92年、正確には92年1カ月過ごした北海道を離れてこの群馬に転居した。まだ1年にならないのだけれど思いがけない余生になっている。
北海道を忘れようとしても忘れることはできない。そんな北海道のことをちょっと振り返ってみようと思う。
北海道の真ん中あたりに旭川という町がある。北海道第二の町です。ここで新制大学に移行した元は旭川師範学校だった北海道学芸大学の一期生として旅立つまで過ごさせていただいた。 旭川という町は北海道のシンボル大雪山を柱にできた上川盆地の真ん中の冬は寒く夏は暑いというところです。町の真ん中を通る目貫通りを平和通りと呼んでいました。戦時中は第七師団がありそこに続くこともあり師団通りと呼ばれていたものです。町の中を北海道の母なる川、石狩川が流れていて、旭橋という橋が架かっています。この旭橋から眺める大雪山は絶景です。
この旭川から石北線に乗り換えて1時間ほどで大雪山温泉群最大の層雲峡温泉の入り口の町上川につきます。ここが私の生まれたところです。静かな、穏やかな、上川盆地のどん詰まりの田舎でした。