昨年の5月今の群馬に転居してきた。90過ぎての大引っ越し、無理を承知で実行した。
雪との戦いに敗れたのです。 92歳の2月に車をやめる決心をしました。この決断は引っ越しと裏表になっていました。
車をやめると雪はねから解放されます。しかし、雪の中を歩いて買い物に出かけることはほとんど不可能なのです。そうなると、続けて(手稲の家に)住まうことが出来ないのです。
そんな事態に直面した時に、群馬の二女から同じマンションに引っ越してこないかという誘いがあり決断したのでした。いわば雪との戦いに敗れての結果だったのです。
昨日書きました札幌手稲の我が家。終の棲家と思っていたこの家に別れるのはつらかった。
手稲に自宅を建てたときは、周りも前も空き地でした。雪を捨てる場所は全く困らないのです。歳もまだ50歳前でしたから元気一杯、雪はねは運動のうちでした。
80歳過ぎまで隣は空き地で、雪捨てに困ることはなかったのですが、ついに隣に立派な家が建ち、いよいよ雪の投げ場がなくなりました。一時は家の前の花畑に積むことをしましたが雪山の上までスノーダンプで運ぶのが大変で、車庫前の雪を花畑の外の歩道部分に積んで、一週間に一度業者に排雪してもらうことにしました。年間10回くらいで3万6千円くらいだったと思います。手稲の家の玄関前は車一台駐車できるスペースがあり、その横に車庫は特注で建ててありました。玄関前から歩道部分を車庫前までロードヒーティングにしました。ブルトーザーは、ロードヒーティングの上には雪を置いてゆかないのですが、車道側に40センチ幅くらい雪を置いてゆくのです。この雪を捨てなければ車を出せません。玄関前から車庫前までの車道の雪を花畑側の歩道部分に運んで、積んでおかなければならないのです。これが一仕事で90近くなってからは容易でなくなっていました。重たい雪を置いてゆかれた時などは思案に暮れることも多かったのですが、見かねて一軒向こうのKさんSさんが手伝いに来てくれて何とかなってきました。しかし、先に書きました通り、車と心中することになったのです。
二月に車をやめましたがそのあと引っ越しまでは福祉のほうから4輪の電動カートを借りて過ごしました。
群馬に来て、電動カートを借りようかと思いましたが、今のマンションだと収納場所がないようなのであきらめています。