北海道の中心都市は言うまでもなく札幌です。札幌からJR宗谷線が旭川へと伸びている。石狩平野を駆け抜けてゆくのですが、その大半を空知地区を走ることになる。その空知地区の端のほう北空知の端に沼田町がある。浅野・昭和の炭鉱があったがどちらかといえば農業主体の町だった。
一時期、札幌とつながる札沼線の終点駅でもあった。この町で11年奉職し、結婚もした土地なので忘れられない。北空知でも屈指の豪雪地帯でした。昭和26年から住んだのでしたが当時はまさか冬でも車が走ることになるなんて想像もつかなかった。二月ころになると町の道路は家の二階部分まで雪に埋もれるのでした。二階から出入りしたという話もありますが全くの作り話ではなかった思います。
沼田という地名、沼田の町の文房具屋の沼田さんが内地から移住してきてつけたというように聞いていました。群馬に来て沼田とあるのを知って、ここが沼田さんの故郷なのかと一瞬思ったりしましたが、真田の城のあった沼田だとわかり、調べなおしたら富山県から移住したので、群馬の沼田は関係がないとわかりました。
沼田には雨竜川という川が流れていて、初夏にはアカハラウグイ釣りを楽しめました。また、ヤツメウナギが取れて、鰻の代用として楽しむ方も多かった。
農業は米作が中心の、豊かな農村地域でした。もう一本炭鉱のほうから流れてきている川がありましたが、この川の上流では化石がとれることでも有名でした。