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終戦の日に思う

2020-08-16 10:33:16 | 日記

 年を取るにつれ、過去にこだわりを見せることが多くなった。きょう8月15日は「終戦の日」。家族そろってラジオの前に座り、天皇陛下の玉音を聞いた。75年前のこの日戦争は終わった。

 当時10歳だったわたし。この日から筆舌に尽くせぬ思いをすることとなる。空襲警報も警戒警報のサイレンも鳴らない平和の尊さは知ったが、食料不足で飢えに苦しみ、空襲でその形さえ残していない学校の、青空の広がるただの広場に机を並べた国民学校が小学校に変わったものの、その施設は空洞だった。

 教科書のほとんどのページは黒く塗りつぶされ教科書の役をしない。教科書代わりに内容をごくわずか載せただけの雑用紙が毎朝1枚配られた。狭い運動場に机を並べ、雨が降ればわずかに残った教室や廊下で長い列を作って勉強する毎日がしばらく続いた。

 猛烈なインフレが襲った。新円封鎖で家庭で使えるお金は月に500円まで、闇のお米を買うと500円がすぐにふっ飛ぶ。食料不足は深刻。お米は配給券をもっていないと買えない。修学旅行にも券をもっていった。いつもお腹が空いていた。

 戦後苦しんだこと、思い出すとキリがない。「終戦の日」は戦後民主主義と連結した不戦の誓いをあらためて思い起こす日。人を殺めるだけの戦争の愚を大きな声で訴えたい。