今年も「ねぶた」がやってくる。熊本地震の被災地を元気づけようと熊本城二の丸広場で2年前に始まった「熊本復興ねぶた」。昨年9月の熊本城二の丸広場の、その夜の人出の多さは驚きのひとこと。主催者発表では2万4千人という。
(昨年会場で、左端はハネト)
幅約9メートル奥行き7メートルの華やかな「ねぶた」と、この祭りのもうひとつの名物、浴衣の裾をひざまでたくしあげ、花笠にたすきがけといった衣装で、威勢よく祭りを盛りあげる「ハネト」の踊り。大いに感激したものだ。また、今年もまたこの感激を味合うことができる。幸せとしか言いようがない。
期を一にするかのように、昨夜、「NHKスペシャルテレビ」で『「ねぶた」勇壮華麗な祭り舞台に父娘の戦い』」を見た。新たな作品をうみだそうとしのぎを削る「ねぶた師」父娘、北村隆さんと北村麻子さんに1年密着したドキュメント。ねぶたつくりとその大変さがよくわかる。出来上がるまでの工程とねぶたの構造。出来上がったねぶたの審査風景など。今回「復興ねぶた」で披露されるのは青森から輸送されたねぶた師北村隆さん作の「堀川夜襲」など大小計4台。
「ねぶた」の披露は来月1日と2日の夜。開催の費用は輸送費などで毎回約2000万円かかるそうだが、毎回500万円ほどの赤字だという。経費のことは少し心配だが「復興ねぶた」いつまでも続けていただきたいものだ。今回は会場でワンコイン(500円)寄付を募るとある。ささやかではあるがコインを握って会場へでかけることとしよう。