最後の二行を三人で合吟する形としました。そして最後は連吟の三人を残しておいて後ろに女性20名を配して、山岡鉄舟の短歌「晴れてよし曇りてもよし」を合吟させて終わらせるという形でした。

 ところが、いろいろの注文が出て、かなりの変更をしなければならなくなりました。まず、最初の原案を事業部長に渡し後のことをお願いしたのですが、詩舞が少ないという注文が出て、話し合いの中で、「富嶽」に剣舞をつけようという話になった。しかし、剣舞2人のうちの一人は全く経験のない人で、無理なことがわかりました、急遽三役会議が開かれ、富嶽の剣舞は取りやめ、最後の短歌に詩舞を着けるとついうことでまとまりました。

 プロジェクターで富士の写真を写す予定だったが、会場のプロジェクターが使えないことが判り諦めました。

 これで行くかと思ったら、最初の三人の合吟の中心に予定していた方は、大変な地位の方で他の出番もあり、ここで二題連続するのは遠慮させていただきたいとの申し出があり、断ることが出来ませんでした。すると、最後の連吟から和歌につながる方からも続くのを遠慮するという話が来て、どちらも2人だけ残るのもバランスが悪いので、一人だけ残ってもらうこととしました。特に、冒頭の富嶽の三人にうちの一人は、富嶽で先導を予定していましたので、外すことにはならないのです。また最後の短歌の合吟も指導した先生を外すことになりません。

 こんな形に、変更になりました、プロジエクターを諦めましたがホリゾントに富士を映し出す手配を本部でして下さり、全体として、内容はとてもよいものになったと自分でも納得しました。特にオープニングの和太鼓、太鼓の運搬賃だけで出ていただいたのですが、素晴らしい迫力で会場の方を魅了しました。最後につけた詩舞もフィナーレにふさわしいものとなり、起承転結の見ごとに整った素晴らしい構成吟だったと思います。

 この構成吟、手稲文化協会の「年忘れ演芸大会」に、出演者の変更がありますけれど、私の会と稲穂吟友会の共演で再演してみました。今度は和太鼓を使えませんが、プロジェクターで富士の写真に詩文を組み込んだスライドをサイドに写し、ナレーションも私が舞台に立ってやる形でやりました。また、全道大会で予定しながら出来なかった連吟を一人づつ吟じながら出てくる形成功しました。

 これは手稲の地域の方に見てもらったわけで、後から私の耳に届いた評判はとてもよく、詩吟の面白さをかなりアッピール出来たと思います。

 昨年から稲穂吟友会が文化協会に加盟してくれて、とても助かっています。手稲区での詩吟の普及に大きな力となるものと確信しています。
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