”高校野球大好きの老夫婦”、春の高校野球熊本県大会の準決勝が行われる藤崎台球場へ久しぶりに出かけた。
薄曇りの空は今にも雨になりそうだったが、午前11時に秀岳館対文徳の第1試合が始まった。昨年鍛治舎監督のもとで大活躍した秀岳館に期待していたのだが、昨年の面影はなく、打撃は振るわずエラーも連発、文徳に完敗した。
第2試合は九州学院対熊本国府。両チームが追いつ追われつ点を取り合う好試合となり見ているだけで興奮した。ここで見る試合はテレビで見る甲子園とは全く違う。9回表にドラマがあった。1点リードされた九州学院が猛攻撃、力尽きたか熊本国府にミスも出て一挙に6点をあげ12:7で勝負を決めた。この試合、点数は別として高校野球の醍醐味を大いに満喫させるものだった。
試合が終わって、熊本城二の丸広場を散歩した。工事用の幕が取りはらわれた天守閣をカメラにパチリ。大きな樟の木の真っ赤な葉が風に舞っていた。時ならぬ落ち葉は、花吹雪ならぬ葉吹雪。道路に赤いじゅうたんが敷かれていた。散り始めた八重桜とのコントラストもまた乙なもの。この時季、樟の葉が舞うのも赤いのも初めて知った。
4月5日に予定されていた決勝戦は雨のため、4月7日に変更された。さて、優勝するのは文徳か九州学院か楽しみでならない。