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”どんどや”の火柱

2019-01-15 12:37:13 | 日記

  昨夜の雨が嘘のよう。”どんどや”の準備が整った小学校の上空には、冬には珍しく、すきとおるような青空が広がっている。校庭には20メートルを超える大きな竹のやぐらが組まれ、点火される時を待っている。

        

 ”どんどや”は、1月14日の夜または1月15日の朝に、刈り取り跡の残る田などに長い竹を3、4本組んで立て、そこにその年飾った門松や注連飾り、書き初めで書いた物を持ち寄って焼く熊本の行事。その火で焼いた餅を食べたり、注連飾りなどの灰を持ち帰り自宅の周囲にまくとその年の病を除くと言われる。

 ”どんどや”の準備は、小学校近くの孟宗林から大きな竹を何本も切り出し、広い校庭に20メートル近くの高さのやぐらを組み立てる大変な作業。準備は前日行われる予定だったがあいにくの雨で、今朝8時から、地域のたくさんの人たちと消防団の方々が3時間近くかかって準備されたそうだ。時間に追われながらの作業は重労働、ご苦労様でした。  

 正午を回ったころ、5人の小学生の手で火がつけられた。その瞬間、灰色の煙がやぐらを包み込み空高く舞いあがった。やがて、蛇の舌を思わせる真っ赤な火柱があがった。やぐらが倒れるのは早かった。ぱんぱんと竹のはじける音が周囲に広がる。そのすさまじさはたとえようがない。大人も子どもも大喜び。そばには消防車が待機していた。   

                    

 

                

 やぐらが燃え尽きるころ、父兄に連れられた子どもたちが、青竹の先の網につけたお餅を火にかざしていた。おいしいお餅がいただけることだろう。素晴らしい思い出ができたことだろう。今年もどうやら”どんどや”を楽しむことができました。