先月のはじめ観た「青色文庫―其壱、吉田小夏の筆跡―」と題された「青☆組、ことばの音読展覧会」についてメモしておこう。
題名のとおり、劇作家・演出家の吉田小夏のこれまでの戯曲を年代順に音読することで、作家自身の個人史を垣間見えるように展示した試み、と言ってよいだろうか。
13歳の時に書いた「青ずきんちゃん」をはじめ、34歳となった昨年に初演された「幸福の王子」までの作品を日替わりで異なるユニットの俳優たちによって読み聞かせようとするもの。
ドラマリーディングといってよいのかも知れないのだが、たとえば「青ずきんちゃん」では、4人の女優がト書きを読み、6人の登場人物を吉田小夏が一人で演じ分けるなんてやり方で意表をついていて、面白い。
パンフレットの中に吉田が書いている「もし皆さんが押入れの整理整頓をした時、うっかり古い手紙のひとつも出てきたら、どうかこっそり声に出して読んでみて下さい。/音読された時、それはひとつの戯曲に変わるかもしれません。/言霊は人生のそこかしこに、全ての人のことばの中に、あなたの声の中に。」という言葉に共感する。
私は二晩にわたって足を運んだのだが、そうやって届けられた音読の豊かさを深く味わった60分間だった。
会場は、目白駅から歩いて7、8分の所にある古民家ギャラリー「ゆうど」。
20人も入ればいっぱいの畳の部屋で、ため息のように微かな言葉もしっかりと心に響く。こんな時間が私は好きだ。
「幸福の王子」は、昨年、違う演出家のカンパニーで上演されたものを観たのだが、また異なる魅力を感じた。
よい時間だった。
題名のとおり、劇作家・演出家の吉田小夏のこれまでの戯曲を年代順に音読することで、作家自身の個人史を垣間見えるように展示した試み、と言ってよいだろうか。
13歳の時に書いた「青ずきんちゃん」をはじめ、34歳となった昨年に初演された「幸福の王子」までの作品を日替わりで異なるユニットの俳優たちによって読み聞かせようとするもの。
ドラマリーディングといってよいのかも知れないのだが、たとえば「青ずきんちゃん」では、4人の女優がト書きを読み、6人の登場人物を吉田小夏が一人で演じ分けるなんてやり方で意表をついていて、面白い。
パンフレットの中に吉田が書いている「もし皆さんが押入れの整理整頓をした時、うっかり古い手紙のひとつも出てきたら、どうかこっそり声に出して読んでみて下さい。/音読された時、それはひとつの戯曲に変わるかもしれません。/言霊は人生のそこかしこに、全ての人のことばの中に、あなたの声の中に。」という言葉に共感する。
私は二晩にわたって足を運んだのだが、そうやって届けられた音読の豊かさを深く味わった60分間だった。
会場は、目白駅から歩いて7、8分の所にある古民家ギャラリー「ゆうど」。
20人も入ればいっぱいの畳の部屋で、ため息のように微かな言葉もしっかりと心に響く。こんな時間が私は好きだ。
「幸福の王子」は、昨年、違う演出家のカンパニーで上演されたものを観たのだが、また異なる魅力を感じた。
よい時間だった。
当方では、11月の新作公演に向け、出演者を募集しています。
「戦国時代劇」です。詳細は当方HPをご覧ください。
興味がございましたら、連絡いただけると幸いです。
よろしくお願い致します。
演劇集団M企画主宰 内海誠
e-mail m-kikaku1995@rio.odn.ne.jp
URL http://m-kikaku.org/