今日は大寒。大寒は寒(小寒と立春の前日)の中日であり、1年で最も寒い時期。つまり暦の上では寒さの峠でもある。
きょうは冬には珍しく雲1つない晴れの好い天気。日中の気温は3月上旬の温かさだと予報が出ている。先週は日本全土が寒波に見舞われ、当地の気温は零下4度まで下がった。雪も降った。猛烈な寒さが嘘のようだ。
陽気に誘われ老夫婦。久しぶりに連れだって散歩に出かけた。我が家から約4キロほど離れた熊本市の水がめ、緑に囲まれた八景水谷湧水公園がその目的地。水の博物館もある。
途中、茶色の田んぼと、麦の新芽に覆われた緑の田んぼが並んだ農地の側を通る。田んぼの隅に生えたタンポポやなずな、仏の座などの雑草のみどりに、ささやかな春の息吹を感じる。遠くに見える公園の木々もわずかだが春めいている。
広い公園には数組の親子連れが、凧揚げやボール遊びに興じていた。豊富な池の湧き水は澄み切り、大きな鯉が群れている。手をたたくとすぐそばに寄ってきた。小さな魚が群れを成して泳いでいる。アユだろうかそれともフナだろうか、大きくなった姿が見たい。澄み切った水の中でゆらゆらと揺れるみどりのみず草にも気持ちが和む。
池の淵には数人のアマチュアカメラマンが、時折現れるカワセミを撮ろうと、大きなカメラを構えて座っている。待っている時間の方が長いのではと少し心配になる。
のどかな冬の公園。わずかな時間ではあったが、老夫婦の身も心も癒してくれた。元気で散歩ができる。これも幸せ。
来週はまた、先週に劣らぬ寒波がくると予報がでている。もう寒さは結構、1日も早い春の訪れが待ち遠しい。