紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

トクサの威力(木材加工)

2015-12-05 20:18:45 | 植物

 「トクサを使って欅の角材を磨く」

 欅の角材6cm四方、厚さ3cmを10個作成する事になった。
上下と1側面は自動鉋でピタリとできたが、小口に当たる両面は6.4cmでノコギリ跡が残り加工を要する。



この厚さをサンドペーパーで平らに落とさなくてはならない。#60、#80で何とか平面が出る。


更にペーパーの番数を上げて#180まできたが、ここでとっておきの奥の手を使う。


トクサで作った研磨板である。


効果抜群。#1000はあろうかと思う程である。塗装は不用なくらいだ。


庭先に目を移すと、まだ枯れずに青々と伸びている。
この太めの茎を、節毎に割って開いて板に貼って作ったものである。
木材加工の際には、しばしば使っている秘密道具である。

トクサは木賊と書き「とくさ科」に属す。
ちなみにスギナ(土筆)も同じ「とくさ科」と知って驚く。
「とくさ科」は他に「いぬとくさ」と「いぬすぎな」の4種のみである。

(牧野 日本植物図鑑1953より、古い分類かも知れない)

  「しごとばの ひみつをもらす ぶろぐかな」

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紫草(日本ムラサキ)の種 選別

2015-12-01 19:31:14 | ムラサキの栽培

 ムラサキの種、浮種を選別

今年は種の採取判断が難しかった。10月の気温が高く、花の終わりが曖昧で、再び咲き出す株もあり、見るからに先端の種は未熟で小さいままであった。

株の生育状況もばらばらで、早い株は既に2ヶ月も前に紫根を掘り種を採取していて、これが今年最後の種の選別となる。




目視で黒ずんだり、傷みのある種を筆を使って拾い出す。根気のいる作業だ。途中で止めて、浮種を除去してからの作業へと順番を換えた。

ビーカーに水を入れてから種を入れ、ガラス棒で撹拌するとゆっくりと沈下して行く。浮種が余りにも多いので数回撹拌するが、沈んだと思った種がゆっくりと浮上して行く。


案の定、ビーカーの下に沈下した種は少量である。


左、沈下した種(全体の1/5程) 右、浮種である。これを除去して少量の沈下した種をメッシュを換えて選別する。大きな種は更に少量となる。

浮種は皆、不稔種なのだろうか。何故この種は浮種なのか、外見からは解らない原因は何処にあるのだろう。
1昨年浮種を捨てた庭先で、春先に幾つかの発芽を見た事が気になる。


  「ころがりし ちいさなたねの ゆくえおう」
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